マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

引火と発火の違い

最近、科学ネタをさぼっているので、ちょっと追加しましょう!
ガソリンスタンドで引火性とかなんとか書かれている看板がある。
そしてテレビの事件では「引火して」とかそういった内容のことがかいてある。
XXが発火したみたいな事件も出てくる。
なんだ、発火も引火も変わらねえじゃねえかぼけくそ!と思うかもしれない。
全然違うのだ。何が違うか?
引火は「火元がある前提」 発火は「火元なしでも関係ない」ことだ。

よく聞く「ガソリンの引火」についてお話しましょう。しっての通り、ガソリンは揮発性が高い液体。
揮発性が高い=ガソリンの蒸気が常に出ているということになる。
この蒸気がでる限界の最低温度を「引火点」という。ガソリンの引火点はマイナス40度なので、冬の北海道でも余裕で蒸気が出っ放しなのだ。
そしてマッチなどの火を蒸気に近づけるとその蒸気に火が付く。そこで大きく燃えたり、爆発したりする。
これが事故の原因のメカニズムだ!! どっかーん
当然、セルフスタンドでタバコ吸いながら給油するなんて言語道断だ。自殺願望でもあるのかね?

じゃあ、次は発火点について。決して某デジモンのOPのやつではない。
一番分かりやすいのはマッチだ。「愚か者よ」も歌わないけど、頭薬を箱の横っちょにこすりつけると火が付く。
発火点は火元がなくても物がその温度になれば、自ら炎をあげる。
マッチの箱の横にあるこする部分には赤リンが塗ってあるので、マッチのてっぺん(塩素酸カリウム)と擦り合わせると260度以上になる。赤リンの発火点:260度
そして、赤リンと塩素酸カリウムは燃えやすい組み合わせなので摩擦の温度で燃え続ける。

そう、マッチをつけるには火がいらないのだ。ガソリンが爆発するときには静電気など、かならず炎に準ずるものが引き金となって引火するのだ。
ちなみに、ガソリンは引火点は低いが、発火点は高い(300度)なので、ディーゼルエンジンに間違えていれちゃうと、圧縮が来ないのでぶっこわれます。
逆に、ガソリンに軽油は、引火点が高い(+40度)なので、軽自動車に軽油入れるというアホなまねすると燃料が爆発しないので動かなくなる。
こういう特性があるので、きちんと指定の油を入れよう・・・
軽自動車だから軽油?それが許されるのはヤンマーのポニーだけよ?(ちなみにマジです)
その理屈なら原付には原油を入れるしかないね! やったね!