マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

雑用マルチタスク至上主義をこじらせるな!

【まえがき】

今日ですね、ツイッターをボケーっと見ていたんですよ僕。

そうしたらすごく同意できるツイートを見つけてしまった。

 

本当にこれは素晴らしい。

そこにもう少し自分のコメントを付け加えていきたい。

 

【日本人が陥りがちな働かせ方】

これですね、本音で言うとジェネラリスト至上主義をこじらせた末路というほかないと思っている。

「あれもこれもできる!そしてこんな素晴らしい成果を出している!」

組織においてはやたら強いんです、こういう人たちって。欠員を埋めるため、そのために成果を出すこともできる。そして、組織内での動き方がうまいから上司相手にしてもすごく体裁のいい状態を生み出せる。

ある意味、好き嫌いがないから強烈な強みもないけど欠点がないということを好む日本企業では非常に好まれる。

 

でも、気を付けないといけないのはジェネラリストばかりを扱いなれていると、今回の山中伸弥先生という「とびぬけたスペシャリスト」に雑用をさせてパフォーマンスを著しく落としていることに気が付いていないことだ。

さらにもっというと、能力の高い1人の人間だけでいろんな業務をさせることでコスト削減をしたつもりになっている部分があるのではないだろうか。それって、仕事の分配という観点から見れば最悪の部類ではないだろうか。

 

【山中先生のやるべきことはすごい細胞を作ることだ】

こんな当たり前のことに気づいていない、気づいていてもマルチタスクをやらせたがる人たちが多い。でもね、1日って24時間しかないんですよ。

そのうち2時間を研究以外の時間につぎ込むとどれだけ損するか、計算したことないんじゃないの?

もし、1か月単位で考えたとしたら2時間×30(日)=60時間だ。

1か月ずっとやりたくもねえし、得意でもない雑用をやらせたら研究の進度が2日遅れるのと同義だ。

ただ、研究なんて言うのは1年スパンどころではないものがあるのでその働き方を1年も続けていたら進捗や実験の計画が1か月近く遅れる計算になる。

そして、年月が長くなればなるほど分業されている他の国が先に成果を得る。そして本業に集中できないその間に追い抜かれているとかバカみたいな話が現実に起こっているわけだ。

そういうことをちっとも意識していないあたりダメ。

【好きなことに没頭しすぎることを嫌がる国?】

自分のツイッターのフォロワーであるPzさんにすごくよいコメントをいただいたのでそのことについても言及しよう。

そう、まさにその通りなんですよ。日本の環境には「好きで得意なことをとことんさせること」をやらせる状況がまるでできていない。「そんなことをしている暇があるなら将来にもっと役にたつことをしろ」とやかましい連中が多い。

 

そして、会社員になると「そんなことよりも役に立つことをしろ」ということをこじらせた状態となり、本業と雑用でバタバタして残業が長引いている状況が当たり前になっている。この状況が本当に生産効率のいい状態だろうか。少なくとも、疲弊している人が多くなっているあたり無理が生じていることくらいは認識できるはずだ。

ジェネラリストで使い勝手がいい人と、得意分野フルアクセルの人間の効率の違いをしっかり比較したほうがいいんじゃないだろうか。

「社会を貧しくさせる」ということを彼は言っているのだが、もうその領域はだいぶ手遅れになっている。若者の年収はシャレにならないほど落ちている。世間をなだめるライフハックを続け過ぎた結果、もう元に戻るのはだいぶつらい状態になってしまっている。

あと、この問題を解決すれば発達障害と認定されている人たちの8割くらいはだいぶ心が解放されるのはないかと思う。大真面目に。

なぜかって?くだらない雑用がそれぞれ得意分野に割り振られるからだ。

得意なことだけを全力でやれる人が増えれば、効率も上がるし絶対的な量も増えるはずなんだけど、それを実感する前に状況を作らせてもらえないから今のひどい状態を維持するしかないという悲しい現実になっている。