マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

はやてとゆうこ 6話

よくわからない?僕の説明を聞いて、魔法少女になってよ!


はやての弟、たかひさは何かを完成させたようです。
ちなみに、彼は大学3年生。大学ははやてと一緒の所に通っている。

たかひさ「兄よ、新作を完成させた。」
はやて「?」
たかひさ「なんと、自分の決めた対象の物の透過率を選べるサングラスだ。」
はやて「おお、すごい。しかし、そんな無茶な技術はどこから?」
たかひさ「特殊なレンズを合成してたらなんかできたから作ってみた。」
はやて「オーバー・テクノロジーだが、お前は売りたがらないからなぁ。」
たかひさ「自分の技術を企業の飯のタネにされるくらいなら自分は貧乏を貫く。」
はやて「まぁ、本気出せば、諭吉さんだって作れる技術あるだろ?」
たかひさ「すかしはできるんだが、札の番号が今何番なのか分からないから番号がかぶる恐怖があるのが難点だな。」
はやて「それ以前に重い犯罪だからやめとけ。ゆうの姉さんにまた怒られるぞ。」
たかひさ「そうだな。では、このサングラスを兄に試してもらおうか。」
はやて「おう。たかひさ、それはいいんだけど操作方法が分からん。」
たかひさ「右目のフレームの上側にある、回転式のダイヤルを手前に回すと不透過、奥に回すと透過にシフトする。」
はやて「透過させたい対象を絞るにはどうすればいい?かけているサングラスの両目のレンズには十字のマークがついているが、ダイヤル回しても何も起こらないぞ。」
たかひさ「このサングラスは電源がついていないと機能しない。左目の、左側のボタンを押すことによって電源が入る。左目の、右側のボタンで十字の焦点を決定することができる。解除するには再度、左目の右側のボタンを押す。」
はやて「おお。対象とした壁の透過率を変えることで、人の家の見える様子がだいぶ違うぜ!」
たかひさ「当然のことを言うな、兄。ただ、自分は作っただけでこの透過サングラスの使い道は考えていない。兄が自由に使えばいい。自分には活用法が分からない。」
はやて「わかった。たかひさ、ゆうの家へ一緒についてこい。」
たかひさ「理由は分からないが、いこう。」

はやて「面白いな、これ。玄関の様子がよくわかるぜ!」
たかひさ「自分は大したものをつくっていないが、兄は楽しいのか?」
はやて「そりゃ楽しいさ。物が透けるんだ。お前の骨だって見えるぞ。」
たかひさ「これは医療分野でも役立ちそうだな。意外な視点があるものだ。」
そんなことを話していると、ゆうこが庭に出てくる。


ゆうこ「ねえ、たかひさ君とはやてちゃんは家の庭で何をやってるの?」
はやて「なんか、たかひさが面白いものを作ったから俺が実験してるんだ。」
ゆうこ「またいつものくだらない研究品?今度は何を作ったの?」
たかひさ「X線を使うことなく透過をすることができるサングラスだ。」
ゆうこ「ところでなんではやてちゃんは私をじっと見てるの?」
はやて「(ギクッ)練習だよ!練習!」
たかひさ「兄は銭湯で・・・うぐ!」
口を手でふさがれるたかひさ。
はやて「いや、医療関係の発展の基礎研究だ!(黙れたかひさ!)」
ゆうこ「なんか・・その可能性は低そうね。はやてちゃん、何かリクエストしなかった?」
たかひさ「リクエスト?何のだ?」
ゆうこ「そうねぇ・・透明に見えるもの作ってくれとか。」
たかひさ「少し違うが、兄はなんでも透明に見えるサングラスを作れないかと頼んでいたな。」
ゆうこ「ふ〜ん。そう?はやてちゃん、何か企んでないよね?」
はやて「いいえ」
ゆうこ「(あやしい・・・あえて泳がせておこうかしら)分かったわ。」
はやて「そうだ、用事を思い出した。たかひさ、行くぞ。あとでな、ゆう。」
たかひさ「兄、待て!どこへ連れていく気だ!?」
ゆうこ「もう・・すぐどっか行っちゃうんだからぁ・・」


はやてとたかひさはトゥデイに乗る。
たかひさ「おい!どこへ行く気だ。せめて行き先くらいは伝えてもいいだろう。」
はやて「おう!銭湯へいくぞ!あそこならかなり面白い実験場所だ。」
たかひさ「ほう。その面白い理由とは如何なものだ?」
はやて「女性の体の不思議を調べるには最適な場所だ!」
たかひさ「それは興味深いな。兄の道具の発想があってこその発明だ。」
はやて「お前の技術が無ければ、発明の発想もできないな。」
たかひさ「そうだ、自分が前に計画していたことだったな・・・」
そして、車を進めると銭湯の駐車場に到着する。

はやて「さて、透過度調整。あ、金忘れた。」
たかひさ「家に帰ったら返却を要請する。あと、免許証不携帯だ。」
はやて「そうだったな、金ありがとう。すっげえなこれ。ダイヤル調整難しいけどね。」
2人は、車から降りて銭湯の玄関へと向かう。
はやて「スイッチオン、調整。ターゲットは受付のお姉さんを対象」
たかひさ「受付の人の実験結果はどんな状態だ?」
はやて「だんだん薄めてくと、白い状態にピントが合ってくる・・・」
透明な自動ドアから受付の女性を実験台にする兄弟の後ろに聞きなれた声が近づく。


???「そこのエロガキのおふたりさん、何をしてるのかしら♪」ガシ!
はやて「あれ!?ゆうがいる!?なんであの赤いインプワゴンで気付かなかったんだ!?」
ゆうこ「だって、しぃちゃんの車で来たもん。」
たかひさ「なんだと。日産のセレナという大きめの車で気付かなかったのか、兄は。」
はやて「お前も分かってなかったじゃねえか。それよりも・・・」

白いセレナの運転席から玄関に向かってくる背の高い女性が出てくる。
ゆうこの2つ上の姉、しおりだ。
玄関に入ったしおりはたかひさに近づく。ちなみにたかひさの彼女である。
普段はやわらかい物腰だが怒ると怖い。一応、普通のOLをしている。

しおり「ゆうこちゃんから聞きましたけどたか君、どうしたんですか?」
たかひさ「兄が自分の発明品を使って銭湯の透明化をしようとしているようだ。」
ゆうこ「そういうことね。没収。しぃちゃん、パス!」
はやて「返せ!まだ途中だ!」
ゆうこ「妄想の?」プチッ
はやて「いたたたた!!いたいいたい!」
はやてからサングラスを取り、はやての頬をつねるゆうこ。
しおり「もう!ゆうこちゃん?サングラスを投げてはだめですよ?」
たかひさ「兄はなにゆえ、ゆうこ殿に攻撃を受けているのだろう?」
しおり「その原因のサングラスを作ったのは誰ですか?」
たかひさ「無論、自分だ。」
しおり「あんまり調子に乗って作ってはいけませんよ?」
たかひさ「分かった。」
ゆうこ「しぃちゃん、サングラス貸してくれない?」
しおり「はい、どうぞ。」
サングラスを装着するゆうこ。
ゆうこ「ほほぉ。はやてちゃん、私を怒らせたいの?」
はやて「骨格を見るにはちょうどいいなと・・・」
ゆうこ「このダイヤルだと見た対象が肌色なのはどうして?」
はやて「それは、ダイヤルのミス・・ウガッ!!」
ゆうこ「上昇なぐり!」
たかひさ「ス○2の昇○拳をそのまま再現するとはな。ポテンシャルエネルギーがシャレになっていないぞ。あれを原子力発電に応用するには熱変換をするうえで・・・」
はやて「しおりさん、助けて・・・」
しおり「あなたの自業自得です。私に助ける義務はございません。それと
たか君はあのパンチを原子力発電に応用することは考える必要ないですよ?」

ゆうこ「さぁ、私がやさしいうちに謝れば許そうかしら?」
はやて「優しくないです」
ゆうこ「おだまり。」
はやて「ごめんなさい。」
ゆうこ「よろしい。そして、たかひさ君も共犯ね。」
はやて「いてえ・・・たかひさ、ゆうよりもしおりさんは怒らすなよ?」
たかひさ「ああ。だが、今の自分には怒らせる理由など存在し・・」
言いかけると、たかひさの首が急にしまる。

しおり「さて、これで何をしようとしたのですか?」
たかひさ「自分は兄からの依頼を受けたまでだ。透明になるメガネを作ってほしいって。」
首を絞めている手がゆるむ。
ゆうこ「そもそも、はやてちゃんはなんでそんな代物を頼んだの?」
はやて「女性の神秘を確かめたかった。好奇心で動いてしまった。」
ゆうこ「へぇ。じゃあ、サングラスで私を見てたのはそういうことだったのね変態さん。」
首を掴まれ、片手であげられるはやて。

はやて「ぐ・・ぐるしい・・」
ゆうこ「その気になれば殺せない事もないけど、それは勘弁してあげるわ。」
はやて「ごべんなばい・・ぐえ・・・」
たかひさ「それよりも、兄の首を持って片手であげるって並大抵の技術ではないな。」
しおり「ゆうこちゃん、そろそろ解放したほうがよいのではないかしら?顔色が紫に
    なってしまっていますよ?」
ゆうこ「分かったわ。ただ、この道具は破壊させてもらうわ。こんなもの、女性にとって
     はデメリットしかないわ。」
そういうと、はやては地面に降り、解放された。しかし、酸素不足のため動けない。
たかひさ「兄、このままではまずい。この酸素ボンベを使用しろ。」
はやて「助かる、たかひさ・・・すー・・・」

はやてを降ろすと同時に、ゆうこはサングラスをふんづけて破壊した。
たかひさ「ああ・・自分が作ったサングラスが無残に破壊されている。」
しおり「そんなものを作っていたのですか?めっ!です。ゆうこちゃん、ゴミは片付けてね。」

ゆうこ「たかひさ君、これ、処分しといて。温泉の店員さんに迷惑だから。」
たかひさ「仕方が無い。破砕ごみとして廃棄する。」
しおり「たか君。大丈夫ですか?このサングラス、有害な物質は使っていませんよね?」
たかひさ「環境に悪影響を与えるものはない。」
しおり「安心しました。ところでたか君。このサングラスを作ったのは、はやて君に
頼まれただけではないですよね?」
たかひさ「いや、兄が作ってくれと頼んだのだ。自分に責任はない。」
はやて「おい、たかひさ。俺に全責任をおしつけるのは勘弁してくれ。頼んだ時にさっき言った女性の神秘を追求できる話をしたとき、計画を綿密に練ったのはお前だ。」
ゆうこ「はやてちゃん、それ以上言わない方が・・・しぃちゃんが・・」

忠告通り、しおりの様子がだんだん変わっていく。
しおり「へぇ、たか君。そういうことですか。ちょっとこちらへいらっしゃい。」
たかひさ「拒否する。この場合、だいたい俺は攻撃される。」
しおり「こっちにいらっしゃいと言ってます!」バキッ
たかひさ「痛いではないか。手首を脱臼するところだった。」
しおり「次は折りますよ?」
たかひさ「随分、暴力的ではないか?」
ゆうこ「たかひさ君、しぃちゃんは怒ってる。」
しおり「ゆうこ。姉さんと呼びなさいって言ってるでしょ。」
ゆうこ「わかったわ、姉さん。くわばらくわばら。」
たかひさ「しおりさん、自分はサングラスの機能をフル活用し・・ぐっ!」
しおり「たか君はフル活用して女湯をのぞこうって魂胆ですね。そんな人にはきついお仕置きです。」
たかひさ「まて・・・そんなことは一言も言っていない。うわあああああ!!」
はやて「あきらめろ。あの人を怒らせた時点で、お前は負けだ。」
ゆうこ「負け組が何を言っているのかしら?もういちどお仕置きがいい?」
はやて「いいえ申し訳ございません。発言を自重致します・・。」
ゆうこ「よしよし・・。」なでなで
しおり「ゆうこちゃん。甘やかし過ぎではないですか?」
ゆうこ「はやてちゃんは反省してるから、ね?」
しおり「さぁ、たか君。捕まえました。」
ゆうこ(しぃちゃん・・・片手でたかひさ君を持っている・・・)
たかひさ「痛い!痛い!やめろ!くすぐったい!痛い!ぐはっ!」
しおり「私は怒っています。謝るまでやめません。股叩きとお尻叩き、横腹くすぐりの刑です。」
はやて「しおりさん・・・もうそのへんにしておいた方が・・」
ゆうこ「だめよ、今の姉さんじゃ聞かないわ。たかひさ君が謝るしかないよ。」
しおり「さて、この状態では答えられないでしょうから少し猶予を与えます。」
たかひさ「(気絶)」
ゆうこ「いや、気絶してるんだけど・・・」
しおり「もう・・男の子なんだからそのくらい耐えなさい・・・」
はやて「いや、あなた殺す気ですか。股間を手加減なしで叩くとかあかんですよ?」
しおり「あら?これでも手加減したんですよ?」
たかひさ「う・・いったい自分はどうなっていたのだ?」
はやて「女湯を覗こうと綿密に計画したことがしおりさんの逆鱗に触れてしまった。」
たかひさ「兄よ、しおりさんの逆鱗とはどこにあるのだ?」
はやて「俺はそういう意味で言っているんじゃないぜ。逆鱗に触れるというのは、かなり怒らせるという意味じゃあ!」
たかひさ「勉強になった。ということは、自分はしおりさんを激怒させてしまったということか。」
ゆうこ「はぁ・・」
しおり「その通りです。私はいま、怒っていますよ?たか君、どうしますか?」
ゆうこ「状況判断テストみたいね・・・(ただ、本気じゃなくて良かったわ)」
たかひさ「(謝らないといけない・・・)申し訳ない!」
しおり「だめですね。申し訳ないでは許しません。」
たかひさ「(他の表現か?)ごめんなさい。犯罪に手を染めかけておりました。お許しください。」
しおり「いいですよ、たか君。そうやって自覚できた。成長しましたね♪」ぎゅっ
そういうと、しおりはたかひさを抱きしめる。
たかひさ「覚えることが多いな、常識というのは。」
しおり「常識以前に、あのサングラスを使って女性の恥ずかしい部分を覗くのは犯罪です!」
はやて「まあ、そうだ。」
ゆうこ「実行しようとした人が言わないで、お願いだから。」
たかひさ「ああ、軽犯罪の窃視に該当した。拘留または科料に処するか・・。」
はやて「お前、六法持ち歩いてるのかよ・・・・」
ゆうこ(重くないのかしら・・・?まぁ、変わってるのは昔からよね・・・)
しおり「そうですよ。悪いことをしたらおしおきですよ?分かりましたか、たか君?」
たかひさ「はい。」
しおり「いいお返事ですね♪ご褒美に駅前のシュークリームを買ってあげますね。」
たかひさ「ありがとう。」
ゆうこ「しぃちゃんが食べたいんじゃなくて?」
しおり「それもありますね。ゆうこちゃんも欲しいですか?」
ゆうこ「まぁ、今はおなか減ってないからいいわ。」
はやて「てか、風呂屋の玄関前で殺されかけるとか2人ともえげつないです。」
しおり「いえ、あなたがそれを言ってはいけないですわぁ。女湯覗きを阻止しただけです。」
ゆうこ「しぃちゃん、私の言いたいことを代弁ありがとう。」
たかひさ「風呂に入るつもりはないから、代金を返却してくれ、兄。」
はやて「おう。そうだったな、ほれ。」
さっき渡された金をたかひさに返すはやて。たかひさは金額を確認してうなずいた。
たかひさ「問題ないな。先程の料金と一致している。」
ゆうこ「もうっ・・・またお財布忘れたの?そして、私の車の中に免許証落としてたよ?」
はやて「ああ、そうだったのか。ありがとう、ゆう。」
免許証を受け取るはやて。
たかひさ「兄は忘れ物が多いな。」
はやて「まあ、確かにそうだな。」
ゆうこ「まったく・・世話の焼ける人ねぇ。」
しおり「ふふっ。たか君も割と世話の焼ける人ですよ?」
たかひさ「何か問題でも?」
しおり「もう・・税金の手続きやってあげたじゃないですかぁ・・・」
たかひさ「あ、そういえばそうだったな。あの時はありがとう。」
しおり「いいですよ〜♪でも、たか君は市役所の人にあんまり無茶な文句を言い過ぎてはだめですよ?」
たかひさ「明らかに寝そうな奴がいた。それを起こして何が悪いのだろうか?」
しおり「あの人たちはやることさえやっていれば、それでいい組織なのです。」
はやて「確かに、あの連中は事務的というかなんというかなぁ・・」
ゆうこ「それで、たかひさ君。あんたは何を市役所の人にしたの?」
たかひさ「カウンターを超えて、寝そうな奴を拳で起こそうとした。そのあと、しおりさんにすごく叱られた。」
はやて「逆に怒られただけで済むとか運がいい方だよ!」
ゆうこ「もう!この子たち、いろいろやらかすわね・・・」
はやて「自分でも消されないのが不思議だよ。」
しおり「でも、せっかくここまで来たのですから入浴していきたいですね〜」
たかひさ「風呂か。面倒なものだな。入らなくても死にはしない。」
ゆうこ「そんなだらしないこと言ってると、しぃちゃんに怒られるよ?」
しおり「死にはしませんけど女の子には嫌われますよ?」
たかひさ「そうか。問題はない。」
しおり「私がたか君を嫌ってもいいですか?」
たかひさ「それは困るゆえ、勘弁してくれるとありがたいです。」
しおり「なら、たか君はちゃんとお風呂には入りましょう?」
たかひさ「分かった。しおりさんのために入ることにする。」
はやて「えらく義務的だな。まぁ、面倒なのは同意できるけどね。」
たかひさ「では、入ろう。」
しおり「そうですね。」
そして、たかひさは男湯、ゆうことしおりは女湯へ行った。
たかひさ「あれ?兄はどこだ?彼は男だから、ここ以外には行かないはずだ。」
一方
はやこ「一緒に入りましょうよ♪」(女装かつらのみ)
しおり「ゆうこちゃん、この子にかまってあげてください。」
ゆうこ「そんな変装でごまかせると思うおめでたい頭にチョップ!」
はやて「ぎひぃ!」
ゆうこ「馬鹿じゃないのあんた。見逃してあげるから早くしなよ・・・」

たかひさ「どうした、そのコブは?」
はやて「ゆうに殴られた。女湯に変装して入れるか試したのだが」
たかひさ「軽率すぎる作戦だ。というより、懲りないやつだな。」
はやて「正論すぎて言う言葉もないわ。風呂に入ろう・・・」
たかひさ「はやくしてくれ、全裸は寒い。」

一方
ゆうこ「しぃちゃん、スタイルいいなぁ〜」
しおり「ゆうこちゃんも結構スタイルいいじゃないですか・・・」
ゆうこ「でも、しぃちゃんほどすらっとしてないわ。」
しおり「で、はやて君がそれで嫌がっているわけではないでしょう?」
ゆうこ「そうね。そんなことじゃないね。ありがとう。」
しおり「大切なのは、愛されているかどうかですね♪」


はやて「たかひさ、石鹸を効率よく転がすにはどの形がいいだろうか?」
たかひさ「それは球に決まっている。円柱では角の摩擦抵抗がかかってしまう。」
はやて「お前!なに石鹸を固めてるんだよ!腰の高さくらいの直径の球になってるじゃねえか!」
たかひさ「どうだ。この石鹸増幅装置にかかれば大きなエネルギーを生み出せる!」
はやて「よっしゃ!風呂でできる遊びはこれだな!」
おっさん「兄ちゃん、楽しそうだけど風呂につっこむのはやめてくれよ?」
はやて「まあ、そこらは気をつけますよ?」
たかひさ「よし、直径1.6mまで増幅が完了した。どうするか?」
はやて「よし、この大きさならボブスレーが作れるんじゃないか?」
たかひさ「アイデアに関しては上手だな。作業にとりかかろう。」
はやて「できるのが超早い!よし、2人乗りか。じゃあ、もうひとつ作ろうぜ!」
たかひさ「分かったが、どうするつもりだ?」
はやて「レースだ!銭湯ボブスレー!」
たかひさ「よし、増幅と形成が完了した。レースを開催するのはいいが、いささかコースが狭くないか?」
はやて「おっちゃんで参加できる人いないですか?」
おっさん2+3「わかった。わしらがやろう!」
はやて「まさか即決かよ!でも面白そうだからやろうぜ!男の勝負だぁ!」
おっさん4「いちについて、よーい、スタート!」
はやて「たかひさ!もっと加速しろ!」
たかひさ「床が凸凹だからそのぶん加速には不利だ。ただ、石鹸を塗ることで摩擦抵抗をある程度落としているが、それでも無理がある!」
はやて「だめか・・うわああああ!!!壁だああ!!」
おっさん「こっちもコントロールがぁああ!!!」
ドッカーン!! 2隻の石鹸ボブスレーが壁に激突する。

一方
しおり「まあ、すごい音ですね。たか君たちが怪我してなければいいですけど・・・」
ゆうこ「いいお湯だけど、あそこまで騒がしいのはなんでかしら?」
しおり「はやて君がまたなんかとんでもない発想でやらかしているとか・・・」
ゆうこ「ありえそうで否定できない・・・」

はやて「いってぇ・・・幸い、怪我はなかったな。うちどころがそこまで悪くなかった。」
おっさん「さすがに厳しいだろ、ボブスレーは。」
たかひさ「兄、もう石鹸増幅装置がオーバーヒート寸前だ。しばらく冷却が必要になる。」
はやて「今日はもう使えないのか?」
たかひさ「そういうことになるな。あと3日の放置が必要になる。」
はやて「そうか。」
たかひさ「しかし、もう自分は疲れた。壁への衝突で体は綺麗になったから風呂を出たい。」
はやて「おい!せめて泡は流せ!ちくしょう、あいつめ。まあいいや、片づけよう」
そういうと、たかひさは風呂の外へと出て行った。
はやて「水道フル稼働!シャワーで流すか・・泡を・・・石鹸を片づけたのは評価しよう。」
泡をすべて片づけた後、少し湯船につかってから、風呂を出た。

たかひさ「兄、やっと出たか。」
はやて「お前、泡を流すのくらい手伝え。」
たかひさ「石鹸の片づけで疲労困憊した。あれを片づけただけいいだろう・・・」
はやて「ああ、そうだな。ところでだ、ゆうとしおりさんはどこだ?」
たかひさ「自分が見た限りではいないな。」
そんなことを話していると、2人が戻ってきた。
ゆうこ「ちょっと!?はやてちゃん!そのコブどうしたの?」
はやて「石鹸ボブスレーやって壁に激突した・・・」
ゆうこ「危ないからそういうのやめなよ。ほんとに。」
しおり「たか君もコブができていますね。あなたもボブスレーで?」
たかひさ「そうだ。兄が発案、設計製造が自分でおっさんたちとレースをした。」
しおり「ほかの方に迷惑をかけてはだめです!でも、骨折とかなくてよかったです。」
たかひさ「以後はやらないことを誓う。」
しおり「反省しているたか君は好きですよ。それと、2人とも傷用テープです。」
はやて「ありがとう、しおりさん。」
たかひさ「かたじけない。」
ゆうこ「少しは考えて行動しようよ・・・あんた・・・」
はやて「本当にその通りだと思う。」
ゆうこ「じゃあ、帰ろうか。わたしの家で一緒にトランプやろうよ!」
はやて「いいね、ババ抜き?7並べ?ブラックジャック?」
たかひさ「いいや、神経衰弱だ」
しおり「神経衰弱はたか君の記憶力が良すぎてゲームになりませんね・・・」
ゆうこ「同意ね。すごい記憶力よね・・・」
はやて「まあ、それは帰ってから考えようぜ!」
ゆうこ「そうだね〜。そうしよう!」
そして4人はそれぞれの車でゆうこの家に向かっていった・・・