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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

会社で学ぶときの足枷

会社は忙しすぎて考える暇がない

会社で学べることは結構ある。社会人(奴隷?)のマナー、業界の風潮、非効率な業務の真実、仕事のできる人の様子、同僚の話のレベルなど例をあげれば枚挙にいとまがない。
学校で学べることを軽視しているわけではない。むしろ、軽視すると考えることを放棄してしまうことに繋がるのでそれだけは避けたい。

上のリンクから抜粋。
学生時代は椅子に座ってじっくり納得行くまで考えて行動できた。
就職してからは、やらなくっちゃいけない事が多すぎて、
とにかく動いてなくっちゃいけなくて考えてる暇がない。
そのうちに考えなくなり、不合理や不条理、矛盾に気が付かなくなってくる。
30年近くもこの職場にどっぷり浸かっていると、本当に見えなくなる。
新入社員の方が会社内のいろんな物が見え、しばしば矛盾を指摘しこっちはハッとする事が多々ある。
仕事の量やスピード感に凌駕され考える能力を奪われ、自分はだんだん世間の常識から乖離し職場の不合理や非常識に染まってしまってしまった。
一生懸命仕事をすればするほど自分自身考える能力が減り、見えなくなるという悲しい状況にある。


30年同じ職場にいるということは大卒なら22+30=52歳くらいの人だろう。だいたよければ部長とかそのクラスに君臨、主任とかいう人もいるだろう。
「考えて動け」と叱る人がいるが、考えるほど時間がない。むしろ、切羽詰まらせて考えさせないというカラクリ。仕事をどんどんこなして自分の時間を削ることが最高という風潮では考えさせることをさせたらまずいのだ。効率が悪くても長い時間やらせたほうが短期的には企業に利益が行く。そして、人材がへたばったら新しい人を入れて長時間労働で頭を鈍らせる。ブラックなところでは仕事をしている自分に酔わせるのだ。短期のお金をずっと続ければ収益は見た目上ずっと続いているので社長の懐には何の問題もない。
社長はひたすら部下に怒鳴るだけのお仕事です。(これは皮肉だけどね・・)

これらの労働方法は社会人の鑑として見られがちだが、実はとても効率が悪いやり方なのだ。余裕がないので頑張りが前提として働かされる。収益はほぼ一定か、無茶してちょっと上がるくらいのものだ。当然、ちょっとしたトラブルで売り上げが下がるのは目に見えている。ちなみに、これの真逆やっているのが「考えること」を大事にする未来工業だ。時間は16時45分までがリミットなのでだらだら働くことはできない。
よくみんな賞賛しているが、組織の風潮でできないことが多いのでなかなか広げることは難しいだろう。体育会系が好まれる社会では余計そうかもしれない。
この人は、新入社員の言うことではっと気付かされている分まだいいほうなのかも知れない。
もし、これが部下の言うことを「青二才」と思いまったく聞く気のない人なら定年になっても気づくことはない残念な人になる。
給料を得ながら学んだことは、理不尽に耐えるスキルと悪い意味での「鈍感力」だ。
考える人は仕事をしていないように見えるが、仕事を一気に片付けるためのシステムを構築しているのだ。ただ、これを悪用するのも考えものだ。
トヨタなどでは改善とかが行われて効率化をさせるが、そこに対して仕事をさらに入れる。たしかに会社は儲かるし、生産量も増えるが、かかる時間は一緒、実質スピードだけアップさせるので社員の疲弊度は単純に大きくなる。ネットで少し調べれば、トヨタ過労死の話は出てくる。いい車を作っていることは確かだし、品質に対して真剣なことはわかるのだが、人に対しても真剣になってくれるといいですね。
社員が死んでも、変わりはいるもの。 馬鹿言っちゃいかんよ!
会社にとっちゃ一従業員でも、子どもにとっては「ただ一人の父親」だね。変わりなんていない。いくら効率を上げても生産量そのものを上げる限界というのはあるのでそういった側面でも「改善」をしていく必要がある。
脱線してしまったが、会社で学ぶときには「ここは学ぶ価値のある場所であるか」ということを考えよう。また、考えて行動できる会社を探したほうがいいだろう。もちろん、自分が行動したい人であるなら忙しい会社を選べばいい。