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社会に関すること、自動車、発達障害などを扱うブログです。社会ブログなのか、車ブログなのかよく分からなくなってきました。

旧海部町に学べ!体育会系な価値観は日本を滅ぼすだろう

今回、話をする内容というのが岡檀(まゆみと読む)さんの「生き心地の良い町」を使った組織の考察だ。

この本を読むと自殺しにくいメカニズムは結構複雑に絡んでいたりするので、そういうことを語っているとおそらく終わる気配がない。なので、今回は組織のあり方に絞って話を進めていきましょう。

この本の書いてある舞台は徳島県旧海部町(どうやら今は合併して海陽町の一部分になっているらしい)だ。参考にしたい部分という形で、書評というほどのものではない。

 今回、旧を書くのが面倒くさいので表記は海部町とする。

前提として、体育会系価値観のあるところは自殺率が高いというデータがこの本には書いてある(=本の中では地域の「若者組」として書かれているが、そこの町の自殺率が高くなっているのだ!)

 

海部町の人の評価って、「個人」をしっかり見ているんだよ。今の日本の人たちは確実にそういうことができていない。どこそこの企業に勤めているからすごいなんてことを言う奴がどこだけ多いか。逆はいえるんだよ。この人はすごいから、この企業クラスにいてもおかしくないな・・・というのはあるけど、所属しているからすごいわけじゃない。

夫にDVされてるという割と具体的な話でいうなら、「あんな立派な大企業の社員がそんなことするはずない」というバイアスがかかって相談をまともに聞いてくれる人がいないとかそういうことが典型的な例だ。大企業や社長だから殴っていいのか?って話になるじゃん。

 

私たちは人物を評価する際に受け売りのインテリ風言葉づかいや自分をより大きく見せるためのパフォーマンス、さらに付け加えれば職業上の地位や学歴など、ともすればこうした表層的な要素やアクセサリに惑わされがちであるのだが、どうやら海部町の人々は、あまり惑わされないらしい。

個人的には結構、この赤い部分が厄介だと思っている。というのも、「非正規労働者が能書きをたれてやる」というブログではそういった要素をきれいに暴いてくれることが多く、考えさせられたからだ。

こういうのを「ハロー効果」という。

この前も、新浪剛史氏の話をしていてなかなか考察が面白かった。「CEOなんてご立派な言葉使わず、大将でいいじゃん」みたいなフレーズは結構好みだ。

ビジネス界隈の人にはごちゃごちゃうるさく言われるかもしれないけど、そういった視線って言うのは大事なんじゃないかと思うんですよ。

なんだかんだ言って、日本のエリートって体育会系出身が好まれる。もちろん、頭脳は高い能力、そして大会などを勝ち抜いた長時間働けるだけの体力、印象はさわやか、運動系の部活で上下関係をわかっている・・・みたいな典型的な話が来るわけね。

しかし、どうにもしっくりこない。こういった人々が日本の経済の数字を大きくしているのはわかるのだが、それに付随した体育会系価値観に苦しめられた人が続出しているのは確実に言える。自殺まで追い込まれなくても何人もの人が鬱などになり、事実上の寝たきりになってしまったエピソードは何回も見ている。

アメリカの金融エリートの中には抗鬱剤を飲みながら仕事している化け物もいるが、そんな価値観を一般化してはいけない。(余談)

 

海部町では、一般的な意味で年長者を立てる習慣はあるものの、「年が上がれば自動的に偉くなるとは限らない」と思っているふしがある。江戸時代から続く海部町の相互扶助組織「朋輩組」では、年長者が年少者に服従を強いるということがない。年少者の意見であっても、妥当と判断されれば即採用される。

中学を卒業した年頃の男の子が次々と入会する組織である。体育会系の部活にありがちな、先輩によるしごきなどはないのですかと私が問うと、「ほない野暮なこと、誰もせんわ」と一笑に付された。

これを見たとき、「え?これが当たり前じゃないの?」と思った。どうしてそんなことを言うかといえば、自分が後輩とかに接するやり方と一緒だからだ。無駄に威張る意味がわからないもの。下に向かって威張る価値観を持つ連中らにこういったことを聞いてみたら「後輩に舐められたくないし」という答えだった。

なめ猫の免許証みたいなこと言ってやがるぜ・・・・

おそらく彼らみたいなタイプは後輩が自分に対して普通に接されること事態が気に食わないのだろうなと思う。個人的にはそんなのまっぴらごめんだけどね。

 

年長者が年少者を抑えつけない。「朋輩組」のこの特性について、私は類似の組織に関する数多の文献を読み、同じ四国にある相互扶助組織若者組」を訪ねて元メンバーたちの聞き取りを行うなど、詳細に調べてみた。その結果として、「朋輩組」におけるこうしたメンバー間の関係は類似組織の中では例外に近いことがわかった。

私が聞き取りを行った、他県にある「若者組」のメンバーたちは入会してからの最初の三年間がいかに忍従の日々であったかを口々に語った。どのような理不尽な内容であっても、先輩の言いつけにそむいたり対応できなかったりした場合には厳しい制裁が待っている。80歳代の元メンバーは、のちに軍隊に入ったときにむしろ楽に感じたほど、それほどに辛い日々だったと言いきった。

彼らの話によれば、年長者による年少者へのしごきは代々継承される性質を持っていた。

こういった話を聞いていると、日本の体育会系信仰が会社以外でも相当起こっていることがわかる。現に自分の友人が地域の消防組織にいるが、言われていることはほぼ同じようなものだった。

当然、他県のところでは自殺率が海部町よりも高い。

いい加減、なんとかしろとちょこちょこ言われているのに直す気のない日本は本当にまずいと思いますよ。

毒親というのはエピソードを聞いてる限り「家族によって行われるいちばん単位の小さい体育会系」だと思っている。

まぁ、毒親系の深い話はもっと憎悪に満ち溢れた方にやってもらったほうがいいと思うのでここではやらないことにする。

歪んでいる体育会系組織の中で耐えれれば最強とか思っちゃだめだよ。そこで気分よく立ち回れるとか、悪い大人の見本だからね。