マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

社会復帰と日常生活のギャップが大きすぎませんかね?

【まず、はじめに】

ここでは、社会復帰を「正社員として給料をもらい文化的な最低限の生活ができる」という定義で話を進めていく。自営業でもある程度応用できる概念なので、日本で一般的な進路として見なされる会社員をベースに解説をする。

自営業の場合はどっちかというと組織適応性よりもスキルがものを言うため、今回は割愛させてもらう。

これから「社会復帰バンドギャップ」という言葉を使う。

バンドギャップというのは半導体の中を電流が流れるために最低限必要なエネルギーのことだが、ちゃんと説明すると議題が終わらないので、これが大きいと社会復帰が大変なんだなってことだけわかっていればいいです。

半導体の概念をわかっている人はこの記事の理解は速いと思います。マジで。

 

 【社会復帰バンドギャップって何ですか?】

一番シンプルな理解はこんな感じ。

跳び箱=社会復帰バンドギャップ

跳び箱が8段あります。1番下は床です。でも、2段目~7段目は跳び箱が邪魔して進めません。だからエネルギーが8段を超える必要があります。

この8段目は、会社への内定だ。

しかし、新卒で入った会社でうつ病になったり、過労や怪我でやめざるを得なくなると社会復帰バンドギャップは上がり、跳び箱が30段くらいまで上がる。

もちろん、これは脚力とフォームを鍛えることだけが条件だ。決してジャンプ台の性能を上げる、跳び箱の段数を下げるなどという大それたことはできないのだ。

【日本の組織は無茶ぶりに対応できる人だけに優しい】

うつ病の療養をしている人はものすごく努力をしている。語弊があるのかもしれないが、脳がエネルギー切れを起こしている状態から復帰することは簡単ではない。

社会復帰バンドギャップが高くなると本人が一生懸命努力してジャンプしても飛び越えるための跳び箱に激突する可能性がかなりあがっちゃうんですよ。

組織的には「君はいらない。いくら努力していようと私の知った話ではない」と言い捨てる。なぜ、改善されないのか。

それはいろんな国や人から日本の会社の労働状況がひどいと指摘されても、空気を呼んで雰囲気が乱されないことだけを彼らは最優先するからだ。

そんなゆがんだ「修羅の国」状態になっている内部事情を平然と切り抜ける人だけがほしいと彼らはいっているわけですよ。

 【組織適応性を素で持っていますか?】

これだけでは足りない。怪我や病気以外で会社員として在籍できなくなるリスクも考えなくてはいけないのだ。

要は、「修羅の国」状態の組織で根っから自然に振舞えなければ社会復帰バンドギャップを上げてしまうきっかけを作ることになるんですね。

  【組織適応性リスト】

日本の履歴書社会における社会復帰バンドギャップを上げてしまうリスクレベルを

「クラス1」「クラス2」「クラス3」「クラス4」として分類。

具体的にはこんな感じだ。

 

クラス1:新卒からずっと同じ会社で職歴を途切れなく勤めている人。

     もしくは転職はキャリアアップのために行っている。

      雰囲気が根っからサラリーマンっぽい人。

      自分を組織に染めることに抵抗がない。

      組織にいると頭がさえる人

ーーーーーーーーーー(ここからは注意!!!)-------------

クラス2:面接がうまくいかず、非正規で生活せざるを得ない人。

      (給料以外はホワイトな場合)

     本当は会社員向きじゃないけどギリギリ組織人っぽく振舞える人。

     (これはどんなにホワイトな正社員だろうと関係ない話)

     組織にいると、所属していない頃に比べてなんか頭がボケてくる人

     発達障害クラスタADHDで、不注意度合が比較的軽い)

 

 クラス3:予期せぬ事態で会社員を辞めざるを得なくなった人。

      組織自体にものすごくストレスを感じ、表面上ですら振舞えない人。

      発達障害クラスタ(自閉度の高い人)

      ブラック企業で無理やり適応している人。

       

クラス4:バイトの面接にもはじかれ、職歴ゼロが長い。

     精神を病んでしまい、それが重篤化しているなど。

 【クラス1~クラス4までの説明・解説】    

ぶっちゃけ、日本の会社の指標ではクラス1>>>>クラス2>クラス3≒クラス4だと思ってくれればいい。1と2の境目は異常にでかい。

下手すれば、クラス1がクラス2にあがる可能性だってありますよ?

ブラック企業の正社員でギリギリ生きている人もリスクの観点から見ればほとんどクラス4に近い。やり手だと出世して打破してしまう人がいるが、そんなやつはめったにいねえ!

 生活できる給料を安定して貰うにはクラス1かクラス2の領域まで持っていく必要がある。正直、クラス2ですら危ないと思っています。自分が実際にそうだから。

【自分のキャパを超えるような組織適応はするな!】

しかし、クラス2レベルの人がクラス1レベルまで上げるには実行コスト・精神コストがあまりにも高すぎる。この精神コストで病んでしまったら何の意味もないんですよ。

そのことを自覚しながら生きていく必要がある。周りが社会適応性に対しあまりにもうるさい場合、適当に流しておかないとマジでやばいです。以上。