マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

かたい教育

マニュアル通りは確かに間違いなくやるには割と便利だ。ただしあまり固着すると融通が効かなくなってしまうという弱点はある。
その中でも教育っていうのは、実は結構パターンがいちばん多いんじゃないかと思う。ぶっちゃけ、機械の操作法とかみたいなほうがマニュアル化しやすい。

本の学校教育って「空気読むスキルをもっているバランスのいい人材」を育てるのにはすごくいい。
要するに、サラリーマン教育だ。上司の言うことを聞き、あんまり考えないで作業や勉強をやる。
(言い方悪いけど、詰め込みは割と考えなくなると思う。)
メリットもある。詰め込みをすればある程度知識は入るので、馬鹿と頭のいい人の差が開きにくい。
その証拠に、日本の識字率はほぼ100%だ。(知的障害などで認知できない人を除く)
最近は割とほかの国も識字率をあげてきているのでアドバンテージとまでは行かないが、早いうちから100%の識字率を誇っている国であることは間違いない。
もともとは村社会で生きてきたので、同じ気質の人間が団結するような教育になりがちなのは自然の流れだ。
(連帯保証人、連帯責任という負の遺産を残した側面あり)
だからなのか、よくもわるくも枠から外れたやつの育成ははっきりいってひどい。
知的障害者などの施設は昔からあるが、適切な対応ができているところはどのくらいの割合だろうか?
とくに、発達障害教育なんか終わっちゃってる。
だってさ、発達障害支援法っていう法律が入ってきたのっていつだと思う?
平成16年!! なんとまだ10年もたってない!! それでもまだ施行の程度はそんなにいってるとは思えない。「発達障害って何?」とか言っちゃってる医者とか少なくない。
ADHDの概念ができたのが、1980年。これはアメリカでできた。そして、だいたい1990年代に少しだけ対策本のできそこないが日本では出版されていた。これは仕方がない、まだ模索中だし。
1995年の発達障害の本を見たことあるが、やはり厳しいものがある。
だけどですよ?もう20年近く経ってるですよ?あーた。
支援法が平成16年からということはですよ?15年間くらいは一部の医者以外、研究を放置してたんじゃないの?
ADHD専門の星野医師は38年やっているそうなので、相当なベテランだ。)
当然、ギフテッド/2Eなんて言葉を知ってる人ってたぶんほとんどいないんじゃないかな?
しかも、なんか間違った解釈で「発達障害=天才」みたいなことを言っている人もいる。
本当に天才はいるかもしれないが、基本は凡人だと思う。発達障害を抜きにしてもそれは言える。
天才の人は普通の人の考え方とは絶対に違うんだけど、どう違うかまではしっかり検討されてないんじゃないかと。それに発達障害を併発している2Eだと、また違う回路になり、パターンは複雑だろうと思う。

今、小学校の先生は発達障害の知識の習得を義務付けられている。だけど、ちょっと遅いと思うんだ。
しかも、中学校、高校、ましてや大学にも発達障害の人はいる。
困った人ですませるのは簡単だ。だけど、今の発達障害の割合が5%というのは、絶対に低い水準じゃない。
「30人クラスなら1人か2人はいる計算」 これはいろんな本で言われている言い回しだ。
IQが高いけど協調性がないやつとかをうまく扱えるようになったらこの国の立て直しも少しは近づくんじゃないかと思う。
アメリカの天才数学少年のジェイコブ君じゃないけど、そんな風に育っていける子供たちは「みんなと同じ」よりも幸せになるだろうと考えたい。
ついでにひとつ。NASAってあえてチームに発達障害の人を入れてるみたい。あの特性が結構役に立つことを知っていなければできない。