マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

会社はみんなのもの?

今日、未来工業の社長の本を立ち読みしていた。相変わらず、常識をふっとばしてくれる本だ。
そこに書いてあることでひとつ気になっていることがある。
要約すると「会社は、従業員のものであり、株主のものであり、俺のものだ」。
個人的に納得はできる。だけど、どうも最近の会社は株主が暴れて脅されているような気がしてならないのも事実だ。「株主は金払っててめえのところの株買ってやってんだよ!」っていうのは結構ありがちな主張だ。だけど、従業員をボロボロにしてまで株主を大事にしなきゃいけない理由はなんだろうか?そこで本当に大切にすべき対象を考えることにした。

・株主は良くも悪くも「株券(今は電子化なのでデータ)」を買った人だ。対価に配当金や権利を貰う。
・従業員は会社において製造、開発、営業などの実務を行い、利益を出す。給料をもらう。
・社長は従業員をまとめ、会社をどのように動かすかを大きく決めたり、ものごとを決める時などに最終的な責任などをとったりする。シンボルとしての役割もある。

株主がいなければ、会社の市場価値を決めることはできない。
従業員がいなければ、仕事を遂行することができない、もしくは滞る。利益もない。
社長がいなければ、そもそも会社とはいえない。

だから、本来はこの3本柱を全部尊重しなきゃいけないんですよ。従業員を酷使して株主がご機嫌になってもこれから従業員が頑張ってくれるとは思えない。無理やり頑張らざるを得ない状態を作っているっていうのはそもそもおかしい。生活で無理やり持たせたところでうつ病とかになったらもう意味がない。
「株価が上がりました!」だけが株主にとって必要な情報だ。そこで従業員がヘトヘトであろうと、過労死が起こっていようと関係ない。「金は命より重い・・・」というリアルカイジみたいなことをやっているのだ。

当然、従業員の給料をケチったり、無理やり会社の利益を上げるためにサビ残や長時間労働、有給を取らせない、派遣社員やアルバイトでごまかすことのほうが得になってしまう。その影響で、日本のサラリーマンの職業倫理感は「残業が当たり前!」みたいな感じで麻痺してしまう。
要するに利己的なことしか考えないと、最終的に景気とか失業率とか、会社員や社長の労働倫理感覚が長い目で見ると悪くなるよ!ということだ。まぁ、そんなマクロなことまで知ったこっちゃないという人がほとんどなのかもしれない。本当に価値を上げていい株なのか、考えないといけない。言っちゃ悪いけど、こんなこと言って聞く連中はいるとは到底思えない。だけどダメ元で言ってみるのもありだと思う。
マジで中国のPM2.5の大気汚染状態なんか笑っていられる状態じゃないぞ、日本は。
あれも、金のためなら知ったことか!という構造でできているからだ。