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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

日本ではニッチを作りにくい?

定型発達者が主導を握るサラリーマン社会。今の就職活動はサラリーマンがほとんどだ。
そういった中で、発達障害の特性はかなり問題となってしまう。
大まかな評価としては「周りが見えない」「突拍子もない提案をする」「どういう理解をしてやがる」など、ネガティブなものが多くなってしまう。

まず、「ニッチ」とはなんだろうか?もともとは生態学の言葉で、「生態的地位」を意味する。1つの種が利用する、あるまとまった範囲の環境要因のこと。
ちょっとわかり易くするために具体的な例をあげると、ビーバーがいる。彼らは川の近くなどに住んでる。
ビーバーは自分の巣を作るため、自慢の前歯で木を切り倒して小さな木片を集めてトンネルのように固めていく。
そうすることにより、敵から身を守りビーバーは快適な生活を送ることができる。
アリで言うなら、巣を作って社会生活を送ることもニッチとしての一例だ。
定型発達者のニッチはサラリーマン社会だ。だが、今はその規模が大きくなりすぎてサラリーマン社会に不向きな人たちが入っていかざるを得なくなってしまった。
明治時代なら、いくらか自営業をやって細々生きていけたニッチがあったが、今はそのニッチを作ったとしてもイオンや大手フランチャイズの大金の勢力によって潰されてしまうことが多いのだ。
蟻の巣に水を入れて破壊する子供のごとく、残酷な現実が待っている・・・。

多様性のある生物がそれぞれのニッチを作ることにより、生態系は広がっていく。だが、人間や外来種などが荒らしていってしまうと、整っていたニッチはよそものの天下として全制覇されていく。
それとも、発達障害は定型発達にとっての「ブルーギルブラックバス」だろうか?
いや、そんなことはないと思いたい。なぜなら、経済成長に関わってきた50?60代の数%の人には発達障害の要素があり、共存(?)して文明を進めてきたはずだからだ。
同じ要素を急に排除するというのは、外来種の特性から考えていても変な話だからだ。
そう考えると、今ほど社会から迫害されなかった発達障害の人が生きにくくなるほど、日本のニッチ特性が変えられてしまったのは、何がきっかけなのだろうか?
職人仕事の工業化とか、人件費けちって派遣・アルバイトなどもあるけど、それ以上に圧力みたいなのがある?
「空気を読め」といって集団で個人を潰す。これもある意味ニッチだ。
ただ、あまり進化という概念ではいいニッチじゃない。
だから、KaienとかNeccoとかでは発達障害者のためのニッチを作っているが、思っているほどカバーが間に合っていないんじゃないかと思う。
もちろん、助けられている人もいるだろうが、結構無職などがいる事実を考えると日本では発達障害の情報が遅れているような気がしてならない。
「知能が遅れていないから就労に問題はない」とか言ってる奴がいたら、「20年も前の医者みたいなこと言ってんじゃない!」と一喝するぐらいでなきゃダメ。枕草子読んで現在のファッション語るぐらい痛いやつだよ。