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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

同じミスを繰り返すメカニズムについての考察

発達障害メモ - 「経験から学べない理由」

「学習しない」「同じ過ちを繰り返す」って怒られることが多かったです。
では、「経験から学ぶ」というのはどういうことなのか。
起こったことを、記憶と照らし合わせながら再認識や解釈、理解をする、というプロセスなのではないかと思います。


研究者「同じミスを何度も繰り返す人は脳が上手く機能していない」


「最新の研究によると、そもそも両者は脳の働きが違うことが明らかになったという。
同じ間違いを何度も繰り返してしまう人は、脳が上手く機能していないというのだ。」

この画像と先ほどの記述を比べてみよう。最初の「学べない理由」というのは、記憶と照らし合わせながら理解や認識ををするプロセスに問題があることをいった。現実の動きは速いので、それに対応してすぐにフィードバックを送らねばならないのだが、失敗を繰り返す人はフィードバックをするという機能がそれほど働いていないということになる。
この画像を見る限り、正常な人の脳(high-learner)でincorrectの状態で赤い色が出ている。
すなわち間違ったときに反応が強くなっている。
しかもその場所というのがちょうど前頭葉のところになるのだ。

じゃあ、前頭葉のはたらきって? 引用元:脳の司令塔 より
前頭葉に最も特徴的な働きは、意欲、創造、実行です。
大脳全体から得た情報を元に現状を認識し、未来に向けて行動をする司令塔の役割を果たしているのです。
そのプロセスは、次のように5つに分けることができます。


�@自分の環境や状況を認識する (記憶を照らし合わせる)
�A行動の選択肢を発見する (再認識、理解 )
�B計画を立てて決定する  (フィードバック)
�C計画を実行する    (フィードバック)
�D結果を評価する  

1番と2番の項目は、いちばん上の文章でで表現されていることのようだ。
まず、記憶を思い出すということ。覚えていなければここでダメ。
たとえ、思い出してもそれがどういうことなのか理解していないとダメ。
計画を立てるためにはさきほどの理解したことから対策としての答えを出さなければならない。
この高度な処理を瞬間で行う必要があるのだ。そこから考えてもこの処理の中枢は前頭葉だ。
研究者たちはあえて伏せているのか、本当に反応部位が分からないのかは不明だが、脳が作用している部分には言及していなかった。
ちょうど前頭葉の働きが弱いと言われているのが、ADHDの特性といわれており多動性、衝動性、不注意などを引き起こしている。

もう一度、研究者の文章を引用しよう。
つまり、どんなに『ミスから学ぶことが大切』だと頭では理解していても、
実際に同じことを繰り返さないように脳が機能していない人は、再び同じ過ちを犯してしまうのです。


これ、ADHDの人の悩みにストライクじゃないですか。メモをやっても忘れるとか、よく考えたのに同じ目にあった。この被験者たちのドーパミン受容体活性などの結果がないのでADHD特有の脳かどうかは不明だが、似ている点はある。
ADHD傾向をもつアスペルガーの人もこういう傾向があるのではないだろうか。
脳内シミュレーションをしてもおそらく判断材料が少ない、もしくは判断の基準がまずいため、限定的に判断するかしかないのだろう。
まるで情報をわざと与えられない妨害戦略を受けている気分だ。
逆に、情報が多くて判断できない場合も結果としては同じ。情報の波に溺れている状態だ。
ただ、こういったADHDの特性を持っていても成功している人はいる。それは何が違うのだろうか?それとも軽症で生活に支障が出ないというには説明が足りていない。
仮説としてだが、得意分野でドーパミンがうまく働いている条件であり行動がうまくいきやすい状態だったと考えておくのがいいかもしれない。努力は必要条件だが、ドーパミンの活性は努力や根性でなんとかなるものではない。
蛇足だが、この記事は「有能な人の迂回路」の掘り進めをしていたことに気がついた。