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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

ホームレスへの襲撃は犯罪です

「は?何が悪いの?」と思った人はいますか。  そうだとしたら、もう一度法律を読み直してください、マジで。
特に加害者として割合が多い男子中学生・高校生はよく肝に銘じていただきたい。

Wikipediaより引用。

傷害罪(しょうがいざい)は、人の身体を害する傷害行為を内容とする犯罪であり、広義には刑法第2編第27章に定める傷害の罪(刑法204条〜刑法208条の2)を指し、狭義には刑法204条に規定されている傷害罪を指す。



傷害罪というのは刑法からの観点では「故意に行った行為」として裁かれる。15年以下の懲役又は50万円以下の罰金が被告に課せられる割と重い罪である。
もちろん、これは法律の文章だけではなく、学校や両親、周りの人たちから「暴力は犯罪だ」というようなことをよく聞くはずだ。この法律は相手が人である限り、すべてに適用ができる。

さて、ホームレスの人が襲撃される事件はあとをたたないが、どのくらい前から始まったのだろうか。
どうやら、歴史は31年前、1983年「横浜浮浪者殺傷事件」から始まっているようだ。
それから今日まで陰で襲撃される人が後を絶たない。ちなみに、「ホームレスが」というワードで検索すると100%が被害者としてのニュースだ。すなわち、路上生活者が一般市民に危害を加えたという事実はないのだ。
しかも、加害者側は集団でおこなうことが多く、1対多数のリンチ状態だ。
卑劣極まりないというしかないだろう。

なんでこんなことが当たり前のように彼らの中では行われるのだろうか?
彼らの中にはホームレスの人に対して「おれたちより下」という認識を持っている。だから「殴ることは犯罪」みたいな倫理観がおそろしいレベルで薄れているのだ。はっきりいってテロリストと発想は変わらない。

繰り返される少年のホームレス襲撃 集団で歯止め効かず、差別意識も

「助けて!助けて!助けて!」。飲食店アルバイトの少年(16)の携帯電話に保存された動画には、何度も悲鳴をあげて懇願する富松さんの顔や頭を、少年らが約2分間にわたって蹴り続ける様子が残されていた。府警の捜査幹部は「無抵抗の富松さんに一方的に暴行を加える様子はあまりにも卑劣。許せない」と怒りをあらわにした。
なぜ、ホームレスを襲撃する少年が後を絶たないのか。今回も過去の事件と同様に、集団で暴行を繰り返すうちに歯止めが利かなくなっている様子がうかがえる。無職少年(17)は「殴ったらすかっとするからやった。この時はただただ楽しく、何も考えていなかった」と供述している。
甲南女子大学の岡本英生准教授(犯罪心理学)は「大半が殺そうと思っていなくても、遊びの延長でおもしろ半分の度が過ぎ、死亡させるまでいたってしまう」と指摘。犯行に走る心理は「弱くて抵抗できない人を痛めつけてうっぷん晴らしをするのは、いじめと同じ心理が働いているのだろう」と分析する。
こうした事件では、ホームレスへの差別意識を口にする少年が少なくない。今回逮捕された少年からは、直接的な供述はまだ出ていないが、複数の少年は「こじき」という言葉を口にしている。



これは一部だが、彼らの発想からすれば「おれたちは正義。空気を読まない奴は死ね!」くらいのノリでやっているうちにガチで殺してしまうのだろう。本気で何を考えているのだろうか?どういうことを吹き込まれたらこんなことができるの?大人たちもさ、こういうことは直接言わないにしろどっか「自業自得。こいつらなんてクズだよ」のような差別的な雰囲気を出しているんじゃないのか?
彼らはとくに悪いことをしているわけではない。むしろ、被害者だ。

この日本社会に適合できなかった人かもしれないが、その判断基準は貧相な「空気を読め」「世間体以外はくたばれ」ということだけである。そんな雑なフィルターで人生を決められてしまうなんていうのは恐ろしい国ではないだろうか。ニートフリーターも、その貧相な基準で勝手に分類されてしまっただけのことだ。
「心の鎖国」という言葉をここで何回か使っているが、なれの果てがこの悲惨な事件たちなのではないだろうか。