マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

自分の認知特性を調べてみた

自分の特性が知りたかったので、知能試験を使わず調べるにはどうすればよいか?みたいなところを考えたところ、この本がヒットしたので買った。

 

医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (光文社新書)

2012年に出された本だが、これは今でも余裕で通用する。35の質問に答え、自己採点するだけで6つの特性で自分の強みが分かる。

6つの特性を自分の言葉で大雑把に説明するとこんな感じです。

見やすくするため引用と同じマークで囲っておきます。

 

①視覚優位者:写真(カメラアイ)タイプ

この能力が強い人は、写真のように記憶することや頭の中で映像を再生することが得意。

道順とかを説明するときには、図を書いたほうが分かりやすい。二次元空間の認識に長けている。

 

②視覚優位者:三次元映像タイプ

物事を記憶するときに映像としての形式をとる。

三次元立体の認識力が高いので人の顔や物の形を覚えることが得意。頭の中のエピソードを順に追ってイメージすることが得意。

③言語優位者:言語映像タイプ

映像と言語をつなげあわせて表現することが得意。映像を見て言語に変えたり、その逆もできる。

言葉を見たり聞いたりすることで鮮明なイメージがわいてくる。

また、言葉を見ることや比喩も得意。

④言語優位者:言語抽象タイプ

分かりにくい文章を図式することが得意。物事を覚えるときには書いて覚えたりすることが得意。人の名前を覚えるときは文字から覚える。一般的に日本で勉強ができるタイプといわれる人もここに該当することが多い。

⑤聴覚優位者:聴覚言語タイプ

言葉を聴いたり、歌詞を聞いて覚えるのが得意。本を読んだりするよりも、人の話を聞いたり朗読をしてもらうほうが得意。駄洒落が得意な人もここに入る。

⑥聴覚優位者:聴覚&音タイプ

意味を持たない音声情報もイメージで処理できる能力がある。絶対音感を持っているような人は確実にこのタイプ。耳で聞いて声という音声で出力することも得意なのでモノマネのうまい人が多い。英単語や英会話は耳で理解するほうが強い。 

以上、おおまかではあるものの6つのタイプを紹介しました。

 

この認知特性テストでは14点以下を弱い特性、15~25点を平均レベルの特性、26点以上を強い特性としてみている。

 

本のレーダーチャートが50点を最高と設定していることから、おそらく25点がWISCやWAISにおけるIQ100(平均値)換算されていると思われる。

もちろん測定方法が違いすぎるため、直結はしないがそれなりの相関性の高さはある。

自分がやってみた結果、こうなりました。

①(視覚)カメラアイタイプ 16点

②(視覚)三次元映像タイプ 9点

③(言語)言語映像タイプ  33点 

④(言語)言語抽象タイプ  34点

⑤(聴覚)聴覚言語タイプ  16点

⑥(聴覚)聴覚&音タイプ  11点

 

これでは見づらいという人のために図示化するためのレーダーチャートも用意した。

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 ※弱ボーダーを14点、強ボーダーを26点で設定してあります。

 

やばい。ここまで言語認知に頼っているとは思わなかったぜ!といわんばかりの結果ですよ。三次元なんか一桁よ!? ひ・と・け・た!

まずは、苦手な分野からお話していきましょうか。

【苦手な分野】

① 三次元分野

昔から三次元や立体感覚が弱いとは思っていた。

道理で物を運んだり、奥行きとかの感覚がまるで駄目なわけだ。引越し屋とかに就いたら確実に客の荷物を潰す自信がある。

一回だけその手のバイトをやったことがあったが、完全に使い物にならなかった。

地獄の1日とはこんな状態なのか・・ということを思い知った。

忠告しておきますが、明らかに空間認知の悪さに自覚がある人は引越しの短期バイトなんか行ったら地獄見ますよ。危険すぎます。

一時期、CADというものを習いに行ったことがある。しかしまるで上達しなかった。

二次元の感覚だけでやっている分でも怪しかったのだが、三次元の展開図を二次元から起こすとかのところになるともうダメ。明らかに自分の書いた図がおかしいなんていうのも日常茶飯事だった。でも、選択肢としてはCADにしておいて正解だった。

正解ということに関する余談だが、苦手な図面をもとにして行う旋盤加工やフライス加工など、3Dの機能をフル認知して行う加工系なんてやったら手先の不器用も相まってもっと最悪な状況になったのが目に見える。

いまごろ、大怪我をしてブログなんて書ける状態じゃなかったかもしれない。

その影響なのか、地図は図だけだと見にくくて仕方がない。だからやたら地図に文章での補足を入れてしまう。ゴチャゴチャ読みにくかったらごめんなさい。

 

 ②聴覚&音

すいません、よく聞き取れませんでしたとかがめっちゃ多いんですよ。

ぶっちゃけ、聞いただけでは半分程度しか覚えていないか、理解が文字に比べて雑になる」のでシャレになってない。

おまけに聴覚短期記憶も思いっきりやられている。やばい。

ただ、ギリギリ電話の用件や番号は聞き取れるので、その部分は⑤の聴覚言語領域である程度カバーしていると思われる。

 

そのおかげで平常時なら聴覚失認と言えるほどの苦戦はしていない気がするのはマシなのかもしれない。ドタバタしだすとワーキングメモリを消費するからだいぶ問題が起こるんだけどね・・・

そんなに大事なことで忘れてほしくなければ、メモを渡せ!またはメールよこせ!といいたくなるレベル。

落語やテロップのない動画を聴いてもあんまりよく理解できないことが多いので、ひどい時は文字起こししたものを見ながら聞いたり、自分で文字に起こすなんてこともやる。

正直、バラエティはテロップがないと理解力が落ちるので面白さが半減する。

声のモノマネをするとだいたい「似ていない」といわれることが多いのも納得だ。

 

【得意な分野】

①言語映像、②言語抽象

もうね、見てもらえれば分かると思いますが言語を使った分野は得意です。

自分の場合、言語能力に関してはどちらもバランスのいい特化型のようだ。

この部分は恵まれていると思う。

言語優位でも、どっちか一方が苦手というパターンがあるということを知った。

数字や漢字、アルファベットなどの言語情報と、イメージ情報の結びつけの両方の分野がうまく働いているんだと思う。

自分はペケポンの川柳をTVで見てだいたい正解できてしまうという変な特技があるが、問題から出されている図から文字の語彙のイメージが出てくるからできるのかな?

ただし一般的に④の人が得意とする、東大生の本で出されているような綺麗なノートははっきり言って無理です。

あそこまでまとめて書く時間があるなら書きなぐって理解したほうが楽。そういった学習時は言語⇔イメージ力の分野を主に使っているので、イメージをそのまま言語+図式として書き込んでいる。

言い方を変えれば、頭の中を整理しないまま殴り書きをしているのだ。

そのため学生時代のときのノートでほとんど板書しない教授の授業で書いた自分のノートを読める人はほとんどいない。1から勉強する資格関係も同様。

清書するときだけは抽象分野をフル活用すればできるが、そのときにはあまり理解力という点では劣ってしまう。(概念上、数学だけは別)

ここでは測れない能力として、綺麗に書くためには手を追いつかせるために考えるスピードを落とさないといけないので結構きつかったりする。

思考スピードと手の動かせる処理速度のバランスがいい人は字が綺麗な人が多い。

意外とイメージと文字だけで学んでいるのか?と考えたが、割と抽象的な概念のほうも働いているような気がする。最初はイメージを使い、なんだかんだ学んでいるうちに言い方を厳密にするような修正を加えたりすることがある。

概念に慣れてくると脳の使い方がうまく切り替わっているのだと思う。理系の学部にいたので余計にその傾向も強くなっているのかも。

やっぱり、文字で見たほうが理解しやすいし、本当に理解したいときには手で書いたりすることで脳に刺激を与えたほうがやりやすいなというのもすごく感じた。

でも、言語特性が活かせることって何があるんだろうな?ちょっと方向性みたいなのがよく分からなくなっている気がしてならない。個人的に文章能力がそんなに高いと思ったことはない。

【最後に:ブログの傾向】

このブログは自分の認知特性で書いていると、意図的に口語を入れてもどこか学校の教科書っぽい文章になっちゃうんですよ。なんでかというと、文章を書いているときというのは言語抽象の分野を使っているからだと思う。

ただ、自作の図を作るときはイメージ力が大いに役立っている。

それは、やはり構造化を優先している部分が大きいのだろうなという気がした。

話すように書く、写真などを活かして書くようなことをするのには向かないんだろうなという感じだ。以上。