マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

発達障害が世間向けに能力を発揮できない問題について考えてみた(前編)

まえがき

 

発達障害があるとだいぶ人生の難易度が上がりがちなのですが、ある意味与えられたカードで勝負するしかないと思いながら生きています。

そんな感じで毎日を過ごしていて、ふと記事を見つけたんですよ。

この記事をもとに考えたことを書いていきたいなと思う。

news.livedoor.com

 

能力の凸凹は人によって違う、悩みも違う

 

発達障害にさまざまな診断名がつけられる理由はこれだ。

広汎性発達障害の定義はADHDアスペルガー症候群の症状を包括している。

言い換えれば、発達障害同士の中でも「普通」の基準が違ってくることなんですよ。

発達障害の当事者の特性が人それぞれ違うのはほんとうにこの文章に集約されているなと感じた。

発達障害当事者は「みんな違って、みんなダメ

姫野:発達障害当事者一人ひとりが抱えている症状や、それに伴う悩みもまた千差万別ですよね。

借金玉:私が知人の言葉を借りてよく言うのが「発達障害者、みんな違って、みんなダメ」ということです。発達障害には豊富なグラデーションとバリエーションがあります。職場の発達障害者のことを理解したいと思う定型発達の方は、発達障害を説明する書籍を読むよりも、その発達障害当事者のことをこれまで以上によく見てあげてほしい。ダメの種類は人それぞれ全然違うので。

姫野:そうですね。例えば、うつ病だと典型的な症状や原因があるはずですが、発達障害にはそれがない。また、ADHDASD、LDを併存している方がほとんどで、ひとつの類型に当てはめることもできない。そのうえそれぞれの障害のレベルも異なってくるので、発達障害はとらえどころがない。

借金玉:私が『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』で気をつけたのは、なるべく多くの人にリーチするような仕事術を書くことでした。しかし私の書いたライフハックでも救われない人がいるのが現実です。姫野さんの本が素晴らしいのは、発達障害者の多様性をそのまま描いたところです。定型発達の方々も読み終わったとき、「発達障害って結局なんなのかわからない」という印象を抱くと思います。

姫野:「取材を通して発達障害についてどのような結論が出ましたか?」と質問されたことがあるのですが、発達障害というものがわからなくなったというのが、正直なところです。

 

 とくに、「みんな違って、みんなダメ」というのが秀逸なんですね。

ダメでなかったら、そもそも精神科などに相談をしに来るということはなくて悩むことはないからだ。

同じことを繰り返すような形になるが「ダメの種類」というのは本当に人それぞれ違うので使える分はフルに使うし、使えない部分はやらないとか代行してもらうとか道具で対策するみたいなことでカバーすることで対応する。

勘違いしてはいけないのは、発達障害=才能みたいな風潮があったりする。それはあくまで特性がたまたまうまくハマった、活用できたみたいな領域になるしそこから状況が変わったら急に転落する恐れすらある。

もっというと、脳の苦手分野をカバーする補償機能を過大評価しすぎてはいけないのです。素質として認めることは重要だが、それだけで生きるのは正直なところそこまで単純に物事は行かないことのほうが多い。

話を元に戻すと、自分を責めてばかりいるとそこから自尊心が全力で削られていき、本当に何もできなくなっていくという悪循環をたどっていくばかりになる。

自尊心をある程度保ちながらもうまく合わせていくという高度な芸をやれるというのは本当に難しい。

 

マニュアル化できないから難しい 

さきほどの対談で取り上げたことの続き。

発達障害の人の対策が一番難しいところは十把一絡げに同じ方法が適用できないところだ。もちろん、症例として共通する部分はあり、当事者同士で共感しあえることもある。ただ、同じ症状を持っていたとしてもその方法がAさんには適用できてもBさんにはむしろストレスになるやり方だったりする。

二次障害、知能程度、生育環境、興味など普通の人でもばらつきがある。そこに発達の偏りという要素が来るとその人に適合した対策を探すことはどうしても難航してしまうのは仕方のないことなのだ。

ADHDの人、アスペルガーの人、LDの人に同じ対症療法が通じるわけがない。

よく、書店などで発達障害の子向けの書籍があるが、あくまで共通項を見出したものなのですべてがうまく当てはまらずに苦労している方もいると思う。その場合は、本当にそのやり方があっているかどうかを試行錯誤し、「専用マニュアル」を作る必要がある。ただその専用マニュアルを作るには30歳になっても完成しないというのがザラにあったり、もしくは加齢などで書き換えないといけない場合もある。常に更新が必要なのだ。

 発達障害がある?と思ったら早めに療育・対策などをしていく必要があるというのは本人に合わせたマニュアルを早めに作ることと同義なのです。しっかり作りこめばその分対策の強度も上がる。問題が大きくなってからマニュアルを作るよりは、「こいつこけそうだな」と思ったときにはもう動いておいた方がいいことに越したことはない。

世の中の「普通」に合わせるということ 

 発達障害を抱えていると、絶対にぶつかる壁が「普通」になれないこと。

ここで自分を責めてうつ病になったり、自信を喪失したりなど人生のQOLがガクっと下がる。これは本当にもったいないと思うことが多い。

 この記事を読んでいる方はWAIS-Ⅲという知能試験を受けた方も多いかとは思うが、発達障害のある方ではグラフの結果が山のようにジグザグする傾向にある。

 一般の人でもジグザグは多少あるのだが、当事者はもうそれはグラフの山の形で人を刺せるのではないかと思うような差がガタガタに出てくる。

 当然、得意分野で苦手分野をカバーするということになるのだろうが、仕事のレベルになってくるとそのカバーだけでは足りなくなるという現象が起こる。そこからどんどん不適応が始まっていくのである。

後編では、この「普通に合わせること」に関してのコストをたとえ話で掘り下げていく。

 

 得意分野が社会で使えるものとは限らない

 世の中の普通に合わせる。それはつまり、「会社員として使いやすい」ということに尽きる。ただ、発達障害の強い特性は人それぞれ違えど、「妙なことに詳しい」「好奇心が強い」「過集中」など会社員向きのスキルとはいえないものが多い。

だから、メインの仕事に必要な能力と本来発揮しやすい能力のバランスがガタガタになる。また、過集中の特性で一気に仕事を片付けるようなことを行っていると当然仕事の計画などに支障も出てきてしまう。

もう1つの要素でかなり問題になることがある。興味の有無によるパフォーマンスの差である。

ADHDの人にはかなり多いのだが、好きなことになるとターボがかかって没頭できたりするが、興味のないことにはまるで力が入らなかったり集中できなかったりする。

これは脳内物質のドーパミンの分泌量が過度に少ないため、本人の意志だけではどうにもならない部分だったりする。まぁ、それを世間では「なまけ、甘え」と言われてしまう。

本質的な改善方法はコンサータ(以前はリタリン)などの精神刺激薬を使って強制的にドーパミンを出すなどがあるが、入手も決して簡単ではないため途方に暮れている当事者もいる。リタリンの乱用などで管理がかなり厳しくなっているのだ。

定型発達でも興味のあるなしの差はあれど、当事者ほどパフォーマンスが極端には落ちないためこのあたりの感覚を共有することは非常に難しい。

 

もちろん、発達障害だからと言って対策がないわけではない。

得意分野を特化させて、自分の苦手分野を全て得意な人投げられるような環境に行く、もしくは環境的に自分の苦手が問題にならないところへ行く。

環境を変える。緊張しすぎて本来の力を出せていないのであれば、素の自分でも許されるような状態にすれば仕事ができるようになる可能性は十分にあるからだ。

このことは後編でも触れていくつもりだ。

 

苦手分野を克服して、会社員として曲がりなりに働く。

1人で稼げる仕組みで人間関係をなくすというのも一応入れておく。

(株、FXがよっぽどうまくできれば可能だとは思うけどおいそれと推奨できる選択肢ではないかなというのが私の意見です)

 

空気を読み過ぎて疲れる 

このタイトル見た方は「は?空気読めてねえから診断受けているんじゃねえの?」とか思ったかもしれない。

社会適応をするうえで、気遣い・空気を読むことはどうしても必要なのだが、今までの人生で排斥されてきた経験のある当事者は嫌われまいと必死になって空気を読んで空回り、神経を使い過ぎて疲れ切る。当然そのパフォーマンスは劇的に落ちる。

あと、本人なりに空気は読んでいるつもりだが、あくまでエミュレーションベースなので定型発達基準で読めているかどうかというのは別問題だ。そこも突っ込まれてしまう。やらないよりは断然マシなのだが、結果はどちらにしろよろしくない。

そして自己肯定感は失敗の連続を繰り返すことでクシャクシャに踏みつぶされていく。

あまりにもその状態が続くとうつ病などの二次障害へと繋がる。

 

一般の人も空気読んでいないわけではないけど、割と素のテンションが社会に求める姿と乖離しすぎていないんですよ。というか、勝手に雰囲気が分かっているのでそんなところにコストをかけていないことを自覚していない可能性が高い。

 

当事者が必死にコストをかけたうえでパフォーマンスが落ちていることを「単に努力不足」みたいな感じで責めていることも珍しくない。

 

もちろん、当事者が素の状態で話している状態というのはかなり癖が強い場合が多い。そうすると、場にそぐわなくなるのでどうしても合わせるためには無理やり空気読みのアクセルを踏んで少しマシになる程度である。

ただ、それが短時間ならいいのだが1週間の7日のうち、5日はその状態を8時間以上続ける必要がある。この長い時間、ずっと神経を張り詰めているのは一般の人でも疲弊することは間違いない。

当然、ミスや効率の低下などを招きやる気の問題にされて精神的に参ってしまうというのはだいたいの当事者は経験しているのではないだろうか。

また、その状態を無理やりカバーするために過集中などを使うとそれ以上の負担が当事者の神経には毎回かかることになる。

 

体力がないと感じている当事者がいるが、体力そのものだけというよりは神経の使い過ぎによる消耗の速さが主な原因ではないかなと自分は思う。

言い換えれば、異常に燃費が悪いんですよ。車で言えばロータリーエンジンとか2ストに近いんです。でも、本気を出せば一般人よりも力を出せる場合もあるし独特の雰囲気が逆にウケたりする。(あくまで4ストエンジンとの比較です)

なぜ、そんなことをいうかというと2ストもロータリーエンジンも熱心な愛好家がいる。発達障害も完全に淘汰されているわけではない。そういうことなんです。

 

 少し脱線しましたが、そもそも思考回路、脳の働きのベースが違うので定型発達とまったく同じやり方でスムーズに行くだろうなんて考えちゃいけないんですよ。

その人向けに「できる」やり方をアレンジ・補助して最大の力を発揮できるようにしていくのです。

あとがき

 

本当に、発達障害の困りごとって千差万別すぎるんです。聴覚過敏がある人もいればむしろ鈍い人もいる。

同じ発達障害の人でも二次障害を抱えてずっと無職という人もいれば、会社で怒られながらもかろうじて就職している人もいる。

かと思えば、経営の第一線でバリバリ結果を残している人もいる。借金玉さんの言葉を使えば、バリ層、ギリ層、ムリ層です。自分はギリ層の領域にいます。

ただ、ギリ層の人間がムリ層の人間を働いていないからと言って攻撃するのは違うと思うし、むしろそれはもしかしたら自分にも起こりうることだと認識する必要がある。

言い換えれば、自分が相手に向けていた刃が自分に刺さるんです。それの切れ味が強ければ強いほど跳ね返りも大きい。

発達障害の人はちょっと環境が自分向けでなくなるとすぐに転落する可能性も十分にあるからだ。全員とは言わないが、定型発達よりその可能性は高くなると見積もるのは間違いではないと思う。

だからこそ、自分の精神・経済・健康状態が安定する場所を探すことをあきらめないことが重要なのかなということを重々感じた次第であります。

世間向きの能力でないなら、世間とは少し外れた部分で上手くいかせないか?ということも常に考えそこにコミットしていく習慣をつけるべきなんだろうなと思いました。

もしかしたら、いきなりハマって強くなれるかもしれないじゃないかということを肝に銘じて常に行動することが大事ですね。

そういう自分もなかなか行動できていなくて、いろいろチャンスを逃していた可能性があるのでいいと思ったところには動きをよくしていきたいと改めて思いました。

わさび侍のプロフィール!

はじめまして。わさび侍と申します。

このブログで取り扱うテーマは発達障害、自動車関係、科学関係が主です。

最近は減りましたが、その他社会に関する意見があったらオピニオンも書いています。

 

自己紹介へ入る前に発達障害の用語について少しだけ説明します。

自分の生涯を語る上ではどうしても外せないのと、初めて来られた方にも読めるような形にしていきたいと思ったからです。

 

ADHD注意欠陥多動性障害。簡単に言えば、不注意(ミスが多い)、多動性(落ち着きがない)、衝動性(話に割り込む、順番で横入りしてしまう)などの症状がある発達障害

ちなみに、多動の症状がない人の場合はHyperactivityが抜けてADDと表記されます。

 

多動:

落ち着きがない状態。小さい子供だといきなり走り出したり、椅子にじっと座っていられない。もっというと、本人の頭の中はそわそわしていてかなりしんどい状態です。頭の中がそわそわしているので勉強に集中できなかったりします。

大人の場合だとずっと手を動かしていたりところどころ落ち着きがないです。

小さい子の場合動き方が激しいのでずっと手をつないでいたりしないと車に轢かれる可能性もあります。

  

 

アスペルガー症候群: (1) 他の人との社会的関係をもつこと

           (2) コミュニケーションをすること

           (3) 想像力と創造性

            に障害を持つことで診断されます。

  簡単に言えば、人の気持ちを察する、空気を読む、その場にあった言動が苦手で日常生活に支障が出ているレベルの状態です。これに知的障害がある場合は「カナー症候群(低機能自閉症)」と言います。

 

高機能自閉症アスペルガー症候群とほとんど一緒の意味ですが、学術的には「小さいころに言葉の遅れがある」場合に診断されます。私はこっちです。



遍歴

 

1989年某日 静岡県の現政令指定都市で生まれる。(1ヶ月後くらいに海沿いの田舎へ引っ越す)

 

1991年某日  母親の用事で1日祖母に預けられたが、そのときに多動で外に飛び出し親戚の叔父が運転する2tトラックに轢かれそうになったらしい。よく生きてたな。そして、祖母よ。ちゃんと見ていてくれ。

 

1992年3月 保育園に入園。あまりにもいろいろできなさすぎて同い年の女の子で「わさびちゃんの世話をするの!」みたいな取り合い状態だったらしい。言葉の遅れがあり、母親に発達関係の施設へ連れていかれる。

 

1994年某日 保育園から抜け出して国道のど真ん中で座り込む。大型トラックにクラクションをガンガン鳴らされる。もう一度言いますが、よく生きてたな。

 

1996年3月 小学校に入学。多動児なのは相変わらず。スーパードンキーコング2」を買ってもらい、ゲームの面白さを知る。

 

1996年某日 公文式に入る。ここでも多動ぶりがひどい。ここでの反復学習が計算力、英語力の基礎になっている。公文式の本棚にある本棚にある科学伝記の漫画にはまる。

様々な科学者のエピソードが一覧になっている1冊で、コペルニクスガリレイ

知識、笑える話などを知ることができた。(本の名前を失念してしまった・・。)

 

1998年某日 スイミングスクールへ入る。多動だけど、マイケル・フェルプスにはなれなかった。ただ、水が怖くなくなったのと体力はついた気がする。

 

1999年3月 デジモンアドベンチャーを知る。アニメの原点はおそらくここ。(開花はしていない)

 

1999年秋 学校の合宿で観音山へ行く。金太郎と桃太郎、浦島太郎のミックス劇をやる。なぜか、私は主役の金太郎で乙姫と結ばれるという大役。劇中とはいえ、人生で唯一女性と結ばれたエピソードでした。

 

2000年某日 ニンテンドー64にはまる。

パイロットウイングス64」「ポケモンスタジアム」「大乱闘スマッシュブラザーズ」 「DK64」ゼル伝シリーズ」「ゴエモンもののけ双六」「ヨッシーストーリー」「バンジョーとカズーイ」あたりなら無限に語れる。



2001年12月 クリスマスプレゼントに「ゲームボーイアドバンス」を買ってもらう。

スーパーロボット大戦A」を友人から貸してもらい、めちゃくちゃハマる。オタクの花がつぼみになり始める頃。

 

2002年3月 小学校を卒業。

 

2002年4月 中学へ進学。部活が強制だったので楽そうな「美術部」へ入部。

         顧問の女の先生がかなり美人な30代後半くらいの人でした。

         私のお姉さん好きはここから強くなっていったと思われます。



2004年某日 修学旅行。シカせんべいを食べて同級生の女子に「あんたが食べるんじゃない!」と怒られる。ちなみに、ちょっとヌカっぽい味がします。おいしくはないです。

         

2004年冬 英検3級を受け、合格する。(公文式で薦められた)

     スイミングスクールを辞める。

 

2004年冬 クラスの不良2人がいきなり入り込んで美術部の部室で痰を吐く。

     「おいおい勘弁してくれ」と思ったら偶然部室を見た教師歴30年の

      技術教師が1人で不良2人を〆た。おっちゃん強すぎ。

       

         

2005年3月   中学卒業。

受験のシーズンだが、提出物を出さな過ぎて内申が2と3の項目しかないため

私立の偏差値の低い高校の特別進学コースへ単願で受験し、合格。同時に、公文式も辞める。



2005年4月 高校へ進学。ここもまた強制だったので「パソコン部」へ入部。

エクセルの技術が少し上がった。だいぶヤンチャなやつが多かったのでちょこちょこ事件などもありました。

例としてはこんなエピソードがあります。

 

・クラスメイトの悩み相談のため、当事者1名+2人が授業をさぼってどこか他のところに行ってしまう(行き先は知らん)

 

・家庭科の調理実習中につまみ食いしようと他の学年の人たちが潜り込んでくる。

 当然だが、速攻追い出された。

 

 ・PC室で取っ組み合いの喧嘩になり、PC1台を落として破損させる事件が発生

 

・単願で落ちたはずの後輩が遊びに来る。(彼はとび職で頑張っています)

  ※金髪、タメ口、私服で面接を受けに来るのはちょっとしんどいと思います。

     

本当はまだエピソードがあるのですが、私の口からはとても言えるような白いものではないのでこのあたりにしておきます。流石に怖すぎる。



2005年春 父親が知人からプレーステーションをもらってきた。「クラッシュバンティクー」などにハマる。そのころ、PS2が流行っていたと思う。遅れていますね。金がなかったんですよ・・・。




2005年春 地元の学習塾と高校が提携し、英語の授業だけ講師が派遣される。そのときに「お前、マジで英単語強化しろ」と言われ、アホみたいに取り組んだところ英語が分かるようになってきた。

 

2006年秋  修学旅行。場所はオーストラリアのクイーンズランド州(地図の右上あたり)南半球なので季節は真夏でした。クソ暑い。

        

2007年夏  学校に派遣された学習塾の単語覚え大会に招待され、他の進学校のやつらをぶっちぎって一番多く単語を覚える。あれはとても快感だった。

 

2007年秋? 生徒会長が文芸部室のドアを外してしまう事件が起こる。

                    なんでこんなやつを推薦したんだよ・・・



2007年某日 朝5時くらいに目が覚めたのでTVをつけたら「うる星やつら3 ビューティフルドリーマー」の再放送がやっており途中からではあるものの、オタクに目覚め始めた。

         

 

2008年  担任から勧められ、得意な化学と英語だけで受けられる公立大学を受験、合格。なお、下宿できる余裕が家庭にはなかったので地元のFラン四大へ進学。

英検2級にも合格。二次試験がギリギリで焦った。*1

 

2008年 Fラン理系大学(化学系)入学後、週1でパン屋のアルバイト。卒業までやったが、1度クビになりそうになった。部活は母親が茶道をやっていた影響で茶道部に入る(表千家

      

2009年 大学で物理の授業中にガムを噛んでいて注意されたDQNが椅子を蹴って出ていく。偏差値の低い大学、ここまではひどい例は少ないけど「なんでお前大学来たよ?」みたいなやつは意外といる。せっかく高等教育を受けに来ているのに、何やってるんだろうなと思い、もう少しこの機会を強く生かそうと思い、もっと本格的に本を読みだすようになった気がする。

      

2009年 自動車免許(MT車)を取り、そこからやたら車に興味を持ち出す。MT車の操作を忘れないためにコミコミ13万円でボロいアルトの4MTを購入。そこからMT車の面白さを知ったり、いろんな本で旧車を調べる、友人とイベントへ行くなど行動範囲が広がりました。

今はトヨタMR-Sというオープンカーに乗っており、2018年のGWに滋賀のイベントへ参加しました。渋滞にはまって家についたのが朝6時でした。

 

2009年 化学系の単位が15単位以上あったので、甲種危険物取扱者の資格に挑戦。一発で合格。(乙4を取って実務経験2年以上、乙種の免許4種類、化学系の単位を指定数取ったのいずれかがないと受験資格がそもそもないのです!)

 

2010年 「けいおん!」にハマり、そこからいろんなアニメを見るようになる。

理系大学なので自分以上のオタクがいっぱいおり、エロゲーなどの知識もつく。深夜アニメをはじめ、スパロボの影響から入ったロボットアニメ、過去のアニメも見る。

 

見てきたアニメリスト

アイドルマスターシリーズ」

一番熱心に見てきた部類の物だと思います。

無印、シンデレラガールズの映画も全部見ました。

無印では三浦あずさが好きです。

 

デレステシンデレラガールズ スターライトステージ)もやっています。

和久井留美を担当しています。ルームの平均年齢が高いと突っ込まれます。

簡単なレベル26くらいの曲をギリギリフルコンできるくらいの腕前なので大したことはないです。

ゲームID:63419752

同僚になりたい和久井留美Pの方はぜひよろしくお願いします。

 

ミリシタ(ミリオンライブ シアターデイズ)では百瀬莉緒桜守歌織のダブル担当です。

ゲームid:N4PUCB97



・ロボットアニメ枠

フルメタルパニック(ふもっふ含む)」「聖騎士ダンバイン」「ブレンパワード

機動戦艦ナデシコ

スパロボばかりやっていたクチなのできちんと見たロボットアニメはこのくらいです。

 

知識が付いたエロゲー(やったことはない)

姉、ちゃんとしようよ!」「お姉ちゃんの3乗(キューブ)」「つよきす」「家庭教師のおねえさん」

→実況プレイ動画を見るほうが好きです。

 

2011年 半導体を専門としている研究室へ入り、クロロフィルの研究をする。

(この研究室は教授がいろいろなことに興味があるため広い範囲の研究テーマがあった)ちなみに「お前、もっと人気の研究室へ入れるだろ!」と突っ込まれた。でも、私の選択に間違いはなかったと思います。マジで。

 

2011年  クソみたいな就活ライフ。このころから私の発達障害の特性が足かせになり始める。記憶は定かでないが、このあたりからマイノリティ雑貨店の前身である「あわわ研究所」をyahooブログでやる。

 

2011年  ブログのスタイルを完全にミスり、「あわわ研究所」を閉鎖。何がやりたかったのか自分でも意味が分からない感じだった。 

 

2011年 叔父に薦められ、一般計量士の試験を受けたところ、合格。*2

 

2012年  ブラック企業に入社。刺青・金髪の男にトラックの中で蹴られ、2週間で退職。(幸いケガはないが、長くいても未来はないだろうなと思ったので)

 

2012年 しばらく遊んでいた後に家庭教師のバイトを3年やる。

    エキサイトブログで「マイノリティ雑貨店」を始める。

 

2013年  エキサイトブログが使いにくいのではてなブログに変更した。そして2018年の今までブログは続いています。

 

2013年  生まれつき持っていた外斜視の手術をする。右目が外側に向いていたのがまっすぐになった。*3



2014年 はてな村という存在をこのころになってから知る。だいぶ遅い。知ったきっかけは小島アジコさんの「はてな村奇譚」。そのころから青二才ブログやイケハヤブログ、ちきりんブログ、脱社畜ブログ、phaブログを真剣に読むようになる。

                

2014年 親戚のおじさんの工場で仕事をもらい、家庭教師と並行して仕事を行う。少し生活が楽になった。

      

2014年 3月12日  ツイッターを始める。当初はすぐにアカウントを廃止する予定でいた。

             



2015年5月  今の会社から内定をもらう。このあたりからブログを書く本数が減ってしまう。(忙しさとかではなく、メンタル的なものだと思う)

 

2015年10月  問題が一気に露呈し、会社で「発達障害の疑いがあるのでは?」と言われる

 

2015年某日 いろいろ検査を受けたところ、「高機能自閉症」との診断を受ける。雑ながらも社会適応をする。

            

2017年11月末  http://tm2501.com/entry/2017/09/09/235815の記事を見た影響でクイズマジックアカデミー ワールドエボルブ」にハマる。3か月間くらいは「ふーん」くらいに思っていたので始めていなかったが突然やってみようと思いついたのがきっかけ。



2018年1月6日 ブログにはあえて書いていないが、自分を含めて3人でQMAのオフ会を行った。そのときはだいたいqma歴1~2ヶ月くらい。

カメラで、出た問題の画面を撮る「回収」という概念を初めて知った。紹介主の三沢文也さん(CN:きこり)、社会エフェクトクイズが強いことで有名なおおはましんけん君とウェアハウス川崎で店内対戦し、2位になった。特にびっくりしたのは理系スロットの「マルピーギ」小体で単独正解を取れたこと。(自選は物理・化学)

7年もQMAをやっている熟練層にまぐれとはいえ、少しリードを取るということができた経験が今のクイズの原動力となっている。

そのあとは、なぜかカラオケでTVタックルみたいな政治討論やってたりマニアックな歌が飛んできたり、カオスな1日だったことは覚えています。

 

2018年1月21日  この日は記念すべき、QMA大会デビューの日です。

詳細はここの記事を読んでください。

http://zakka10wasabi.hatenablog.com/entry/2018/01/22/002112

予選落ちとはいえ、初めてで2位を取れたのはうれしかったですね。

今までほぼひとりぼっちでやっていたのですが、こういう形でQMAの仲間が増えて情報交換・先輩方にいろいろなコツを教えてもらったりするとすごく上達が早くなるんだなということを実感しました。

*1:

このあたり、優しい女の先生数人にほぼ毎日「受験嫌だ」とか泣きついていました。(お菓子貰ったり、頭をなでてもらったり。)

 この経験のおかげで、女性と話していると、「その人の母性の強さ」「甘やかし方のスタイルの傾向」「包容力のセンス」 が分かるようになってきました。なお、包容力のセンスそのものはあっても活かせるかどうかはマジで別問題なんだなということも分かりました。今は全く使い道のないスキルです。

また、他の女の先生とばっかりくっついて、ご機嫌を損ねると取り戻すのが大変というあまりにもろくでもない知見も得た。

*2:

ただし、実務経験ゼロなので登録はできません。また、実際の業務を見ると全く私に向いているとは思えませんでした。メリットは環境計量士を受験する際に科目免除があるので少し楽になります。

*3:

就活で苦戦していた理由が外斜視により、どっかを見ていると思われていることでただでさえ低いい評価が余計落ちたという経緯があります。

あと、外斜視の影響かどうか知りませんが右目の視力が0.15くらいなので運転は眼鏡必須です。

夏の郡上八幡で涼みたいなら「お抹茶処 宗祇庵」でしょ!

先日、岐阜の郡上八幡へ行ってきました。7月の中旬に行くとクソ暑いんですよ。

岐阜県の盆地気候、多治見市でも最高記録をたたき出して女子学生が「これでへばっていては多治見では生きていけない」という大変骨太な名言をたたき出したのは記憶にあるのではないでしょうか。

最近、異常気象で熱中症になりそうな感じなので今回は涼しい感じのおいしいスイーツをご紹介させていただきたいなと思います。

 

 

店舗紹介

sougian.jp

gifuwalker.com

今回、ご紹介させていただく店舗は古い町並みと食品サンプルの店が多い郡上八幡にある「お抹茶処 宗祇庵」さんです。

リンク先のところにも書かれていますが、和風な庭が素敵な雰囲気のある店です。

 

寄ったきっかけ

家族で郡上八幡の古い街並みを楽しんでいたんだけど、おそらくこの時の気温はどう考えても30℃越えの感じでした。

歩いているうちに、自分は熱中症のような感じになってフラフラしてきたなと思ったのでどこか休めるようなところはないかな?と思い、訪ねたのがここです。

 

 

私のおすすめメニュー!

いろいろなメニューがありますが、自分が実際に頼んだものに絞って紹介しましょう。

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頼んだのは 岐阜銘菓 水まんじゅうです。

ちなみに夏季限定メニューなので、食べるなら

なんと、このセットだけで税込み400円なんですよ!

めちゃくちゃお得だと思いませんか!?

 

 

実際に食べてみた感想

 

冷たい抹茶は夏に向いている!

自分は大学時代、茶道部だったこともあり今も時々お茶会などに顔を出すことがあるのだが、ここの抹茶はすごくレベルが高いです。

冷抹茶はお湯入れて点てた後に氷で冷やすというものですが、割とキンキンに冷えているんですよ。通常の抹茶はアツアツな体が温まるものですが、冷抹茶は本当によく冷えていて夏に飲むには最高の逸品なんです。

ここの従業員さんは点て方が非常に上手ですね。抹茶をなめらかに点てるというのはある程度慣れないと難しいんです。最初はダマになったり、うまく泡立たなかったりするのですが上手く泡立っていて後味がまろやかなんですね。

これは自分も知らなかったのですが、冷抹茶は氷を入れるため普通の点て方よりも粉を少し多めに入れて濃いめにしてから点てるそうです。

(おそらく、この全体的に泡が多い目の点て方は裏千家のやり方です。自分は表千家なので泡の立て方は真ん中に泡が立ち、周りが濃い緑色でそこまで泡立たないようなやりかたが一般的です。飲むときの好みは裏千家です。)

 

水まんじゅうとのコラボ

そして、お菓子の水まんじゅう。

 暑い夏には最高の水菓子です。プルプルとした触感、ほどよい甘さ。

ほんのりと香るきなこのアクセントが鼻腔をくすぐる。

そして、冷抹茶で〆るのが最高なんです。暑い外で火照った体を冷たい甘味で冷やすというのは本当に最高なんだなということを実感しました。

 

あとがき

今回紹介したものだけでなく、宗祇庵さんにはさまざまな和スイーツがあるのでぜひ郡上八幡に来た際には宗祇庵さんに寄っていただければ和風の雰囲気とおいしいお菓子を楽しめるかと思います。

とても雰囲気のいいお店ですので言って損することはないと断言します。

あと、お家で抹茶を楽しみたいという方向けにそこそこ味もよく、手ごろな抹茶をご紹介しておきます。

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書評「サイエンス大図鑑」

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この本は見ての通り、「科学図鑑」である。

物事の原理、今生活の中にある製品がどのような原理で動いているのかを

フルカラーの図で分かりやすく、そして専門的に解説する本。

 

購入したきっかけ 

科学系の本は持っているけど、それを集約した大きな図鑑を持っておらず欲しかったというのが一番の理由。

専門書はあるけど、実際読んでみるとかなり細かいし直感的に理解できるか?というと全然できていないなと思ったこともあった。

読んでみると、 身近なものの歴史が分かるのが面白い!

 

フルカラーの図は楽しい

文章ばかりの本って、やはり読みにくいんですよ。図だけだと説明ができない。

説明が丁寧になされている専門性の高い本を探すと、絶対に図鑑に収束するんですよ。

普通の専門書って、制約上あまりフルカラーの図とかを入れられないのでビジュアル的な面で習得がしやすいというのは大きいよなということを感じました。

 

 

中身を少しだけ紹介するよ!

では、今回は「車輪、回転輪」の歴史についてお話をしましょう。

電気自動車がこれから使われていく時代、車輪というのは切っても切り離せない関係なんです。

もっというと、空を飛ぶための飛行機が着陸するのにも使うような高度な技術。

「ただの転がるワッカじゃん!」ということに対してを歴史と技術の進歩のあゆみを突き詰めていくとこれがなかなか面白いなということが分かったので紹介していきたいと思う。

車輪のあゆみ

一番初めの車輪は古代メソポタミア、紀元前3500年に考案されたようだ。

いまから5500年くらい前ですね。その時の車輪というのは今みたいにタイヤとホイールなんかあるようなものではなくて、陶器を作るろくろを縦向きにして使うことを考え付いた粗末なものだった。

ろくろを2枚、軸に通せば原理上転がるのでそれを移送手段として使っていた。

ちなみに、車輪にスポークをつけるという発想は紀元前1600年までなかった。

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図を見ながら楽しく学ぼう

「なんで、車のタイヤにはホイールがついているの?タイヤだけじゃだめなの?」という疑問はこの写真で説明できるんですよ。

ホイールはリム(外側の本体)とスポーク(棒みたいな部分)で構成されている。

動力軸が直にタイヤのゴムについていると細い軸から大きな力がかかる。

細いということは面積当たりのパワーが大きくなりタイヤのゴムにものすごく負担もかかるし、かかる力に打ち負けて滑ったりする。

そこで、ホイールのリムで面積を大きくする。その分散され力をリムに伝えるためにスポークで伝える。この原理があって始めて車輪がまともに機能するのだ。

転がるという1つの原理から車輪というものを開発するというのは難しいということがなんとなくイメージできたのではないだろうか。

その証拠に、スポークのある車輪が作られるまで1500年近くも掛かっている。

スポークができてから、今のタイヤの原型ができるまでには西暦1400年くらいまで待つ必要がある。そこから改良されていくのにまた1000年ちょっとかかっているわけです。

車輪の技術は、タイヤだけでなく発電機などのタービンにも応用されている。

余談ですが、IT業界では「車輪の再発明(再開発)」という言葉がありますね。

この言葉を作った人は歴史を良く学んでいるんだなということを感じますね。

参考までに→車輪の再発明 - Wikipedia

 

あとがき

人間が作ったものの道理を学ぶというのは歴史を同時に学ぶことなんだなということを感じた。そういったストーリー・原理・これからの展開への動きを4000円くらいで図解してくれるというのはすごく安いのではないだろうか。

それも、寝っ転がりながら読んでも直感的に頭の中に流し込めるフルカラーの図というのはなかなか強い。

理系だけでなく、文系の方にもストーリーを楽しむという目的で寝っ転がりながら読んでもらえば十分楽しめると思います。

 

 

 

緑青はなぜ猛毒と思われているのか?

緑青の話をすることになったきっかけ

単刀直入に言えば、「やらかしたから」ですね。

自分は思いっきりTwitterで「緑青は猛毒だ!」とか喚いていました。ちょっと興味が出たので緑青のことに調べてみたらLD50の値が大したことがなくて泣きそうになりました。なので、もう一度出直そうと思い、この記事を書いています。

実際問題、緑青のせいで死んだという事件を自分は聞いたことがない。

緑青とはなんぞや?

緑青は銅が酸化するとできる青い錆のこと。

銅でできている物質が湿気ている場所で二酸化炭素にずっと触れていると次のような反応が起こって発生する。水分に二酸化炭素が少しとけ、酸性よりになることで反応が進む。

2Cu + O2 + CO2 + H2O → CuCO3・Cu(OH)2

具体的な例としては以下のようなものがある。

  • 10円玉のサビ
  • 鎌倉の大仏が緑色な理由
  • 自由の女神
  • 名古屋城の屋根、グリーンですよね。(酸化保護膜として使用)

 

よく10円玉とかにできる緑青の正式名は「塩基性炭酸銅(Ⅱ)」という。

炭酸銅(Ⅱ)と水酸化銅(Ⅱ)が1:1の組成で組み合わさった結晶だ。なので、表記にドットが入っているのは誤植でもなんでもないのでご安心いただきたい。

ただ、緑青は塩基性炭酸銅だけでなく他の酸化物なども含まれている。

細かいことが知りたい場合は下のサイトを読んでもらった方がよいと思います。

www.toishi.info

追記:LD50って何?

ちなみに、LD50というのは「投与した動物の集団の半数が死ぬ摂取量」という指標です。

基本的に値が少なければ毒性が強いものだという認知でいてくれればいいと思います。

緑青のLD50の値はラットの経口摂取で1350mg/kg。

体重1kgあたり1.35g。人間なら10円玉の緑青を意識してムシャムシャ食べようとする変態さんかバカ以外は大丈夫だと思います。

ちなみに経口摂取のLD50の値はここから引用しております。

緑青 - Wikipedia

緑青は、猛毒というには大袈裟すぎる表現をされてきた物質だということが分かると思います。

 

このあと、化学系の小難しい話をすることになってしまうので「そんなのは嫌いだ!」という方は大見出しの「猛毒だと思われた理由を語るよ!」まで読み飛ばしてもらって結構です。

 

SDS(製品安全データシート)で緑青を知ろう

化学系にいる方は基本中の基本となりますが、物質を扱う・特性を知るというためにはSDSを読みましょう。その物質の危険性、今回は緑青がどんな物質なのかを知るうえで使っていきたいと思います。

 

http://www.hpc-j.co.jp/pdf/msds/E3-15.pdf

このURLは林純薬工業株式会社で使われているSDSです。緑青の主成分、塩基性炭酸銅(Ⅱ)の取り扱い方・毒性について書いてあります。

本当のことを言えば、シグマアルドリッチ社のSDSですごくよいものが掲示されていたのですが、現在はリンク切れのため削除いたしました。

 本当は残しておいてほしかったのだが、何か不都合があったのかもしれない。

 

「SDSって何?」と思う方にはこちらのサイトを一読してください。

 中災防:化学物質 MSDSとは

なお、MSDSという表記になっていますがこれは古い表記なのでご注意を。

 

猛毒だと思いこまれた理由を語るよ!

新聞で緑青の記事を真面目に読む人は少ない!?

緑青がなぜ世間的に猛毒扱いされてしまったのかをもっと掘り進めていく。

厚生労働省で昭和59年(1984年)8月に「緑青は無害だ」という公式発表をしている。

これは自分が生まれる前の出来事だったため、本当かどうかを確認するため母上に聞いてみた。以下の返答が返ってきた。

「そんなことあったの?私は緑青なんか全然興味ないから知らんかった。緑青は危ないんじゃないの?」

要するに、新聞が公式で出した話は一般レベルでは全然伝わってない!ということが分かりました。

 正しい事実が伝わっていないということはつまり、どこかで間違った情報が広まってしまったということになる。そのことについて追及をしていこう。

 

誤解の原因は理科の教科書だった!

一般社団法人日本銅センターの公式発表の一部を引用しましょうか。

CopperBook:基礎知識 誤解は、教科書から生まれた!?

緑青は有毒。この誤解は、どこから生まれたのでしょうか?調べてみてもその理由ははっきりしません。海外の文献を調べても緑青の毒性を訴えているものはなく、この誤解は日本だけの問題のようです。

 ただ、その理由のひとつに学校の教科書の記述に問題があったようです。

 戦後の小学校の教科書「五年生の理科/金属のさび」には「銅のさびの一種である緑青には毒性がある」と書かれています。

 更に、昭和49年の理科の教科書には、金属のさびという項目があり、緑青について次のように述べられています。「しめり気の多いところに銅を置くと、緑色のさびができる。このさびを緑青といって食べると身体に害がある」と記述されていました。

しかし、どうして害になるのかの記述はありませんし、当時のほとんどの百科辞典も同様の記述をしていました。

「緑青は有毒」の誤解は、これらの記述イメージが強く、長く消えなかったためではないかと考えられています。東京大学医学部衛生学教室の元教授・豊川行平氏は、「緑青のグリーンが毒々しく見えたから、いつのまにか毒だと信じ込んでしまったのではないでしょうか」と語っています。

 理科の教育、振り返りましょう

自分が平成10年台の小学校のころ理科の授業とかを振り返って考えてみると「緑青は毒だ」という具体的にそういう話はなかった。

もしかしたら、当時は集中力がなさすぎて授業を聞いていたかどうかも怪しい。

記憶にあるのはおじいさん世代・母親世代が「10円玉の緑のやつは毒だから危ない!」ということだ。それを気にすることもなくこの年まで信じていたのだ。少し調べりゃ、わかったことなのに。

緑青の害が強調された昭和49年の教科書。これを西暦になおすと1974年に発行されたものになる。その当時に学んだ小学5年生は1963年あたりに生まれた人なので、現在その人は52才(2015年の時点)だ。

だが、本当にその知識が間違っていて伝えられているということであればその上の世代の人たちが彼らに「違うよ」とストップをかけるはずなのだ。

しかし、誤解され続けているということは上の世代も同じような教育を受けていると考えるのが妥当だ。その世代は戦後すぐに生まれた層が該当する。

戦後というと、1945年の終戦

そのときに小学生だった人の世代を大まかに計算すると今の60~70才の世代がちょうど「緑青は危険だ」という教育を受けたことになる。(ギリギリ80代も含まれるのだろうが、戦後のドタバタですぐに授業を移行できるとは思えないので少しマージンをとった結果)

そこから言えることは、団塊の世代からずっと「緑青は猛毒で危ない」という間違った知識が修正されずに60年ほど放置されているということだ。

今の50代~70代の人が教科書で間違った知識を植えつけられたんだなと考えると恐ろしい話だ。

なぜ、この連鎖を止められなかった?

この国はあいにく理科に対して関心が薄い傾向にある。親世代が間違った知識を修正せず、その連鎖を子供世代がそのまま吸収する。

教科書が間違っていることを知っているのは少数の人間だけなのだ。

ちょっとWikipedia見れば「猛毒じゃないよ」と書いてある。

自分はそれでも割と理科が好きなほうだったのだが、緑青に関しては「危ない・猛毒」くらいの雑な感覚だった。

そして、平成に入ってからの書籍をいろいろ読んだのだけど有毒という記述を見つけることはできなかった。ただ、はっきり「無毒」とも書いてなかった。先ほどの引用にも次のようなことが書いてある。

一般の人の最も基本的な知識の媒体となる小学理科教科書については、その制作の基準となる文部省の学習指導要領が昭和46年度に新たに改訂され従来の生活理科から、いくらか科学的な思考の要素を重視する方向に転換してきた面もあって現在では「有毒性」を強調しない内容のものに変更されました。

 一方、実際に銅・緑青が害毒を及ぼした事例を調べてみても納得のいく例証には大変乏しいといえます。これには種々の考え方もあると思われますが、おそらくは単に銅が錆びて緑青になるとその色彩が毒々しい感じを与えることがそう信じさせる有力な理由となっていると考えられます。

やはり、自分の集中力がなかったとはいえ小学生時代の記憶が間違っているということはないようだ。そうすると問題は誤認している人が多すぎて、修正しにくいということに尽きる。

だが、それはいくらなんでも難しいし全員に周知できるとは思えないので雑貨店でできることは読んでもらった人には認識してもらうことではないかと思った。

 

大変有用な記事を見つけたので、シェアをしましょう。

サビの先生が教えてくれた真実

引用元:緑青は毒?

だいぶ強調してさせてもらっている部分が多いが、ご了承いただきたい。

ところで、有名な言語学者の金田一京助先生、金田一春彦先生らの国語辞典で「緑青」を調べると「銅製の器物の表面に生じる緑色、有毒なさび」と説明されている。権威ある国語辞典で、緑青は毒物と説明されている。 (中略)

私の専門分野は金属材料の腐食・防食技術である。そのため、しばしば腐食や錆の講義をする。その際に、受講生に「緑青は毒ですか?」と質問すると、何人かの人が緑青は「毒」と答える。

若い人より、お年をとられた人の方が、緑青は毒と答える割合が多い。小さい子供の頃、親に「銅の硬貨を舐めるな、緑青は毒だから」と教えられた人が、お年寄りには結構いるようである。ところで、緑青は本当に毒なのだろうか?


銅合金に発生した緑青の成分を分析すると、塩基性硫酸銅塩基性炭酸銅であることが分かる。

大気中、あるいは地中の二酸化硫黄成分や炭酸ガス成分と銅が反応して出来た錆である。ところで、これらの化学成分はいずれも毒物ではない。日本伸銅協会は、かなり前になるが、衛生局に緑青のマウス試験を依頼し、緑青が毒物に相当するのかどうか、その真偽を確かめた。その結果、緑青は毒物ではなかった。
では、如何して緑青は毒物と思う人がいるのだろうか? そのことを解く鍵は、歴史的に最も古くから使われてきた銅合金「青銅」の成分を調べれば、そのヒントがつかめる。さて、古い時代順に代表的な青銅の組成を次に示す。


1.古代エジプトの矢尻 銅77% 錫23%
2.ローマの鐘(1200年代) 銅71% 錫27%
3.奈良の大仏 銅93% 錫2% 鉛0.5% 砒素3%
4.鎌倉の大仏 銅71% 錫10% 鉛14%
5.現在の青銅(JIS) 銅(主成分) 錫2~11% 鉛0~6% 亜鉛1~11%


1~5の青銅の成分から分かるように、青銅の成分は、地域や時代によって異なっている。鉱山から採掘される鉱石の違いによって、歴史的な青銅の成分は異なるのであろう。

ところで、奈良の大仏の青銅には砒素が3%含まれている。当時山口県に大きな銅鉱山があり、そこから採掘された銅を使って、大仏が作られた。山口県の銅の鉱石には錫や鉛とともに砒素をかなり含んでいた。そのため、山口県にあった銅鉱石から作られた青銅はヒ素を含有することになった。砒素は空気中の酸素と結びつき酸化物を作る。砒素の酸化物はきわめて猛毒であり、わずかの量を含むだけで人は直ちに死ぬ。砒素酸化物と聞くと「和歌山毒物カレー事件」を思い出す人がいるであろう。1998年の地域の夏祭りで、何者かにより砒素の酸化物がカレーに混ぜられ、それを食べた人のうち4人が死亡した。主婦の林真須美が砒素をカレーに混ぜたと言われている。
奈良時代山口県の鉱山から採掘して、作成された青銅の緑青の表面には、当然、砒素の酸化物が含まれていたと考えることが出来る。このような緑青を口に含めば、当然カレー事件と同じことになる。緑青が毒という話は、砒素を含有する青銅が作られた歴史的な事実であり、その事が長い間、その後も伝えられてきたものと考える。現在の青銅やその他銅合金には砒素が含まれていないので、現在の緑青は毒ではない。

この人、すごい。よくやった!と賞賛したい気分だ。

青色で強調した「金属材料の腐食・防食技術」の専門ということは、いわば錆びのことについては生半可な知識ではないということを証明している。

ヒ素の野郎、てめえのせいで緑青は・・・

「緑青は有害だ!」といわれてしまう真犯人はヒ素だったんですよ。要するに、濡れ衣を着せられていたことになる。林真須美は自分が小学生の頃に大騒ぎになったのでかなり印象に残っている。通常、銅は黄鉄鉱というものから単離することが一般的だ。

当時、採取することになった山口県の黄鉄鉱にはヒ素が含まれており、その銅で作った仏像から緑青が作られた。

そのヒ素入り緑青が体内に入ることで死人が出たという話だが、ヒ素が含まれていない現代にまで誤認されて伝えられてしまっているのが現状だ。

当時は銅を溶かす技術が確立していなかったのでヒ素が入っていると融点が下がるので加工しやすかった。

ちなみに、奈良の大仏は大仏殿の乾燥した場所に保管されているので表面が黒い酸化銅(Ⅱ)に覆われています。たぶん、緑青を作るには水分が足りないんでしょうね。

とにかく10円玉にある緑青は、割と無害な部類の物質だけど口の中に入れると健康被害が一切ないわけではない事を頭の中に入れておいてくださいね。

建造物の緑青、危なくないでしょ?

先輩は家があっていいよな・・・

阿弥陀如来像です。よく、鎌倉の大仏とかって呼ばれています。

以後お見知りおきを。

俺、もともと高徳院に住んでいたんだけどさ。災害でなくなっちゃったんだよね。

だけどさ、俺ってやたらでかいじゃん。普通の家じゃ入れないんだよ。

仕方なくずっとホームレスやっていたらいつの間にかまだらな緑色になっちまったよ。

俺の大先輩にね、東大寺盧舎那仏像って方がいらっしゃるんだけど、めっちゃいい環境で過ごしているんだよ。なんか、「奈良の大仏」って呼ばれているらしいんだけど。

1年に1回、御身拭いという作業で体を綺麗にしてくれるんだってさ。

東大寺ってものすごく乾燥してるから全然緑色にならなくて黒色を維持してるんだって。すごいよね。

あの方、1回平安時代に燃えちゃって、復活した後何回かホームレスになったらしいんだけど、直してくれる人がいたから今東大寺の中で右手の掌を突き出しちゃってるの。

俺なんて2016年に清掃されるまで55年間、誰にも磨かれず雨の中で過ごしていたんだぞ? 

でも、このグリーンの体に興味持ってくれる人いるからそれはそれでわるくないんだけど。

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なお、こちらの鎌倉の大仏はこちらのサイトより拝借しております。

M/Y/D/S イラスト素材百科<スマホ版

漫画「スーパーカブ」は相棒との出会いから始まる日常の変化の物語だ!

まえがき:スーパーカブとは?

 

みなさん、スーパーカブは知っておられるかと思います。

ホンダから販売されている、ロングセラー作品の原動機付自転車

ラインナップは50cc、90cc、110cc。

もう少し小さめのリトルカブもあります。

もともとは自転車の後輪にガソリンエンジンをつけた「カブ」から始まった。

1958年に現在のスーパーカブの姿として販売され、60年目に突入している。

新聞屋、蕎麦屋、郵便などさまざまなところで使われるだけあって高い信頼性のあるバイクである。

遠心クラッチを使用したリターン式変速機もその特徴の一つだ。

ここで話しているよりも詳しいことはこのWikipediaを読んでください。

ホンダ・カブ - Wikipedia

 書籍紹介

今回、自分が紹介するのは蟹丹さんがイラストを務める「スーパーカブ」というマンガです。トネ・コーケンさんの小説が原作です。

原作は現在、3巻まで発行されていますので、興味があったら是非そちらもどうぞ。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

スーパーカブ(1)【電子書籍】[ 蟹丹 ]
価格:626円 (2018/6/3時点)


 

 

本屋では、バイクコーナーなどに一緒に置いてあることが多いです。

 

 主人公、めっちゃ冷静!

 

あらすじ

舞台は山梨県の高校。主人公の「小熊」は両親もいない、友達もいない、趣味もない女子高生。相棒のスーパーカブを手に入れた彼女はそこから世界が変わっていく。

この小熊という子、だいぶ家庭環境がハードです。

父親は事故死、母親は蒸発、親戚はいない。もはや、周囲の助けという意味ではVERY HARD超えてINFERNO。

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「Bye」じゃねえよ! 高校生の娘置いて書き置きだけして蒸発とかなんなんだよ!というツッコミがまず入りました。

小熊も小熊で、めっちゃ冷静なメンタルしていて相談する場所へまっさきにかけこむ判断力がある。

少し、脱線するので「生活補助」の項目を読みたくない人は飛ばしても結構です

 

ちょっと脱線:生活補助を受けることのハードルについて

 

意外とスルーされがちになる場面なので、ちょっと説明したいと思います。

小熊は完全孤立の状態で市役所かなんかの施設に行ってお金の補助を受け、これから1人で生きていくという判断ができている。これはなにげにすごいことなんです。

普通の高校生ならそんな判断力を持ってないことが多いし、普通はパニックになる。学校とかでもそのような社会福祉の仕組みをまともに教えないんですよ。だから、この行動ができること自体がかなりすごいことなんですよ。

みなさん、ホームレスになる人が出てくる理由ってご存知でしょうか。

それはおおまかに3つ。

生活保護補助金に関する手続きの仕方や制度の存在を知らない

★病気やケガ、障害もちなどの理由で仕事に就けなくなり住所を持てない

★虐待などでひきこもっていて、住居を失った

などのパターンがある。

知的障害を持つ当事者の場合、より社会の福祉の網目から零れ落ちる可能性が高くなります。

理由としては、市役所で手続きの意味を説明されても理解できない。書類を書くために必要な事項が分からない。知能水準のせいで就職先を探すことも難しいからである。

今回のようなケースだと、近隣住民、学校から様子のおかしさや服装の乱れがひどくなったことから指摘されてしかるべき機関に連絡がいくパターンが多いと思う。しかし、小熊はその手続きをすべて1人でこなしているあたり生半可なメンタルを持っているわけではなさそうだ。

この子、マジで中身16歳っすか?ってレベルで対応力・順応力が異常に高い。

おそらく、今までの家庭環境がINFERNOすぎてそんなことくらい日常茶飯事だったので今回の事態にも冷静に対応できたのではないかと思う。(あくまで推測だけど)

参考としてNPO法人のリンクを張っておきます。これはなかなか分かりやすいです。

ホームレスって? – 特定非営利活動法人 TENOHASI

 

きっかけは1つの上り坂から始まった

 

はい、本題へ戻りますね。

スーパーカブを手に入れるまでは自転車で通学していた小熊。

自分の横を通る原付を見て「原付があればいいのにな」と思い、購入へ。

高校へは奨学金で通っているため、お金はあまりない。

(最初は15万9000円のホンダ ジョルノを見ていたが価格で断念)

そこで、店主が中古のスーパーカブを1万円で売るということを提示。 

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 いわくつきのカブだが、それを購入したときから小熊の人生は広がっていくのだ。

こういう話を聞くたびに、自分が最初に購入した中古車の話を思い出す。

少し余談:私の最初の相棒について

納車日は忘れもしない大学4年生のときの1月14日。

自分の場合は車なので若干毛色は違うが共通点は多い。

最初に購入したのはコミコミ13万円のアルトだ。

平成7年式、オーディオはカセットテープ、窓はクルクル、エアバッグはない。

そして4速MTというザ・下道仕様。

今までは徒歩・自転車・電車・バスという交通手段しかなかったところに自動車(バイクでも可)という選択肢が入ってくるというのは大きな違いだ。

見た目はボロボロでも荷物を詰んだり、移動範囲が広がるのはとても楽しい。

だんだん愛着がわいてきて相棒のように接していく。

洗車、オイル交換などメンテナンスは欠かさない。ボロいのでいつ壊れるか分からないからだ。こまめに整備してもダメな時はダメだった。

道中で冷却水が全部漏れてオーバーヒート。運転席のドアを閉めたら助手席のロックレバーがバキン!と折れたこともあった。

そんなポンコツでも4年間の貧乏生活にはだいぶ大きな助けとなってくれた。燃費もリッター18くらいを安定して出してくれていたので燃料代もすごく安かった。

こういった経験をもっているとこの漫画にすごく共感できるのですよ。

カブで友達ができたよ!

 

クラスでは完全に孤立状態の小熊。家庭科の授業でヘルメットを入れるための袋を作る際に、布を各自取ることになった。

小熊はヘルメットを入れたいので大きめの布を取ったところ、クラスメイトに「夜逃げでもするの?」と言われるがスルーして「バイクのヘルメットとグローブを入れる袋を作りたい」と答える。

「へぇ、バイクは何に乗ってるの?」と聞かれ、「中古のスーパーカブ」とこたえるとクラスメイトは興味なさげに去っていった。

ただし、1人を除いて。

それがこの巨乳でお金持ちのお嬢様の礼子。

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父は市議会議員、母は社長、本人は超優秀というドテンプレな展開ではあるが、カブのことに関してはめちゃくちゃオタク。

小熊とはまったく境遇が違うが、カブ仲間としてどんどん仲を深めあっていくという要素がなかなか面白いのですよ。

そんな彼女の相棒はホンダ MD90。

なんだ、カブじゃねえのかよ・・と思った皆さん。

MD90は郵政カブの90ccというとんでもなくマニアックなものなのです。

簡単に言うと、「一般人には新車で絶対に売ってくれない郵政公社専用モデル」なんです。一般のカブとは違い、エンジン、フレーム、サスペンションすべて1から専用設計した商売道具用ワンオフモデルなのです。

そして、郵政仕様なので色は真っ赤

どこかにいましたね、そんな某ロボットアニメの敵役が。

彼女は郵政カブを中古で手に入れ、かつカスタムしているという結構ヤバいレベルのカブオタクなのである。

ちなみに、普通免許では乗れないので小型二輪免許(AT限定でも可)を取る必要があります。

参考までに、郵政カブについてのお話をしているサイトがありますので載せておきます。→最強カブ伝説?郵政カブってどこで買うの? - NAVER まとめ

4輪車ではスバル サンバートラックの赤帽仕様が該当しますね。

今回は関係ない上に長くなるので、説明を割愛します。

 

原作者、トネ・コーケンさんの寄稿小説が秀逸!

 この本の最後には原作者のトネ・コーケンさんが特別に寄稿してくださった小説がついており、カブに限らずバイクに乗って生活する上での注意点などを細かく書いてくれてある。盗難されるリスク、バイクを乗る上でかかる諸経費などなかなか勉強になることが書いてある。

漫画だけではどうしても描ききれない制約がある部分を補完してくれるのでセットで読むとより理解が深まる。

 自分はバイク乗りではないので知らないことが多く、非常に勉強になった。

 

あとがき

 

 スーパーカブという相棒と一緒に暮らすというテーマは一般的に言うと「渋いジャンル」に該当するものだとは思う。

この物語を車に変換すると「中古の軽トラ(軽商用バン)を購入した僕の日常」というような感じになるのは分かっていただけるだろうか。

それをかわいいイラストで魅せることにより、非常にマイルドな仕上がりとなっている。

スーパーカブは仕事用に使われることが多く、決して女子的にオシャレなバイクではない。また、スポーツバイク独特の速さや楽しさがあるというジャンルでもない。

むしろ、扱いとしては「地味」だ。

でも、その平凡さ・渋さが生活をする上での深いダシとなって物語に抽出されているのだ。ダシのきいた味噌汁は料理として派手さはないが、日々の生活に密着しておりこれが欠かせないという重要なポジションを得ている。

 

小熊は物語の中でもあまり目立つことを好む性格ではない。

そんな彼女にとって、スーパーカブというバイクはかなりピッタリなのではないだろうか。目立たないけど、とても芯が強い。彼女そのものの生きざまだ。

そして、雰囲気は小熊とは対照的にかなり目立つお嬢様でありながら、渋いカブの魅力に取りつかれた礼子。

その旨味の強いダシを本気で気に入り、「郵政カブ」というプロの道具を本気で自分の足にしている。本質をよく見極めたうえで選んだんだなということを感じた。

通常から考えれば、あのクラスのお嬢様ならもっとよい価格帯・スペックのバイクをポンと購入していてもおかしくはないだろう。ご両親も普通に買ってくれそうな家庭ではある。でも、あえての商用バイクを選んだ理由があったわけだ。

明言されてはいないが、小熊の心の芯の強さを礼子は感じていたからこそ友達になろうと近づいたのではないかと自分は感じている。

車やバイクが好きな方だけでなく、1人の女の子の日常をまったり読みたいなという方にもかなりお勧めできる本だと思います。

書評【発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術】

今日、この本が発売されたので早速読んでみた。

ツイッターでは有名な、借金玉さんの本だ。

たぶん、彼の紹介はツイッターでも見てもらった方がいいので、さっさと本書の内容についてレビューしていきたいと思う。

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 【発達障害の中でも、困りごとは違う!】

 まず、この本を読むうえで知っておく必要があるのが困りごとの個人差についてだ。

発達障害の人をいろいろ見ていると、本当に人それぞれ違い過ぎていて自分の中でカルチャーショックになるくらいなことが多々起こっている。

【自分の実例:こんな風に違いがある】

  最近、実際に自分が会った発達障害の人では「感覚鈍麻があって、分からない内に怪我をしている(幼少時は過敏)」「記憶力が非常に高く、目で見たものを写真のように記憶できる」などがあるが、同じ当事者である自分には全く想像がつかない。 

過敏、鈍麻で困った経験が自分にはないからだ。これに関しては運がよかったとしか思えない。そして、自分にはそんな便利な記憶能力は存在しない。

せいぜい、関係ないことを変な感じに溶接してそれっぽく喋るのが関の山だ。

 

【本のコンセプト】

 最初の方の文章を多少引用させてもらおう。下手に変な説明するよりはご本人の言葉を使った方が正確だと思ったので。

赤字の部分は特に納得した部分です。

この本の中心テーマは「生存」、すなわち「生きていればとりあえずOK。生き抜こう」です。社会適応のための努力ができるような状態ではない人もたくさんいますし、無理は禁物です。「社会に適応するためにこの本を読んで努力しろ!」という内容の本ではありません。「あなたが少しでも楽に生きる役に立てば嬉しい」という気持ちで書かれています。

これですね、人生で死にそうなレベルで苦労してきたからこそだと思うんですよ。

言い方変えると、発達障害の人は努力しようとできないものは本当にできない。

もっというと、努力するための一般的なやり方が全然合わないことだってザラだし成果を達成するためのやり方も 通用しにくいことはよくあるお話ですね。

社会適応のハードルって結構高くて、いろんなことが求められる。

だからこそ、曲がりなりにも生きようという形に目標を設定することで最悪の形にまで落ちないようにしようというのがこの本の戦略なのです。

 発達障害がある時点でもう勝手に人生がハードモードに設定されてしまうんです。

正直、ある時点でというのは言い過ぎかもしれない。本人の環境や努力によっては何とかなる場合もあるが、大きなくくりで言えば22歳で働いたり、アルバイトをした時点で躓くというのがだいたいの症例の気づきとなることが多くなると思う。

 

【普通じゃないなら、普通の対策では意味がない】

 

カバンの選び方、メモツール、休み方、人間関係の作り方などいろいろなライフハックが詰まっているが、なかでも「強烈なもの使ってんな・・」と思ったのは名刺を活用して顔を覚える方法だった。

 

(あえて前略)このハックは本当に効きます。おかしなツイッターネームの人、例えば友人ですと「新宿太郎総帥」という方がいらっしゃいますが、もう、1回会ったら顔と名前を一切忘れませんでした。「総帥」ってなんやねん、という気持ちが概念と視覚を結びつけるのです。たぶん「借金玉」と会ったことがある皆さんも、結構僕の顔を覚えてくれているのではないでしょうか。

自ら「借金玉」 と名乗る僕の根性に免じて、この無礼なハックをお許し願いたいと思います。なお、僕の名刺入れは非公開です。絶対に公開しません。

 発達障害の人には「相貌失認」といって顔の認識が弱いという特性を持つ方がいるのだが、おそらく借金玉さんもその範疇に入る方だと思います。

でも、自分の得意な「概念」を使ってカバーすることにより、問題を解決できるということは素直にすごいと思った次第です。

自分の場合、極端に顔を覚えられないということはないけど、なぜか一部の人は間違えるというよくわからない感じの認識になることが多いのでその場合は名刺か、名簿の文字列で覚えていることが多い。どっちかというと名簿のやり方の方が好きなんですけどね。

【あとがき】

 

 発達障害の人がこの手のハックをこなせるようになるとだいぶ人生が楽になるだろうなということはよく感じた。

あとは、「そのハックを知ったところでどれだけその対策を先延ばししないか」「面倒くさくなって三日坊主にならないか」という点をクリアする必要があるなと個人的には思った。

ハックを遂行できるためにはある程度自分を律しなければいけないなと思う側面と、実際に動かなくてはいけないという葛藤もあるのでそのあたりは「やっていきましょう」ということで頑張っていきたいと思います。

とても実用的ですごく読みやすい本でした。

やっていきましょう。