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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

自殺した14歳の少年の事件から、考えたことのおはなし

ここ最近、14歳の少年が虐待を苦に自殺した。本来なら、自殺する前に保護されるべき案件だ。だが発覚があまりにも遅すぎたゆえに少年はこの世を去る羽目になった。もっと恐ろしいのは、今回の事件は完全に構造が大津のいじめ事件と一緒なのだ。同じ過ちが二度繰り返されているといっても過言ではない。

もちろん、家と学校、集団と個人という違いはある。学校と違い、秘匿性の高い家庭における虐待やネグレクトというのは洒落にならない。なぜなら、中学生は法律で働いてはいけないという決まりのためお金を自分で稼いで逃げるということができないためだ。学校はあくまで集団の中なので、情報というのはすごく広まりやすい環境の中なのだ。教師や周りの人々の目が物事を認識させるきっかけにはなる。

(ただ、集団心理のせいでまわりの生徒たちが黙認してしまっているという弊害はあるが・・・担任があまりにもろくでもないということもあった。)

GNEXの三上洋一郎さんも作りたかったにもかかわらず15歳まで法人を作れなかったということなので、小学生や中学生が受けるDVはどれだけ逃げにくいのかということがはっきり分かるのではないだろうか。

 

あまりにも胸糞悪いので村山彰被告が息子(由衣翔くん)にした暴力・暴言などを箇条書きリストにしてみた。

・長男の首にひもを掛けた写真が見つかった

・「24時間以内に首でもつって死んでくれ」と迫る

・長男に対し実際に自殺の方法を試させ、自殺を連想させるようなポーズをとらせて写真を撮影

・「息が臭いから、食事の時以外はマスクをつけろ」と命じていた

・女性用の下着を着させて、写真を撮影。

・顔面などを数回殴るなどして、けがをさせた

・39歳の妻にも暴力をするようにそそのかす(強制行為)

・暴力がばれないように「調子が悪い」ことにして学校を休ませる

・ふすまの開け閉めの仕方が悪かったので殴った

・女装をさせたときに「オカマになるなら、もう殴らない」と言い、暴力回避のために「オカマでもいいんで、家にいさせてください」というとそれに対して激怒(今日見たTVでの情報なので、おそらくネットでは出てこない?)

・バケツに放尿するように脅迫(今日見たTVでの情報なので、おそらくネットでは出てこない?)

 

本当に、環境って馬鹿にできる要素じゃないんだなって思う事件だ。ここまではひどくなくても、子供の人格否定しかしない親に育てられた場合と、自己肯定感をしっかり持って育てられた場合の状態が同じはずがない。まず、この少年の場合は時を経て大人になることすらできなかったのだ。スタートラインでいうなら、いきなり落とし穴だ。

この状態で「努力が足りない」とかいえる人はまずいないと思う。もしいるとしたら、「てめえがそこで生活してみろ!」と自分はいうだろう。努力ができるというのは環境がしっかりしているからできることなのだ。

確かに、一部のすごい人はそんな環境をものともせずにのし上がってくることがある。だけど、そんな人を見て「当たり前だ」なんて思っちゃいけない。あくまでポテンシャルがすごく高い人なんだから、自分が真似できるかどうかなんて絶対保証できる要素がない。そして、ポテンシャルが高くてもよい環境で育ってきたポテンシャルの高い人には到底かなわない。本来受けるべき訓練を受けたかどうかというのは意外と馬鹿にできないからだ。

就労の受け皿がない子供や専業主婦だと逃げられない確率が急激に上がる。通常じゃない状態なんだから、誰かの助けがないといけないのだ。

誰かが道端で倒れたら、救急車呼ぶでしょ?それと同じ。