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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

主夫に対する価値観の違いが面白い!

日本でも、ここ最近は「イクメン」などとして主夫のスタイルをとる家庭が増えている。まぁ、団塊世代の価値観を持っている人が多い(下手すると20代も・・・)ので、専業という形でやらず、サラリーマンを続けてやるというなかなかハイレベルなことをやっている家庭も多そうだ。

実際、専業主夫(厳密には細々ライターもやっていた?)として生活していた国連職員の黒岩揺光さんのブログの記事1つですら、国のそれぞれの価値観があるんだなと実感した。逆に言えば、永住する際には価値観で国を選ぶというのもありなんじゃないかということだ。

やっぱり日本に馴染めない日本人
(ごめんなさい、引用忘れたので追加です)

少し、自分でもまとめてみようかと思う。ちなみにアゼルとはアゼルバイジャンという国の略称らしい。企業かと思って調べたら、その会社は2009年に倒産していたでござる。
黒岩さんのブログとはまた違った目線で考察をしたいので後半の引用は部分的にだけ使いたい。

在留邦人の数がケニアが600人、アゼルが30人だから、日本人の友人が減るのは当たり前と言えば当たり前だ。でも、なんか、それだけじゃない様な気がしてならない。

主夫になってもうすぐ1年。私が「主夫」であることに、色々な国の人が色々な反応をしてきた。改めて、それらの反応を振り返ると、主に、下の四つの種類に分けられる。



1.賞賛。

私の「ハウスハズバンド」と書かれた名刺を見て「おもしれー」と喜んでくれる人。家の冷蔵庫に名刺を張る友人までいた。国際機関で働く日本人女性からは「救われる思いです」というメールを頂いた。本当は世界の色々な現場で働いてキャリアを積みたいが、その思いを夫に伝えることができないという。

2.「あなたは主夫じゃない」と評価したがる人

「ようこうさん、もっと家事やった方がいいんじゃない」(30代独身女性)
「え?じゃあ、主夫って言っても、朝ご飯作りと買い物だけってこと?」(長姉と三姉)
「私なんか、今日の朝も洗濯してきましたよ」(20代独身男性)

私が週に一度家政婦を雇い、掃除、洗濯をしていないこと。講演や韓国語の勉強、そして広島カープ応援のために、妻を一人残して、日本やカンボジアに行ったこと。夕食作りを妻に手伝っていることなどから、「あなたは主夫じゃない」とよく言われる。


3.「どうやって食べているのか?」と探りたがる人

「今、スージンに食わしてもらってんのか?」(三兄)
「印税生活ですか?」(50代日本人男性)
仕事探しているなんて一言も言っていないのに、「仕事は何か見つかりましたか?」(60代日本人男性)

4.完全否定、もしくは見下す人。

私の韓国語の先生(40代男性独身)は、「私は主夫です」と書いた文章を見て、『主夫』という部分を消し、「家事をしている」と書き直した。先生は「あなたは難民キャンプで働いていたでしょう」「本も出しているでしょう」と私が主夫であることを完全否定しようとした。8月にあった浜松での講演では、男性参加者に「あなたは男のロマンはないのか?難民キャンプへ戻って働いたらどうか?」と尋ねられた。そして、3週間前、妻の同僚たちとのパーティーに参加した時は、アゼル人男性から「男が女に養ってもらう事は日本では大丈夫なのですか?」と言われ、「アゼルでは絶対だめですよ」と駄目人間扱いされた。



ほうほう。お国柄もそうだけど、個人によってもえらく反応が違う。ところ変われば品変わる。
ちなみに個人的には①の価値観である。「仕事はやりたいほうがやればいいし、片方がゆったりした自営業、片方はサラリーマンだっていい。両方とも自営業でもOK。いっそのこと完全に家事担当を1人作るのもいい。」
え?世間体がうるさいって?そんなものに興味ないからどうでもいい。いろいろゴチャゴチャ混ざっているけど割と広めの価値観でやりたいんですよ。

で、この4種類の反応の主を国籍/性別で分けると、さらに面白い。

まず、賞賛の反応をするのは、欧米人(男女全般)か、日本人女性。
評価をしたがる人は、日本人、韓国人の男女全般。
どうやって食べているのか探りたがる人は、日本人男性かアゼル人男性。
否定したがる人は、日本人男性、韓国人男性か、もしくはアゼル人全般。



1についての考察。
欧米だと、女性が管理職で働いたりすることも珍しくない。だから、夫のほうが育児に専念しようというシステムができているのが当然という考え方。ただ、日本人女性が専業主婦に対して賞賛をするというのには驚いた。
男性には働いてほしいという考え方がありそうだが、意外と好評だったりするのかな?
イクメンの動きって思っているほどよくない気がするっていうのもちょっと感覚としてあるんだな、これが。
「男性が働く」という世間体重視の日本では相性が悪いんだよね。男尊女卑の空気も若干絡んでいるからそこも厄介よね。

2についての考察。
主夫じゃないといいたがる人についてだけど、これって「主夫=最低」だからわざわざ世間体の評価落とすことないのにという親切心ではないかな?と思ったりする。本人たちにとっちゃどうでもいいんじゃね?
肩書きでなんか人を評価する癖がついているのだろうか。ちょっと個人的には理解できないなぁ。
家政婦はどうか知らないけど、雇う金があればいいんじゃないですか?これは部分的に負担を軽減する分という考え方って思ってる。


3についての考察。
2とかぶる側面がある。まるで、女性が大黒柱って選択肢を考えていないのかな。ただ、否定というよりは単純に疑問に思っているだけだというところが違うよね。ただ、60歳のおっさんは何様なんだろうね。
サラリーマンじゃない人は人にあらずという価値観は狭すぎる・・・。

4についての考察。
アゼルバイジャン人も韓国人も日本人男性(団塊世代団塊ジュニアくらい?)は主夫に関してはだいたい同じ価値観だと思う。しかし、働くことがロマンっていうのは個人的には「ナシ」だ。悪いとは言わないけど、仕事が人生とは思いたくない。

ただ、今の日本ではもう男だから、女だからって感じで職業やイメージが決まっている感覚はあんまりない気がする。良くも悪くも価値観が広がっていて、スイーツを食べる男子特集みたいなのだっていっぱいある。
「女子会系男子」という実質ハーレム状態の仲介(?)人も結構話題になっている。ちょっとどころじゃなく気を使って疲れそう・・・・ まぁ、全体的に柔らかい雰囲気になって、面白い傾向になってきたのは事実だけど、仕事面ではまだ根性論みたいのが割と幅を利かせているのはやや変化が遅いんじゃないか?と思わざるを得ないときがある。
しかも、それが早期退職を引き起こし、社会的損失を生み出している側面を見なくてはいけないのは事実だよ。

黒岩さんの価値観を少しだけ引用する。

周りの評価に対して鈍感でいれればいいのだけど、自分の肩書に関して、ごちゃごちゃ言う人と、ごちゃごちゃ言わない人と、どちらと一緒に時間を過ごしたいかと聞かれたら、後者に決まっている。
(関係ないので中略)負けず嫌いの私は、私が主夫でないと評価したがる人に、必ず、尋ねる質問がある。
「じゃあ、あなたなら、自分の配偶者が、アゼルバイジャンで仕事を見つけたら、今の仕事を辞めて、付いて行けますか?」ほとんどの場合(特に男性)、この瞬間、「しーーーん」という気まずい雰囲気が流れる。絶句というやつだ。



前半はもう大賛成したい。あんたに危害ないからいいでしょって思うんだけど、なんでそんなこといちいち言うのかまったくわけがわからない。知り合いにマイノリティな人がいるのが嫌なのかね。自分なら面白いと思うんだけどね。後半に関しては、配偶者の意見を取り入れて考える。もし、日本にいるのが得なら滞在するし、どうしても子供のために一緒に行ってほしいというなら余裕で辞めちゃうと思う。

結構ゆるい価値観を取り入れている国というのが、主夫を受け入れるかどうかで分かるかもしれない。単純にそれだけでは判断できないが、柔軟な発想に対応しているかどうかということでは悪くない指標である気はする。
もう、就職難という時代であるなら男がどうのなんていっている場合じゃない気がするんだよね・・・