多動症的リーダーと内部多動症的リーダーをうまく活用する!?
なんで、こんな妙なことを思いついたかといえばイケダハヤトさんのこの記事がもとだ。多動症と一般的に言われているのはADHDの特徴的な要素なので、ADHDを自分なりに分析していくことにしよう。
ただ、自分はイケダさんとは違う視点で物事を考えたいなと思っている。なぜかといえば、ADHD当事者どうしでも行動力にものすごい差がありすぎるといってしまえるくらいの違いがあるからだ。
だから、自分の場合はタイトルに頭の中だけが忙しい内部多動症的リーダー(=ADD)を追加したのだ。
ADD(要するに多動がない傾向)の人はどちらかというと頭の中だけが多動であり、なかなか行動に移れないパターンが多い。多動なタイプよりもエネルギーの動き方が内向的なのだ。ADD的な成功者は、内向的なエネルギー要素はイケダさんが紹介するようなタイプの人というよりは、いつもボーっとしてるけど集中すると化け物みたいな能力を発揮するような職人肌なタイプだ。ただ、調子が出るまでは先延ばしがひどかったり、いろいろ忘れてしまっていたりする。
1回集中すると周りを見ず、脳みそのブーストが高めにかかるという表現が一般には分かりやすいんじゃないかな?ロボットアニメが好きなら、レイズナーのV-MAXと同じ理屈。(発達障害業界の専門用語では過集中という。ただし、ものすごく脳に負担がかかるので多様は禁物。)
どちらのタイプにしてもいえるのは、細かい事務作業や調整などは苦手であるということ。この人たちが成功するためにはどうしてもそういったサポート役をつけるという必要がある。いわゆる秘書的な役割の人たちだ。
だが、一般的な日本の社会では一介の会社員に秘書がつくことはまずない。誰もが羨むべきマニアックな知識やアイデアなんかより、事務作業も営業もすべて1人でそつなくカバーしきってしまうことが重視される。だけど、発達障害の特性はそれとはだいたい真逆なのがデフォルトだ。当然、そのままでうまくいくというのはなかなか難しい。漫画家かつ事務員でありADHD当事者である、あーささんの様に自己流対策術や勤めている会社の対応がうまくはまれば完璧だ。ただ、日本の職場というのはADHDの働きやすい環境に対応できている場所が少ない。すなわち当事者は自分自身で環境を作るしかないのだ。
あとはその自己流で作ったやり方が会社で許されるかどうかという運も若干ながら左右するのでこればかりは何もいえない。
税所篤快さんみたいにうまくいっている人はその行動力だけでなく、苦手な事務作業などをやってくれるような秘書の作り方が絶妙にうまいということにつきる。作る材料やきっかけというのが面白いことをやる行動力とか、妙な技能や専門知識といったようなことになるのだ。
もし行動力に自信がないなら、個人的には興味のある分野でマニアックな知識や技術をつけることをおすすめする。実は多動でない人にも対応しやすいやり方なので、先延ばしとかの影響を受けにくいからだ。行動力では、分かっていてもできないということがあまりにも大ダメージになる。びっくりするようなマニアックな知識や技術は絶対に誰かが興味をもってくれるからだ。きっかけというのは意外と馬鹿にできない。
そして、そういった人たちを支援することになるだろうな・・・と思った人たちへ。
暴走は基本的に前提です。それは、あなたたが気になるような事務関係というのは非常にわずらわしいんですよ。そんなことに時間を使いたくない人たちが大半。過集中の状態や猪突猛進な状態があまりに危険だなと感じたら方向転換やブレーキなどの対処をお願いしたい。
今回の記事でイケダさんは紹介してないけど、クレイジーワークスの社長の村上福之さんやNPO法人「育て上げネット」の法人長である工藤啓さんが起業したときのエピソードは確実にこういったカテゴリに入っていんじゃないか?と思います。
自分は批判しているわけでもなんでもなく、ドタバタ・グチャグチャ状態でも会社や面白い行動って作れちゃうんだなということを思うというだけでも大変価値があるということだと考えている。