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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

免許取り立ての人向けのMT車(普通車編)

軽自動車のMT車に対する選び方に続き、次は普通車のMT車を選ぶときの注意点などを考えていきたいと思います。
たとえ、免許を取り立てだとしても、普通車を選択肢に入れてはいけない理由はありません。法律で禁止されているわけではないので、駐車場や資金に余裕があればOKです。

ただ、気をつけてもらわないといけないのは軽自動車と違い、車庫証明登録が必要なこと、保険料率が適用されるため、車種で任意保険の料金が違ってくることです。
似たような系統の車種でも、事故率が高いと保険料率は上がります。
そのため、買う前には保険料率の確認をしたほうがいいでしょう。

排気量が大きくなるほど、車体が大きくなり基本的には小回りが利かないことを頭の中に入れておいてもらうといいでしょう。(FRだと構造上少しマシになる。)
ただし、今回はめちゃくちゃ長いのと、あまりにもアホらしい候補があるため、見たい人がクリックして続きを読むような形にしてあります。

では、MT操作などの感覚を加味しながら普通車MTの選び方を考えていきましょう。

 B:660cc以上1000cc未満の普通自動車
このクラスは、パワーと税金の関係上あんまり流通している部類の排気量ではないです。
実質、流通しているのは1000ccちょうどクラスじゃないと選択肢がありません。
あと、車種によっては4人乗りのものもあるので注意です!
普通車の中ではいちばん維持費も安いですが、高速走行を考えると微妙なクラスでしょう。
1000ccのヴィッツなどはカタログ上998ccとかになっているため、税金上はこの扱いです。
1000cc以外の選択肢はジムニー800、トヨタ800などのかなり古い車か、ダイハツのストーリアX4(710cc+ターボ)くらいです。ストーリアX4はエアコン・パワステなし・5MTのみの渋すぎる装備なので相当マニアではないとおすすめしません。
クラッチの感覚は基本的に、1500ccクラスと近いか、軽自動車よりほんの少し重いくらいでしょう。(ストーリアX4は恐ろしく低速トルクがないようです)

C:1000cc以上1500cc未満の普通自動車
免許をとって、普通車を考える人はだいたいこのクラスが多いのではないかと思います。保険や税金も割と手頃な範囲ですし、MTの選択肢が必然的に多くなるでしょう。
高速走行を考えるうえではエンジン回転数に余裕があるため、このクラスを基準に考えたほうがいいと思います。では、ここからボディ形状などを考慮していきましょう。

C-1:フィット、デミオなどのコンパクトワゴン
だいたい排気量としては1200ccや1300ccくらいが多いです。このタイプでMTに乗る人は割と少ないため、実は中古車市場がお得です。排気量が軽自動車よりあり、クラッチもそんなに重くないため発進はしやすい部類だと思います。また、資金的に新車で買うことも無理なクラスではないですが、MTで選ぶと減税がない場合があるのでそれは覚悟してください。ディーラーのおっちゃんには「いいんですか?」と言われるかもしれませんが、どうしても欲しいというのであればガン無視してくださいw
5人とかで毎回ギュウギュウに乗るのでないならおすすめです。
現行デミオの13Cは1tをきっているため重量税が1万安いのでお得です。
iQはここの部類ですが、4人乗りなのと、ギア比が1300ccなのにハイギアード設定のため注意が必要です。小回りはよく効きますが・・・。
カローラフィールダーは1500ccのみ5MTの設定があります。荷物積載を前提にするならこれがいいと思います。

C-2:カローラなどの大衆セダン
スタンダードなセダンです。最近はフィットなどに押されて人気が下火ですが、これもオートマが人気なため、中古市場が安いです。不人気傾向のため、C-1のタイプよりもいい状態のものがもっとあります。18000km、H12、修復暦なしのサニーが40万で売っていたくらい安かったです。ただ、若い人が乗るにはややセンスが渋いかもしれません。
人とかぶりたくない人も割とおすすめです。トランクが車内とつながっていないこと以外は基本的にハッチバックと同じです。

C-3:RSの名前がついたホットハッチ、ハイブリッドスポーツ
初代スイスポ、マーチ12SR、ヴィッツRS、コルトラリーアートなどがそうです。
コルトラリーアートは唯一のターボ車です。ただ、このクラスだとハイオクの車種がちらほらあるので買うときは油種を確認、もしくは知ったうえで覚悟しましょう。
1500ccクラスが結構多いですが、最近のスイスポは1600ccなのでここのところには入りません。あと、純正タイヤがノーマルバージョンより太くしてありかつFFベースのため、思っているより小回りが利きません。
現行フィットRSは6MTでガソリンとハイブリッドの2種類が選択できます。

面倒なので、ここの部類には初代インサイト(1000cc、5MT)とCR-Zも入れておきます。
この2車種は空気抵抗の関係上、形が流線型です。バックのときは視界が悪いので注意です。CR-Zの後部座席は事実上、飾りということらしいです・・・(友人談)
ハイブリッドのモーターアシストなので、発進は楽です。

C-4:営業バン
おそらく、現実的な選択肢ではないが、入れておきました。というのも、割と自家用車として使っている人がいるため決して駄目ということではないからです。トヨタプロボックス、日産のADバン、ホンダのパートナーなどですが、総合的にバランスがいいのはトヨタです。
貨物を載せるサスペンション設定なので、空荷だと乗り心地はとても硬いです。また、後部座席はアルトバンやミラバンほどきつくはないのですが、直角なので快適というにはちょっと疑問符が浮かぶでしょう。余分な装備をオミットしてあるため、同クラスの乗用車と比べ割と車重が軽く、快適な加速をします。ただし、貨物の関係上ギア比をやや低速に振ってあるためエンジン音が中に入ってくるのはある程度割り切ったほうがいいでしょう。(加速とトレードオフなんです・・・)
後部座席を畳むと車中泊ができるため、そういった用途で買う人には維持費という点ではお勧めです(車検毎年という要素を除く)
見た目は完全に営業車なので、そこを気にしないかどうか。ドレスアップならタイヤをアルミに変えるだけでもやや変わります。
快適性を求め、乗用車タイプであるサクシードなども選択肢として考えてもいいのですが、おそらくMTを探すという点ではやや難しくなると思います。
ただし、現行のラインナップ車種ではATかCVTしか選択がないので必然的に中古を探してもらうことになります。プロボックスディーゼルターボという加速がすごい1400ccの変態グレードが中古にありますが、営業さんが雑に使った後で、状態が荒いものが多くお勧めできません。
4ナンバーの普通車なので、車検は毎年。ハイエースや2tトラックと扱いは一緒です。

D:1500cc以上2000cc以下の普通自動車
少し値は張る傾向になりますが、このクラスを乗ろうと思っている人も多いのではないでしょうか。スポーツカーは2000ccちょうどくらいのものが割と多いため、選択肢として入れている場合もあるでしょう。
ただ、このクラスからはMTでも実燃費が10を切るものが多くなってきたり、保険の問題が絡んでくるのでうまく考えながらやっていきましょう。
この排気量クラスの新しい車になるとだいたい6MTが標準となることが多いです。バックギアの位置や入れ方は車種によって違うため確認しておきましょう。

D-1:コンパクトワゴンのスポーツグレード、ホットハッチ
オーリスRS、ティーダの18G、少し前のノートの1600ccグレード、アクセラなどが該当します。スイフトスポーツの新しい型もここに入るでしょう。実用性もそれなりにあり、運転を楽しむという点では悪くないと思います。スイフトスポーツはハイオクなのでそこだけは覚悟しましょう。保険料はフィット系統などに比べると少々割高な傾向ですが、がんばってバイトをしながら不可能ではないでしょう。
学生だとやや維持をするには苦しいかな?というところでしょうか。

D-2:オープンカー
ロードスターMR-SS2000あたりがそうでしょう。燃料とか保険が一番安いのはMR-Sです。(ほか2車種はハイオク)
屋根が開くタイプとして、電動と幌の2タイプがあります。ワンタッチでできる電動は割と楽ですが、止まっているときでないと作動しません。
オプションとしてハードトップがありますが、はずすとき2人でやらないとできないくららい面倒なのがかなり難点です。
ハードトップの状態だと、実質の扱いは「荷物の乗らなくなった」クーペと一緒です。
あと、夏の炎天下にオープンは道路からの照り返しが結構きついです。冬にコートを着て暖房ガンガンでオープンにするほうが実は快適です。
車内の積載能力はほぼないと断言してもいいでしょう。MR-Sだとギリギリ運べる限界は冗談抜きで石油ストーブが精一杯です。(エンジンが後ろにあるため)どの車種も荷物が毎回多くなる人には向きません。まぁ、スポーツカーの時点でそれはしょうがないかな?
S2000はすごくパワーがあるのですが、維持費がかなり高く学生だと苦しいでしょう。車重が軽く、クオスレシオなので山道で走る分にはとても快適です。
幌車の場合、クローズだと死角が多いためバック駐車がえらいシビアです。後方視界を重視するならクーペのほうが見やすいです。

D-3:クーペ系
RX-7や8(税金が2000ccあつかい)、最近話題の86、古いものを含めればシルビア、180SXMR2あたりの一般的に「スポーツカー」と呼ばれるものです。駆動形式はFRの車が主流ですが、FFタイプのものもたまにあります。(セリカシビックTypeRなど)
最近のクーペは燃費対策のため、6MTかつノンターボの車が増える傾向です。(ただし、ホンダのTypeRシリーズは排ガスの規制でターボ化を進めているようです)
やはりスポーツカーだけあってクラッチは教習車より重いです。特に馬力をチューンした車についている強化クラッチは左足が死ねます。
ローダウンしてある車両は基本的に足回りのダメージが大きめになりがちなのであまりおすすめはしません。
あと、基本的には馬力があるため、街乗りでは回したとしても2000~3000rpmくらいで変速したほうがいいです。
スズキの黒歴史、X-90という(SUV+クーペ)÷2のような中途半端な車もここです。
あと、覚悟はしてもらっている方が多いと思いますが車両保険を入れると免許取り立てでは年40万とかは当たり前の世界になるので、注意です!!
オープンカーよりマシですが、4シーターの後部座席は事実上「小さな」荷物置き場です。
妊婦さんあたりを乗せようとか考えるのはおすすめしません(笑)
あと、中古車市場が年々上がっているため状態をしっかり見ないと痛い目にあいます。
(ドリフト走行でガンガンに走っていた人のものだと、足回りにガタが来ている)
蛇足ですが、ロータリーはハイオクで街乗り燃費5~7km/Lが出れば十分エコ運転です。

D-4:ラリーカー
クーペとは毛色が違うため、あえて分けました。WRCで出ている車種である、ランエボシリーズやインプレッサなどがそうでしょう。コンセプトの関係上、駆動形式は4WDが主流です。雪国でスバルが多いのは4WDの信頼性が割と国内で評価されているためです。このタイプはターボの選択肢が割と多く、結構走るものが多いです。その代わり、クラッチはものすごく重いし燃費は悪いです。あと、保険料はクーペと大して変わりませんので注意。車体の形状はセダンに近いので荷物がある人はこっちのほうがいいと思います。
ただ、4WDの駆動形式はハンドルの切れ角が少ないため、駐車場や狭い場所では小回りが利きません。

D-5:ミドルセダン
最近の車種だと設定があるのはティーダラティオアテンザセダン、アクセラセダンくらいです。ほかの車種は少し年式を落とさないと探しにくいと思います。特にFRセダンでMT車というとドリフト車として使われてしまうので、車会社も作りたがらないようです。マークⅡやアリストのような車種は荒く使われているものが多いので注意です。
また、アルテッツアはスポーツセダンとしては結構いわれていることですが、車重が結構あるのでやや覚悟をしたほうがいいかもしれません。決して悪い車でないですが、完全にスポーツ!として乗るには微妙です。スポーツ系セダンも割と保険料が高い傾向にありそうです。ノーマルタイプのセダンは1500ccクラスよりも内装が落ち着いているので、センスが渋くなるかもしれません。基本的にはセダンなので快適な乗り心地のものが多いです。

D-6:ミドルサイズ箱バン
NV200バネット、ボンゴなどのハイエースより少し小さいタイプのバンです。
ただ、これを対象にする方は少ないと思いますがあえて入れておきます。
さすがに、近い系統である1tトラックなどは省略します。
プロボックスタイプより背が高くなったと思ってもらえればいいです。車検が毎年なのは普通車商用のお決まり事項ですね。やや重心が高いため、無茶なハンドル操作は横転しやすくなります。形が思いっきり商用バンなので、地味です。
なぜか、この中間クラスはまだMTが残っているので狙うには悪くないと思います。エブリイバンやアクティバンをそのまま大きくしたような感じなので、エンジンそのものの余裕はありますが、ややうるさいです。ハコなので車重があり、燃費はそこまでよくないです。車中泊をするには手ごろなサイズですが、ハイエースなどに比べると中途半端感は否めないでしょう。

E:2000cc以上の普通車
このコーナーの関係上、3000cc程度を区切りにしようかと思います。正直、維持費とかの関係上とか車の形で考えるとこれ以上上を突き詰めるのはやめておかないときりがないからです。現行GT-Rなんて、高給取りのサラリーマンか社長でもない限り間違いなく無理だったりするので、中古の3000ccクラスまでならまだ選択肢としてギリギリ考えてもいいのかな?というやや無茶振りなラインです。というより、これ以上の排気量だともう選択肢がない・・・・。ここらへんになると取り回しはものすごく悪いです。

E-1:クーペ、ラリーカー(2000cc以上)
スカイラインGT-R(2600cc)とか、スープラフェアレディZが該当します。こいつらははっきり言ってバケモノです。スカイラインクーペという選択肢がありますが、いくらなんでも無茶です。まぁ、現行の日産スポーツカー自体がかなり高いです。
フェアレディZZ33あたりならば、年式の割には車体価格がマシなほうだと思います。
(でも、決して安いと断言できるわけではない!)
割と80スープラは中古でがんばって乗っている人を見かけることはありますが、いかんせん古いので部品とかは注意が必要です。GT-Rは中古値段がかなり高く、R34の状態がいいもので800万とかするようです。まぁ、保険料とか考えるとここらへんは簡単にお勧めできる代物ではないのです。インプSTIもほぼ同じです。

E-2:箱バン
日本で使われる箱バンの中ではメジャーです。ただし、このタイプのバンは思っているよりATが人気なので、意外とMTを探すのは苦戦するでしょう。また、車体も長いので、駐車場などのスペースをしっかり考える必要があります。ただ、MTがあるのはロングのタイプではないので、ノアが入る駐車場ならたぶん大丈夫です。

やや車体価格は張りますが、もし長く使いたい、燃料費を安くしたいなら丈夫なディーゼルがおすすめです。
キャラバンのほうが安いですが、ハイエースと比べると微妙なところでしょう。ハイエースが高いと感じるなら、兄弟車のレジアスエースも候補に入れておくといいですよ。
バンドの機材を運んだりするときには向いていますが、盗難率が高いので荷物の積みっぱなしは危険です。これらの車種は車中泊どころか、車中生活ができるくらい中は広いです。
あとは、年1回の車検の維持費と排気量の大きささえなんとかなれば保険自体はE-1よりマシだと思います。