マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

「弟子・藤井聡太の学び方」を読んだので、レビューしていくよ! with QMA

最近、あまり新しい本を読んでいないことに気づいたので歴史の資料集と一緒に面白い本はないだろうかと探していたら、この本を見つけた。

思うところがあったので好き勝手に話していきたいと思う。

自分はQMAが好きなので,共通する部分を語っていきたい。

藤井聡太六段の師匠、杉本昌隆七段のエピソードからはなかなか深いものを感じることが多い。

 

 【「勝つ力」は「好き」と「悔しさ」から生まれる】

多分、この言葉はQMAをやっていなかったら本質を理解できなかったと思う。

エピソードの一部を引用しよう。

弟子入り後に、初めて藤井とハンディなしの平手で指しました。

(中略)一局目は藤井の能力を測ることを意識しました。藤井は落ち着いた指し回しで序盤にリードを奪って完勝しました。ところが、師匠を負かした藤井は特にうれしそうな顔をするでもなく、ふだんと変わらぬ様子でした。ちょっと予想外です。

二局目は負けられないと思って香落ちで私が勝ちました。すると、今度、藤井はまるでこの世の終わりのような落ち込み方をするのです。まだ対局が続いていた私ともう一人の弟子の将棋を正座のまま眺めていましたが、だんだん体の重心が下がってうつむく。さらにお腹を押さえて苦しそうな顔までするようになりました。隣の弟子と一緒に「大丈夫か」と声をかけて、心配のあまり母親と連絡を取ったほどです。

七段の師匠と指して、負けて落ち込み悔しがる。それほど藤井の闘争心は並外れていました。

自分のQMA(戦力的には雑魚)の話をしたい。

もともと、自分は学歴的には「負け」の部類だったが、大学時代は好奇心に任せていろんな本を読んだり変な雑学とかを吸い込んでいた。

もちろん、正統派の学問という意味ではこの学び方は結構不利のため、成績はそこそこ上位で留まってしまい主席を取るということには向かない。

ただ、マニアックな話とかそういうことに関してはそこらの人に負けない蓄積があると思い込んでいた。

去年の11月末くらいからQMAをはじめて、ひたすらトーナメントを繰り返していたのだが、もともとの趣味みたいな感じで学んでいた理系学問はミノタウロス組くらいまではほぼ無双みたいな感じで殴りこんでいた。

(フェニックスに上がれなかったのは、スポーツや文系などが弱すぎたせいで足を引っ張っていた部分があるため)

自分が「問題の回収」という概念を知るのは今年の1月に川崎のQMAオフ会でブロガーの方とガチ勢の方とに招待されて3人で対戦をしたときなのでそこまではほぼもともとの知識だけでやっていたことになる。

本格的に「全然勝てねえな」と思ったのは2月に出席した「店舗大会」だ。

得意の理系問題が全然通用しない相手にあたり、惨敗するという結果になってしまった。むしろ、自分より遥かに理系が強い人たちばかりだった。

調子をこいて勝てるような相手ではなかった。

明らかに理系が武器でない人もいたが、対策されていたため自分は実力不足だった。

「ドラゴンクラスが当たり前の集団」にどう打ち勝つか?ということを考え、日々精進していく必要があると感じた。

クイズの知識だけでなく、「どうやったら早く対応できるのか?」ということも鍛えていく必要がある。常に頭の中で知識の出し入れをシームレスにできる習慣を身に着けることが要求される。

 【得意な学び方を見つける】

これはQMA以外にも言えるが、得意な学び方・生きるスタイルを身に着けることで人生が変わってくるのではないかと思う。

実をいうと、自分は「教える」ということに関しては限界があるのではないかと思っている。それはなぜかというと、あくまで主流のやり方にアレンジを加えることだと考えているからだ。要は、本人の得意な考え方・生き方の本質を完全に変えることというのは難しい。でも、影響やヒントは与えられる。その影響がよいか、わるいか。それは教えをもらいながら自身で試していくしかない。

本にいいことが記述されていたので、引用していく。

昔の師匠が弟子に教えなかったのは、面倒で教えなかったのではなく、教えたからと言ってプロになれるわけではない、ということは分かっていたからだと思います。

ある程度までは強くなるし、上達も早くなるでしょう。しかし、最後にプロになれるかどうかを決めるのは、人から教わった強さではなく、自分で身に着けた力です。

逆に教えることによって、成長を妨げる可能性さえあります。昔の棋士はそのことを体感的に知っていたのではないでしょうか。

これは、QMAの上達する要素や、もともとの得意分野を生かすために必要な考え方だ。

自分は先ほども言ったが、理系学問が得意分野だ。その中でも一番好きなのが「物理・化学」だ。QMAの中で言われる言葉で「初期値」というのがあるが、これはもともと理科が好きで図鑑とかマニアックな本を読んでいたから勝手についたような感じだ。

今でもたまに暇なときは大学の教科書を読み直していたりする。もう一度復習してみると、仕事ばっかりでだいぶ忘れているなぁと思うときがある。

あとは、ライフスタイルの「ホビー」も好きだ。このブログでもよく話す話題だが、車関係の問題に関してはかなり強い。ただし、ホビーは文学系の問題の割合が多いため、正直言うと自分に食らってしまう可能性が高い。だから好きなんだけど武器としてはあまり使いたくないというすごく悩みどころの多いジャンルだったりする。

そういった意味で、自分が好きで強く学んでいる部分は意識的に学べば当然伸びるし、人に話すためにアウトプットする際も楽しくできる。

これは人から教わるとかそういう次元のものではなく、いつの間にかできているとかそういうものなのだ。

逆にスポーツ全般が苦手ジャンルだ。野球にいたっては「12球団があいまい」「王貞治の背番号を知らなかった」というひどさの値を計測した。

それでも少しは対策したので、中途半端に対応できるようになったがどうしても応用が効かない部分が多いと感じることは多い。全8ジャンルあるが、唯一5割を切っているのがスポーツだ。

【あとがき】

将棋の話に戻るが、藤井六段は相手の玉を詰ますことが非常にうまいタイプかつ、基本的に守りよりも攻めを重視する。

逆に師匠の杉山七段は長期戦に持ち込む守り型の戦い方をする。

師匠のスタイルを受け継ぐのかと思いきや、むしろ逆のスタイルだ。

だからこそ、杉山七段はあえて「指導はしないし、しないほうが彼は才能を引き出せる」と見極めることができた。もし、ここで杉山七段のスタイルを藤井六段に押し付けていれば、今みたいな功績はなかったかもしれない。

お互いに違う特性を持っていることを把握してきたからこそ、本当の意味で教えないことが教育になり、自分で学ぶ力がつくということがよくわかったなと個人的には感じた次第です。

 

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