ハイト系軽ワゴンをポコポコ出しすぎ・・・
中が広い車は非常に便利だ。自転車を積んだり、ゆとりのある空間を利用した使い方の選択肢が増えている。そして、軽自動車の規格を利用することにより維持費や狭い道でもガンガン使える。装備も普通車と遜色ない、もしくは軽のほうがすごかったりする時代だ。
だけどですね、そろそろラインナップに似たようなものが多すぎじゃないですかね?といいたいのも事実。実際、CMやHPなどを見てると、まるで冷蔵庫の展示会みたいになってる。メーカーはなんにするか、デザインはどうか? 広さはどうか?なんかで考えている人が多い以上、完全に選び方が冷蔵庫や洗濯機みたいな選び方に近い。
まぁ、細かいことを言えば走りのよさなんかを考えている人もいるんだろうけど、明らかに使い勝手のほうを優先している感じ。子供がいる家族だと、選択肢がそもそもなくなるので、ある程度は仕方ないかなと思う。
ただ、不思議なのが少子化が深刻化していると言われている割に子育て用の車が多くなっている。これは余談です。
まぁ、この洗濯機や冷蔵庫みたいなのが多すぎてわけがわからなくなっているわけですが、実際にどのくらい多いのかを調べてみた。CMとかのイメージだけで考えるのはあまりよろしくないので、見てみないことにはわからない。
一般的に「背の高い箱型ワゴン」というジャンルで話しているため、実際に背の高さを併記しておきます。商用は必要があって背が高いので、排除しておきます。
本当はmm単位なんだけど、人の背っぽくしたいのであえてcm表記です。
複数のサイズがあるのは、グレードによって高さが違うためです。
なお、面倒なので特別仕様車は高さが特別違わない限り、混ぜておきます。
★スズキ
ワゴンR(164cm/166cm)
ワゴンRスティングレー(166cm)
スペーシア(173.5cm/174cm)
スペーシアカスタム(173.5cm/174cm)
ハスラー(166.5cm)
MRワゴン(162.5cm)
エブリイワゴン(179.5cm/188cm)
少ないが、ある程度はスタンダードな高さのタイプを残しているような気がする。商用とか、ジムニーなどの特殊な軽自動車はどうしても背を高くせざるを得ないため、選択肢を残しているのはいいと思う。
★ホンダ
Nワゴン(165.5cm/167.5cm)
N-ONE(161cm/163cm)
N BOX/カスタム/+/+カスタム(178cm/180cm)
バモス(175.5cm)
バモスホビオ(188cm)
まさかの全車種がこのタイプ。トゥデイみたいなのは消滅した。その中でも、割と低めなのはN-ONE。ちょうど160cmくらいならば 十分に使える大きさだと思う。ただ、それ以外だともう背の高いタイプか、商用しかない。ある意味、開き直っちゃってて潔いかもしれない。
★ダイハツ
ムーヴ(162cm)
ムーヴカスタム(162cm)
ムーヴコンテ(165.5cm)
ムーヴコンテカスタム(164cm/165.5cm)
タント(175cm)
タントカスタム(175cm)
ウェイク(183.5cm)
アトレーワゴン(187.5cm)
ミラシリーズ(素のやつ、イース、ココア)はしっかりと残されている。これは評価したい。コペンはさすがに極端だけど、ミラシリーズの高さは決して使えないわけではない。ココアは中が広いので意外と背が高く見えるのだが、実は153cmしかないらしい。
最近、出たウェイクはNBOXより背が高い。自転車が趣味でかつ毎日の足に快適性を求めるならいいのかもしれない。自分なら、MT優先でゼットカーゴ買っちゃうかも。しかし、180cmクラスのやつは洗車を自分でするには脚立がほしいね。
★三菱
eKワゴン(162cm)
eKカスタム(162cm)
eKスペース(177.5cm)
eKスペースカスタム(177.5cm)
タウンボックス(179.5cm/188cm)
まぁ、これもホンダとだいたい一緒。ミニカ止めた時点でもうだめだった気がする。
中古なら割と人気がなかったりするので、穴場を探すのにはいいかもしれない。
三菱は普通車を探したほうが結構いい選択肢あるのでそちらをおすすめします。
eKスペースのリアサーキュレーターがほしいなら別だけどね。
面倒なので説明しません。だって4メーカーともにOEMだから二回も同じ事いいたくないもの。さらば、スバルよ。(今の中身はダイハツです)
谷村さんに怒られちまうよ。
メーカー全体を見る限り、やっぱり半分以上は背の高いワゴンばっかりということがわかる。なんというかこれらの車を乗ってるユーザーを見てると、風呂につかりながら運転している感覚の車を求めている人が多いのかな?って気がするんだよね。
確かにうるさすぎたり、乗りにくかったりっていうのは嫌だって言うのはわかるけどそれとはまた違う問題がある。
ハイト系の車を運転していて思ったことがある。
快適といえば快適なのだが、運転している外側の感覚がすごく伝わらない。風呂に入っているような運転感覚を「楽だ」と思うのはちょっと違う気がする。こういった軽がいいところはシートに座って休んでいるとき、乗せてもらう時の快適性だが、それは車ではなくて家の役割だよ。
この傾向は軽自動車だけでなく、普通自動車にもこういった感じのテイストを求めている人が多いということだ。
ハイトワゴン系によくある非常停止ブレーキは正しく使えば、人間の反応速度ではどうしても避けられない事故をあるていど機械はカバーしてくれる。セーフティ技術としては大変すばらしいと思う。だけど、使う人によっては「適当に運転しても勝手に止まってくれるだろう」と思っている層はいる。そういった人の意識がかなり怖いのだ。あくまで人の感覚の補助ということを忘れちゃいかんですよってこと。