マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

本当のチームワークって実は内向的?

新・シニア起業時代プロジェクト 第1回フォーラム「『個力』を生かすチームワーク」

同じ記事で申し訳ないが、もう少しお付き合い願いたい。

■日本の会社は「チームワーク」が得意だと思っていましたが。

上司の号令のもと一糸乱れぬ行動をするのを日本では「チームワーク」と勘違いしています。それはグループワークであってチームワークではありません。チームワークというのは、その構成メンバーがちゃんと言うべきことは言い、疑うべきことは疑い、質問すべきときは質問して、お互い素直に話し合って議論するということです。
そのとき、メンバー同士は、年齢や性別、役職に関係なく対等でなければいけません。同じ土俵で対等に、自然に議論できなければチームワークとは言えない。本当によいチームワークの中では、メンバーそれぞれの個人の力は最大限発揮されます。



なるほど。日本の絆とかそういう言葉で言われることは「チームワーク」ではなく、「グループワーク」であるということだ。雑貨店の記事でいちばん近いのは「内向的リーダーと外向的リーダー」の話だ。

話を分かりやすくするために、みなさんにはこの前の記事を開いて参照していただきたい。
斎藤ウイリアム浩幸さんの話では、内向的 or 外向的の話はしていない。

しかし、斎藤さんの「グループワーク」の形態は外向的リーダーの形にすごく近い。一人が部下を一気に引き連れて同じ目標に向かって進むというやり方だ。今の日本でだいぶ使われているやり方だ。
そして、後者の言葉である「チームワーク」は内向的リーダーのやり方に近い。

自分の記事の引用をする。大まかであるが、斎藤さんの言葉ならチームワークの説明になるだろう。

部下や仲間が内部に秘めている力をしっかり認識するためには1対1で丁寧に向き合うことが必要だからだ。あと、内向的なタイプの人は変わった特性だからと言って疎外する傾向は低いこともあげられる。さまざまな方法を熟慮しているので、なにか変更があっても割とすぐに対応できるという利点があるし、さまざまな得意分野から新しいアイデアの組み合わせが出しやすい。



個々の特性を出していくのが、これから正しいやり方になる。

もう、競争が激しくなりすぎてしまっているので、違うことで差別化をしていかなければならない。だけど、日本の風潮っていうのは異を排除するという残念なことになってしまっている。これではつらい。
今迄のように集団がほとんど同じ特性で団結して行動するやり方が通用しにくくなってしまったということなのだが、今だに外向的なやり方(グループワーク的)が正しいと思っているシニア世代が多いのは事実ではないだろうか。

そして、一人一人に「お前ら、努力が足りない」みたいなことを言っている。努力の限界値を超えてしまっているので発破をかけるやり方だけでは頭打ちなのだ。

日本の会社の中で驚くのは、部下が困って上司に相談すると、上司が部下に向かって「自分が君たちの年齢のときはもっと辛かった。がんばりが足りない」という答えが返ってくる。
「もっとがんばりなさい」と。私の日本語力の問題かもしれませんが、「もっとがんばりなさい」って、答えじゃないですよね。これはアメリカではありえない。会社はチームなんだから、部下が困っていたら手伝うのが当たり前じゃないですか。そうすることでその人がうまくできたら、会社全体が良くなる。
それを「もっとがんばりなさい」といって放置するのは、私にはどうしてもわからない。give backというのはいろんな意味があって、手伝うという意味もある。これは社内でもすぐにできることです。そして、それに対して感謝の気持ちがなければいけない。会社で上司が部下にありがとうと言うことが少ないというのは、日本の会社でもうひとつ驚くことです。



もっと頑張りなさいか。無理でしょ!雪見さんが「日本は個人主義だ!」というのもわかる。

ただし、本来の個人主義と言ってもこんなに利己的な感じではないはずだ。自己保身主義といえばいいのだろうか。おそらく、誰かを助ける=借りを作った くらいの意識がある。

そこには相手同士に対する感謝とかそういうのがなくて、相手を不利にさせるための傷口くらいにしか思ってない。そして、いつその傷口を攻撃できるか待ち構えている。
そして、もうひとつ考えていることだが、上司が困っている部下の1人を助けるとほかの人たちから「お前ばかりずるい!」みたいなことになるから助けないのではないだろうか。また、上司は部下を助けるということをかっこ悪いと思っているのではないかと思う。

「獅子は子供を千尋の谷に突き落とす」という言葉があるが、それをビジネスの中で間違って使っている人がいる。ここはあえて放置して部下に苦労させればなんとか一人でやっていけるようになる!と考えているのだろう。

そういう人たちが多い組織では、「部下を助けない=厳しくてとてもいい上司」として妙な価値観が来る。

決して1つの考え方として間違っていると言い切りはしないが、自分でやらせるべき分野と、確実に上役の裁量がないとできない分野を分けて考えないと新卒離職率100%みたいなことも達成できてしまうわけだ。

ただ、この助け合わないことと、チームワークという概念が相反するため突き放すやり方が通用する時代がだんだん終わってくるのは想定できる。

この突き放す仕組みはどこでやられているかっていうと、あのユニクロだ。

過剰なノルマ主義によって、社員はだれの助けも借りずに無茶なノルマだけをこなさないといけない。一部の化け物か、相当運のいい奴しかついてこれない仕組みなのだが、短期的な報酬がなんだかんだ結果的に出てしまうので社長の柳井氏は喜んで採用している。
化け物を探している間に、どんだけの犠牲を出しているのか分からない人が経営しちゃまずいと思うんですよ。
あなたが頑張っているのは別としても、そこは到底許容することはできない。

よくもわるくもユニクロのやり方は個人にスポットライトを当てているのだが、特性をどのように生かすとかそういう観点が全く抜けている。

とにかく金額を出せ!みたいな結果しか見ていない。出してないやつは社内のゴミだ。くらいにしか思っていないようでは本来の得意分野で活かせる人材を潰すことにつながる。
店舗の集まりなどもチームとしてみなせるので、無駄に競争させるよりは協力したほうが店舗特有のものを生かして総合的な売り上げとしてはよいものを出せるんじゃないかなと思う。
これは勝手な意見なのだが、もしかしたらということでの期待だ。

「「真面目・内向的な社会不適合者」に贈る」の管理人であるNakamuraさんも、いろいろな考えを持った人々と一緒に助け合うチームを作ろうと頑張っていらっしゃる。これからどのようにみんなとつながっていくのだろうか。