はやてとゆうこ 3話
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毎度、毎度はやてのドタバタ劇。今日は花見へ行こうじゃないか!
ゆうこ「桜、綺麗だね〜。」
はやて「そうだなぁ・・・よし!桜吹雪で一発芸だ!」
ゆうこ「あんた・・・何をする気なのよ・・・」
そういうと、はやては桜の木に登って枝を揺らすことで桜吹雪を散らした。
はやて「うほっ!ほっ! ほっ!」
バキッ! ゆうこの拳がはやてのみぞおちにクリーンヒットする。
はやて「いてえ」
ゆうこ「痛いっ!じゃないの。あんたは何をやってんのっ!てか、なんでやったの!?」
はやて「いや、なんかみんなドンチャンやってるからさ、盛り上げようかと思って。
全裸で踊っているおっちゃんとかいるし、問題ない♪」
ゆうこ「問題だらけじゃないの・・・あんたの奇行に慣れた私もあれだけど。
まぁ、人に迷惑かけなきゃいいわ。誰も文句言ってないし。」
桜の木に登っているはやては木を降りようとした。しかし、足を滑らせ落ちた。
はやて「いてて・・・」
ゆうこ「大丈夫・・・?たぶんはやてちゃんの場合、打撲だけどと思うけど・・・」
そういうと、はやてはケロリとした状態で立ちあがった。
はやて「なんで打撲の前提なのさ・・・せめて骨折くらい・・・」
ゆうこ「毎回毎回落ちて骨折されてちゃたまらないわよ・・・」
ゆうこが話しているうちに、はやては、どこかへ失踪してしまった。
ゆうこ「もうっ!はやてちゃ〜ん! どこいったの!?あの馬鹿・・・」
はやて「ねえ、そこのお姉さん。僕と花見で遊ばない?」
ゆうこ「(耳を引っ張りながら)ちょっとこっち来なさい」
はやて「いたたた・・・ごめんごめん! ふざけすぎた・・・」
ゆうこ「ふざけるのはいいんだけど、人を不快にさせるのはダメだよ?」
はやて「ごめん、ゆう。つい、花見でテンションあがってたわ・・」
ゆうこ「分かればよろしい♪ はやてちゃんといるといつも楽しいわ、予測不能で」
はやて「まるで量子力学の原子の予測レベルですね!」
ゆうこ「あんたは、頭がいいのか悪いのか分からない・・・たぶん常識だけポロっと・・」
はやて「そうかもしれんな。それか、常識をゆうに盗まれた?」
ゆうこ「いや、それはない。途中であんた落としてたけど私はあえて拾ってあげなかった。
まぁ、拾ったところでいくつ活用できるのかな?」
はやて「分からんなぁ。 あ! あんなところに!」
また、はやては失踪した。
ゆうこ「またどっか行っちゃったわね・・・今度は何かしら?」
女性「キャー!」
ゆうこ「私ならともかく、他の女の人に迷惑かけるのは許さん!」
はやて「待ちやがれ強盗!」
おっさん「なんだこいつ!?」
ゆうこ「ごめんなさい、私の友人が迷惑かけてしまって・・・」
女性「え?何のことですか?」
ゆうこ「今、やけくそに走り去った小柄な男です・・・」
女性「ああ、あの人なら私のバッグを盗んだ強盗を追いかけていると思いますよ。」
ゆうこ「そうなんだ・・・ありがとうございます。」
はやて「うおりゃあぁ!」
はやては、強盗の足にしがみつき転ばせた。そのあと全力疾走で元の場所に戻った。
そして、はやてはカバンを取り戻したが、戻る途中の人ごみで転んだ。
はやて「いててて・・やっべ。中身ぶちまけちまったよ・・・」
ゆうこ「また走り出したの?はやてちゃん。必死でいいことをしたことは褒めてあげる。
でもね、もう少し周りを見た方がいいよ?なんか心配になってくるわぁ・・」
はやて「あれ!?ゆう。いつもごめんな・・・俺、落ち着きなくてさ。盗んだやつが
許せなくてつい・・・」
ゆうこ「いいの。分かってくれれば。はやてちゃんは、いつも頑張っているのは
知ってるよ。」
女性「ありがとうございます。大事なものが入っていたのでとっても助かりました。」
はやて「・・・。」
ゆうこ「お〜い、はやてちゃん?」 はやてのほっぺたを突く。
はやて「やべえ・・ぼ〜っとしてた・・すんません。」
女性「いえいえ。あれだけ走ったら疲れたんじゃないですか?」
はやて「ちょっと・・・疲れました。それよか、このぶちまけたやつなんとかしねえと・・・」
ゆうこ「いいよ、はやてちゃん。あんたがカバンの整理なんかしたらプチゴミ屋敷に
させちゃうから私たち2人で整頓やるわ。」
はやて「わかった。俺がやると悲惨な状況は避けられんわ。」
ゆうこ「可愛いバッグですね♪私も欲しいです!」
女性「ありがとうございます♪ いい彼氏さんじゃないですか・・やさしくて」
ゆうこ「とんでもない!変なことばっかするから大変ですよ・・彼氏じゃないですし・・」
女性「助かりました。それじゃ失礼します!頑張ってくださいね!」
はやて、ゆうこ「どういたしまして!」
はやて「変なことか・・・やっぱりやっちゃうんだよな・・悪いと思っているけど」
ゆうこ「そんなに気を落とすことないよ、はやてちゃん。正直、私もあの言葉はまずい
と思ったわ、ごめんね。」
はやて「いいよ、そこまで気にしてない。ゆうが、あの人に同調して言ったことだって
なんとなく分かってるから。」
ゆうこ「ありがとう、はやてちゃん。」
はやて「あ・・・あのさ、ゆう。改めてちょっといいかな?」
ゆうこ「いいけど・・・どうしたのはやてちゃん?すごい汗だけど・・」
はやて「俺の彼女になってください! ふぅ・・」
ゆうこの目が微笑む。そしてゆうこは、はやてをギュッと抱きしめ、キスをした。
ゆうこ「これが私の答えよ。暴走気味だけど一生懸命なはやてちゃんが好き。」
はやて「ありがとう・・ゆう。これからもよろしく!」
ゆうこ「もちろんよ!」
晴れて恋人同士となったはやてとゆうこは桜が咲く並木道を帰って行った・・。
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