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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

人権と経済はまともに連動すべき

浜矩子さん「人間不在で貧困放置するアベノミクス=ドーピング経済学が日本を壊す」

浜矩子氏は「経済の予想がめちゃくちゃ」といわれてしまう経済評論家として、悪い意味で有名になってしまっている。ただ、それを抜きにして考えればこの人権意識の感覚はまともだと思うのでそこは評価したい。

ぶっちゃけ、ドアホノミクスはちょっとよろしい感じのネーミングではないと思うけどね。

まずアベノミクスが人間不在であるという問題です。そもそも「経済活動は人間の営みである」ということがアベノミクスでは忘れられています。(中略)ところが、現在は、経済活動が人間と相性が悪くなっていて、経済が前面に出ると人間が引っ込まされてしまう。経済本位でものごとを考えると、それこそ人間本位ではなくなってしまうという感覚を持つようになってしまっているわけです。



今回の話をもっと視覚的に分かってもらうためちょっとグラフを自作してみた。

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横軸に「ブラック国家推進度」、縦軸に「経済合理性」をとってみた。ブラック国家推進度というのはブラック企業などのひどい雇用環境を放置したり、本来必要である福祉などを勝手な都合できってしまうようなことを表す。
現在議論されている残業代ゼロ法案を承認しようということなんか典型的なブラック政策だ。
もっと端的に言うならば国民からしぼりとって、自分たちは潤うということをやってはいかん!

ちょっと前に「雇用を増やす」みたいなことを言っていた。雇用の件数は間違いなく増えていた。

だが、中身を見ると全体として正社員雇用が減り、派遣労働などの非正規雇用が増えていただけだった。

質の悪い雇用の数を増やしただけで「仕事はある。お前はなぜ働かない?」というアリバイでもつくったつもりだろうか。

脱線してしまうが、派遣でも仕事があるだけありがたいと思えと本気で考えているやつらに告ぐ!まぁ、ちょっとした挑発といったところだろうか。


ここのリンクにある「非正規労働者が能書きをたれてやる」の派遣労働のコーナーを読んでみろ。

もちろん、自分は正社員だから関係ないからって言っている場合じゃない。

是正しなくてはいけない問題なんだっていうことを認識してもらいたい。もちろん問題を直接解決しろとは言わない。

だけど、いたずらに社会的弱者を攻撃してもプラスの影響があるのはあなたの気分的な要素だけで社会的にはマイナスになっている。

話をもどそう。要するに人間が気持ちよく働ける環境があって、それに乗じて経済が発展しなければいけないんですよ。

経済を生み出す資源である人間をつぶして「代わりがいるから・・」ってポイポイ捨てている今の状態は非常にまずい。

「ブラック」な活動というのは経済活動ではないと認識すべきだと私は思います。経済活動が人権を踏みにじるというのは、経済活動が人間の営みである限り、あり得ない、許されてはいけないことのはずです。つまり、本来であれば経済活動は人権の礎になるものです。しかし、現実はそれとは非常に遠い状況になってしまっている。だからといって経済活動が非人間的なパターンで動くことを「あれは経済だからしょうがないんだ」とは決して言ってはならないと思います。人権が踏みにじられていくような形で展開される活動のあり方を、経済活動と呼んではいけない。人間のための経済活動という本来の姿を私たちは厳格に描き、守っていく必要があるのです。これが経済活動を考える上での出発点です。



昨日の記事で、1830年代のヨーロッパ(産業革命の時代)と本質的に同じ状態に日本がなっているということを述べた。

それに気付いていない人が意外と多いのかもしれない。そのためには若者の力だけでは到底足りない。決して若者にパワーがないわけじゃない。

その立ち向かう既得権益という壁が重すぎて疲弊している。そっち側が動かないと本当にどうしようもできないことが多いのだ。

だから、非人道的な経営をしているところをなんとかしないといけない。そうしなければ、日本は疲弊した国民とともに沈む。