マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

発達障害が会社以外で生きるために必要なことってなんだろう?

【今回のスタンス】

なぜ、発達障害の人が仕事に苦労するのか、仕事に苦労することで生活が成り立たなくなるリスクが非常に高いことを説明する。

発達障害を持ちながら仕事をするうえで「どうやったら生きていけるんだろう?」ということを仕事の要素を分解しながら考えていこうという形で進めていく。

 

どちらかというと理論形式の発想をもとにすすめていくので、具体的にどう稼げばいいのか?ということに関して述べることはしない。

 

(というより、このブログの収益はほぼゼロに近いのでその点に関して述べることはまずできないというのが答えなんです、ハイ)

知ってるかい? このブログの3月の収入、ゼロだぞ。ニートやん!

 

発達障害、そもそもなんで仕事できないの?】

 一番多いのは「ワーキングメモリの不足

PCでいえば、まったくメモリが足りていない状況。

段取りとなってくると、それがモロに仕事能力に直結してくる。

そして、それらは定型発達の人がまず感じたことが少ないタイプの苦労だったりするので共感を得られないことがほとんどだ。もしくはすぐに訓練で克服できてしまうような種類の悩みだったりする。

もしこのブログを見ている方の中で、「あいつ、仕事ができなさすぎる。発達障害ではないか?」を疑う社員がいると感じた方はこれよりリストアップする項目を参考にしていただけると参考になるのではないかと思います。

コメント欄に書いていただければ、自分も対応できる範囲でお答えしていきたいと思います。

 

会議、ミーティングの内容を聞いていない、理解していない

「あいつ話聞いてない」と思う場合、だいたい聞き取れていません。

その場ならともかく、10分経ったら忘れているか、情報が変な風に変わっているか。

ちなみに会議やミーティング系の場合、本人にメモを取らせても改善はしません。

なぜかというと、多人数の人がいる中でたくさんのことを聞くこと自体、かなりの聴覚ワーキングメモリを消費します。ただ、普通の人はその容量にかなりバッファがあるし、忘れても一部だったりする。

そのしんどい状態でメモなんてとっても正確な情報の取得なんてできるわけはない。

もっというと、朝のミーティングをやったあとの仕事は非常に危険。話を聞くことに真剣になりすぎて神経をすり減らしてこれから行う仕事に必要な集中力はもうなくなっているから。ミーティングや会議の後には眠いと感じていると思う。

対策:非現実的でいいのであれば、「会議やミーティング自体やらない」

   聴覚ワーキングメモリを消費させない方法を考えないとこの問題は解決しない。

   メールベース、メッセンジャーアプリのやり取りを主に使うなど。

文字ベースであれば理解力があるというのであれば、間違いなく「ワーキングメモリー不足」に陥っています。

 

ボーっとしている(ように見える)

これはほぼ先ほどの続きに近い内容になってしまうのだが、ワーキングメモリを消費しきって頭が疲れて仕事どころではなくなっている。正直、この状態は睡魔と戦っていると思っていただければよい。

対策:仮眠をとるしかない。

現実的にできるのは昼休みだけなので1日で回復できるのは1回だけと思っておくしかない。仕事中でも少し寝かせてくれるならもう少し仕事効率は上がるんだろうけど、それは全員同じことを要求される社会では多分許されないんだろうなという気分になっている。

 

【ハードスキルは共通】

まずはこの図を見てほしい。

f:id:zakka10wasabi:20170829212115p:plain

 見ての通り、これはベン図だ。働いて稼ぐには

「組織内でサラリーマンやバイトをやる」→赤い部分

「社長をやる(もしくは1人で稼ぐ)」→青い部分

の大きく2つにわけることができる。

あくまで、これは大雑把な図なので「生活ができるだけ収入を得ることができている」という状態のことを円の中として考えてもらえれば結構です。

先ほど述べた、発達障害の人特有のワーキングメモリの不足などによって引き起こされる仕事のできなさの領域がグリーンで示してある。

ただ、これは慣れや得意分野に集中することで割と消すことのできる要素だ。

(残念ながら、日本の会社は強みはないけど弱点もないなんでもできる便利屋に育てたがるので会社員でこれをかなえることが難しいのですがね・・)

そして紫色の部分は「労働をするために必要な本質部分」をあらわしている。

これは仕事をして経験を積む、知識を得る。あとは、段取り能力などに該当する。

会社員時代はダメダメかもしれないが、この積んだ経験が向いている自営業などでジワジワ効いてくるということもあるのだ。

このことを次の項目で説明する。

 

【ダメだった経験は無駄にはならない】

ここで重要な事は、「自分がやってみてダメだったことはあくまで選択肢の1つが外れた」ということである。先ほども言ったが、サラリーマンで求められる能力と1人で稼ぐ能力には共通部分がある。

また、その経験は回数の繰り返しによる慣れで克服できる場合もあるということだ。

本当に何回やってもダメならそれはやるべきではない選択肢だし、別の選択肢でできることを見つけることで上に書いてある図のグリーンの領域は狭まっていく。

「え?それ本当?」と思う人はいろいろ試行錯誤してやってみるといいかもしれない。