マイノリティ雑貨店

社会に関すること、自動車、発達障害などを扱うブログです。社会ブログなのか、車ブログなのかよく分からなくなってきました。

すき家の調査報告書を読んだ。

まず、読んでいた資料はこれだ。 すき家調査報告書

全部で122ページあるのだが、50ページ近くが労働環境の改善に関することが書いてあった。(残りの60ページはアンケートみたいなことがほとんどだ)A4用紙50枚に労働環境の悪さをギッシリ書けるってとんでもないことではないだろうか。A4用紙1枚はだいたい1800文字くらいに相当するようなので、原稿用紙に換算すれば4.5枚。
原稿用紙4.5枚×50P=225枚相当。 「小説現代」という長編小説を出版しているところの長編小説の募集要項が原稿用紙250枚〜500枚くらいなので、物語をある程度かけてしまうレベルのようだ。まぁ、図も入っているので本当はもう少し縮まるけど、それでも多すぎ。

それはともかく、劣悪な労働環境だけでここまでツラツラ書ける要素を作れることに異常を感じていない経営陣は本気でまずいと思う。
経営幹部のインタビューが書いてあるので見てみましょう。

【「24 時間、365 日営業」について】

ある経営幹部と当委員会のQ&A は次のようなものである。
Q「(過重労働問題への対応として)営業時間を短縮するという話は?」
A「ない。考えたこともない」
Q「所与の条件なんだね?」
A「営業時間を短縮したからといって評価が下がるとか、地位が落ちるとか、そういう話ではない。守るべきものとして、24 時間365 日というのはあり、苦しいからやめるというのは一度も言ったことはない。絶対に閉めない、というのがあり、そこで労働基準監督署とか労働環境を考えたことはない。新入社員が体を張っていた事実はある。
それは会社のルールで仕方なくやっていたのか、自分の思いでやっていたのかは、やる人間によって変わる」

別の経営幹部と当委員会のQ&A は次のようなものである。

Q「24 時間、365 日にこだわらなくてもいいという声もあるが、どうか?」
A「会社として、方針として24 時間、365 日やるのは必須。自分自身もやるべきだと思っている。
儲けだけ考えればやらない方がよい。深夜営業をやるのはストレス。すき家以外のグループ会社に行った時は初めて深夜安心して眠れた。しかし1 日の4 分の1 は深夜帯の売り上げ。
2,000 店舗あってお客様にも来ていただいている。社会インフラになりつつある。そういう期待があるのに閉めるかというと、どうか」



前のほうの話から。24時間営業は日本の飲食業・コンビニでやっているところは少なくない。

下手すれば、バスなんかも24時間営業をやろうなんて話にもなっていた。ただ、これを聞いている限り、24時間やることそのものが目的になってて、あとについてくる問題とかそういうものがまったく考えられていない。

24時間やらなきゃいけないシステムは、株取引とか電気関係くらいでいい。町は少し明るくなるかもしれないが、夜遅く寝る癖がつきやすくなるので結果としてはあんまりいい方向ではない。

話題になっている500時間労働について。

ある経営幹部と当委員会のQ&A は次のようなものである。
Q「恒常的に長時間労働が生じていたと思うが?」
A「自分も、月500 時間働いてきた。今にしてこうなったかというと、そうではないと思う。結果ひどいことになって店舗クローズしたが、過去にもこういうことがあり、その都度、立て直しをしてきた」
Q「あなたが500 時間頑張れた理由は何か?」
A「自分はGM になりたいという目標があった。また、クルーも同じくらい働いていた」
Q「部下の仕事に対する姿勢や考え方はどうか?自分と比べても」
A「レベルが低いと思う。AM はもっと店を好きになってほしい。今きっと嫌いなのだと思う」
別の経営幹部と当委員会のQ&A は次のようなものである。

Q「どれくらいまで耐えられると思っているのか?正直、今、上にいる人たちは勝ち組であり、全員が耐えられるとは思えない」
A「自分たちの方がしんどかったという自負はある。それを乗り越えるためにはクルーを巻き込んで上手く回す必要がある。しかし、最近はそういう人が少なくなった」
Q「牛すき鍋のマニュアルを見たが、設定されている時間内で作業を実施するのは至難と思われるが?」
A「(マニュアルの標準タイムとは、実は最速時間であるが)そこまでやってきたからこそ、どこでもできるようになる。それを今の若い人に教えたい」
Q「GM になるにはどんな資質が必要か?」
A「逃げない心」


ちなみに、GMとは「ゼネラル・マネージャー」のことで550店舗クラスをまとめて管理する人のことらしい。正直、そこまで1人に管理させるって1店舗あたりを深く見れないんじゃ・・・と思わないでもない。
冷静に考えてみよう。500時間を一月で働いたとして考えると、500÷30≒17時間だ。もちろん、これは1日も休みなしで働いたとして考えたときの数字だ。あえて月2日だけの休みだとして考えると、500÷28≒18時間とすぐに1時間くらいは上がってしまう。そうすると、この幹部たちは泊り込んで仕事をしていた可能性もあるだろう。

これ、はっきりいうと、レベルが低いのは幹部のほうだと思う。逃げない心なんていえば、きれいに聞こえるかもしれない。でも、中身は異常な労働を根性で乗り切ってしまおうという高校野球のクソコーチと同じだからだ。

儲からない理由は何だ?根性が足りないから! って、いい加減にしろ・・・
この幹部は本当の意味で体力も事務処理能力も高い人なのかもしれない。下手すれば、根性だけで大企業作れるくらいのポテンシャルはあるのだろう。ただ、それを続けるほど普通の人は化け物ではない。

あと、しんどさは今のすき家のほうが明らかに大きい。バイトがこぞって辞めだしたきっかけは「鍋メニュー」を現場をろくに見ない幹部が儲けだけのために投入したからだ。自分はすき家ができ始めたころのことは知らないが、飲食店の事情から考えるとメニューは基本的に創業年数が長くなるほど増えるので「昔はもっと大変だった」というのは微妙なところである。

鍋の投入は店舗運営崩壊の引き金だった。でも、それ以上に今までもが滅茶苦茶すぎということ。強盗被害が多いことで有名だが、すき家はワンオペ(1人体制)を強要してきた。
もしくは2人体制には一時的にするけど、すぐに戻しちゃうってパターン。これでは意味がない。
すき家いわく、強盗被害金額よりも従業員の給料のほうが高いからだ!みたいな理屈を言っている。これって、「うちの従業員は会社の金を盗むやつ以下。」という発想じゃなきゃできないと思うんだよね。そこまで従業員の給料が惜しいならいっそのこと牛丼つくるのをセルフにしてみたらどうだい?これなら人件費要らないけど、客は来ない。だから仕方なく雇っている。

ゼンショーよ、何が「世界から貧困と飢餓を撲滅する」だ! 世界どころか、あんたの会社の従業員はサビ残で貧困ですよ?ギリギリ飢餓は免れていても、人が死んでいる以上、その約束は意味がないんだよ!
すき家だけじゃない。グループ会社全部そう。
今はすき家が目立ちすぎてしまっているが、日本にはまだまだイカレタブラック企業が山ほどある。案外、「ここならブラックじゃないや」と思っていると意外とグループ企業だったりするので気をつけよう。正直、ココスがゼンショー経営なんてことは知らなかった。

この日本では製造、営業、事務、設計、介護、金融、印刷、塾、建築、ましてや教育機関である学校までもがブラック職場となりうる。飲食関係と種類は違うが、とても人間がまともに過ごせそうなエピソードでない話はよく聞く。過労死も当然のようにある。
すべての人がブラックではないと思うが、案外ブラックでもケロリとしている場合もある。
転職してもほかもブラックという可能性があるので、案外安心はできないんだよね・・・・
新卒で就職が決まっても安心できる世の中ではないのだ・・・ 根性でなんとかしちゃう輩がいる分、たちが悪い・・・ 
その前に、ブラックな部活からつぶさないといけないのか・・・・日本のマインドがブラックだった・・・
まだこれから増えていくはずなので、警戒していく必要がありそうだ。