書籍紹介「ブラック語録大全」

よく、社長たちはいろいろな格言をいったりする。ただ、この本で紹介するのは「ブラック労働を肯定する格言」なのだ。
読んでみた感想としては、「こんなギャグみたいなことをいう人がいるんだ・・・」ということ。
下手な漫才より面白い体を張ったボケかと思ったが、そんなことはなく、みんな超まじめにこの発言をしているのだ。割合としては、メディアに露出する機会が多い大企業の社長が圧倒的に多いが、企業以外にも法律にかかわる社労士や弁護士などのくそ発言も晒されている。
ブラック発言だけではどう捉えていいか分かりにくいものにも、著者である弁護士の佐々木亮氏の解説が付いているので「どういったところでとんでもないのか」ということが素人にも分かりやすくなっている。
自分もあまり法律に詳しい部類ではないので、非常に解説が助かった。

ワタミは実際に人も殺しちゃっているので専用の特集までできている。今は事実上議員としておとなしくしているだろうが、どっちみち中の社員が洗脳されてしまっているので内部の情勢はあまり変わらない。
まさか、企業使って殺人した人間が政治にかかわることになるとはね。
数年後にはどうなるか分からないので、労働者はある程度警戒をしておいたほうがいいかもしれない。

人権を拒否するだなんて、僕には無理だなあ。（by村上龍）