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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

ADHD特有のやめられないこと。

ADHDの3本柱、「不注意」「多動性」「衝動性」の他に問題とされていることがある。
それは報酬系の異常だ。ドーパミンの受容体であるDRD4の感度が定型発達者よりも鈍感であることにより強い刺激を受けないと快楽が得られない、もしくは得られにくい。
新規追求性という特性が強い人はDRD4遺伝子の長さが長い傾向にある。また、DRD4遺伝子には48の決まった塩基配列の繰り返しがあるそうだ。その繰り返し回数は人によって違い長い人は7回繰り返しまである。
なお、日本人には繰り返しの回数が少ない人が多い。だから、保守的な人が多いのかもしれない。
イデア豊富なADHD人が叩き上げの人になにか提案しても現場の経験によってやたら潰されるということは多そうだ。「おう、お前やってみろ!」と言えるような人はそんなにいそうな気がしない。

この報酬系に問題があることによって日常生活に支障が出ることは意外とある。
大まかに分類するなら「やめられないこと」「時間感覚がないこと」「判断ができない(誤ること)」の3つに分けられるのではないか。
「やめられないこと」について。これは刺激を求めるあまり、今やっている楽しいことを優先順位無視で続けて最終的にやろうとしていた事や人との約束が破綻してしまったりする。
ネットゲームやネットサーフィンなどは情報のかたまりなので、いろんなことを知りたがるADHDの人はきっぱり時間を決めないと約束を忘れたりして自爆する羽目になる。

「時間感覚がない」ことについて。基本的に脳の覚醒を司るドーパミンの活性が低いため、情報整理や時間感覚の働きがどうしても弱くなってしまう。一つ例をあげよう。30分までに出なければならないのに、30分の時に出る支度をしていたら完全にまずい。これではどう考えても30分には出ることは不可能だ。遅刻をしない大雑把な対策だが、支度の時間を30分から1時間の単位で取る。そのためには今やっていることを30分から1時間前にはやめる必要がある。中途半端だなーと思うかもしれないが、それはあとでやることとしてメモやパソコンのフォルダの中に保存して放置しておけばなんとかなる。(あとはアラームで注意を促すこと)

「判断ができない(誤ること)」について。これは優先順位のことだ。今日の予定はなんだろう?さて、いつもの用事って何があったっけ?そのためには何時から動くのかなどの総括である。一番重要なことがあり、それをやらないとどういう影響があるかを紙に書く。自分がどの程度の被害を被るか計算するといいかもしれない。
ただし、このやり方は計算が楽しすぎて予定を忘れる可能性のある諸刃の剣なので注意。
計算を細かくし過ぎないことが重要だ。忘れるとまずい順にどんどん進めていけばOK.
面倒だから・・・で先延ばしをすると「やべえ!気がついたら手遅れだ!」になりかねない。

おまけ編だが、報酬系が弱いと自覚しているならパチンコ・タバコ・課金ネトゲあたりは避けたほうがベターだ。なぜならこの3つは金の消費が激しいし、やっている限りドーパミンを出しっぱなしにする要素があるので辞めにくい。最悪、闇金ウシジマくんのようになってしまう。あとは動画(映画DVDなど)を見て楽しむのはいいと思うが、時間がないときにシリーズ物を見て過集中すると、地獄を見るだろう。

なんか途中がADHDの対策本みたいになっているが、キニシナイ。