おねえさまが主人公のプリキュア、見たくないですか?
【まえがき】
注意事項
だいぶ偏った記事なので、「お、おう・・」と感じた方はお下がりください。
自分でもかなりやばいと感じているので、万人向けだとは1ミリも思っていません。
自分がこんなタイトルで記事を作ったのはある1つのツイートがきっかけだった。
中学生のママが、ブラック企業から派遣された社畜を応援し「やめさせてもらいます…」と苦しみから救う今回のプリキュア、あまりに社会に疲れた大きいおともだち向けでは
— にしかわ (@nishikawa_huton) 2018年2月3日
【大きいおともだち向けにめっちゃ特化させたらどうだろうか?】
みなさん、ご存知の通りだとは思いますが表向き上はプリキュアって女児アニメじゃないですか。それでもって、先ほどのツイートの要素などなかなか社会的皮肉もぶちこんだり、レズ要素などもあったり、おおきなお友達の支持も強く獲得している。
だけど、その大きいお友達って本当に狙っていた層なの?という疑問は残るし、
自分としては主人公がそもそも少女よりもちょっとお姉さんの方が好きだなという感覚もあるのでそのあたりを少し調べていきたいと思いました。
【実際、本家の作品側の対象年齢ってどうなの?】
どうにも、自分はこのあたりに疎いので参考になる資料がないかどうかを調べたところ、そのことを言及しているブログを見つけた。
自分は現在、28歳なのでちょうどこの記事で言及している対象年齢の内側には入っていることになる。
ただ、実際自分は見ていないし、そこまで少女が活躍するということに興味があるかというとあんまりないですね、というのが本音だ。
社会的にこの作品を成人男性がおおっぴらに見ているよ!ということってツイッターくらいでしかできないんじゃないんですか? オタクの集まりみたいなのは別だけど、あくまでネタの領域として喋っているのが現状だよな?とは思っている。
引用させてもらおう。途中にも言及したいことがなかったわけではないが、如何せん情報が2ちゃんねるなのと、いまいちピンとくる情報もなかったので今回は割愛させてもらった。その中で一番わかりやすいものを選択した。
アニメ情報誌における2004年当時のプリキュア
(↑本論とは関係無いですけどプリキュアがアニメ雑誌の表紙を飾るのは珍しいので)
では、アニメ情報雑誌(アニメディア(学研)、アニメージュ(徳間書店))ではどのように扱われていたのでしょうか。
アニメディアにおけるプリキュアの初出は2004年1月号なのですが、この時は小さな紹介記事のみ。
2004年2月号において、鷲尾プロデューサーのインタビュー記事としてキュアブラックは打撃技、キュアホワイトは合気道で戦うんですよ。とにかく、この作品は正統派アクションヒーローものを女の子でやってみよう、といろいろ考えています。(アニメディア 2004年2月号p165)
翌2004年3月号には
変身した後のキリっとしたカッコよさと笑える日常生活のギャップを楽しんでほしい。むしろ日常生活の笑いの方を大事にしたい。
なぎさたちの学校は女の園ですから悪い虫がつく心配はございません。
小さなお子様にも安心してご覧いただけます。(中略)
友達作りが苦手なお子様をお持ちの方にもぜひ!!(アニメディア2004年3月号p26,27)
「小さなお子様にも安心」「お子様をお持ちの方にもぜひ!」といった旨の記載がされていました。
少なくとも情報として「メインターゲットに20代30代男子が含まれる旨の記述」や「それを想起させるような記事」を見つけることは出来ませんでした。(※アニメージュも同様に調査しようと思いましたが、自分が行った時は国会図書館に該当する号が見つかりませんでした。)
お子様をお持ちの方ということは、明らかにキモオタ独身男性の方はお呼びではないと。このあとの話が「これだ!」とくるものがあった。
澤淳稔プロデューサー前編〉 - エキレビ!(4/4)
梅澤 テーマが「親子」なので、親子愛やつながりをしっかり描ければと思っています。あと、子どもがはじめて見る父親の涙、という裏コンセプトもあるんです。映画館はどうしても親といっしょじゃないと来られないですよね。「連れってって~!」と言われて付き合って、映画を見終わった子どもがパッと横を観るとパパが泣いていた。映画を観たあとにお父さんと娘が手をつないで出てきて欲しいです。
プリキュアシリーズの生みの親 鷲尾プロデューサーへインタビュー偏
鷲尾 うーん、主に意識するのは女児が観て喜んでくれるように、ということですね。ただ、お母さんも含めて大人が見た時に楽しめるストーリーにはなるようにしています。いわゆる子どもだましの作品は作らない。ただ、そこ(大人)に媚びるようなことはしていないですね。
http://webmagazine.gentosha.co.jp/B-TEAM/vol208_special.html
これは、もちろん子供と一緒に視聴しているであろう親世代にもきっちりと届く様に作っているということですよね。
プリキュアは大人も十分に楽しめるアニメーションであるとは思いますが、自分はあくまで「子供とその親」に向けられて、真摯に作られている所が素敵だと常に思っています。
おそらく、”大きなおともだち”がプリキュアを見ているのは、大人でも楽しめるようにガチで作りこんでいるからんですよ。この目論見自体はものすごく正解になっているんだけど、メインターゲットの大人はお父ちゃんおかあちゃんだから「大きいおともだち」まで取り込む気はなさそうな感じがしますね。
【だからこそ、お姉さん達を活躍させたらどうですか?】
だいぶ脱線しましたが、本題に戻りますよ。
なんで自分がこんなことを言っているのかというと、今までに本当の意味での大きなお友達を取り込んだ魔法少女みたいなのって多分「まどか☆マギカ」くらいだと思う。その需要があったからこそ大ヒットした作品なんです。
だけど、あくまでこれは魔法少女なので個人的には年齢層低いなーって思っちゃうんです。だったら、魔法お姉さんみたいな作品を作ったらすごく面白いんじゃないかって自分は考えたんですよ。
設定としては20代前半~30代後半くらいがリアルに活躍する。
それでもって少女系にはない色気、包容力を持ったストーリーって作れると思うし、人生経験を積んだが故の心理描写だってできる。
それでもって、プリキュアとかまどかマギカは作品の作りこみがすごい。
その要素をそのまま年齢層あげれば今まで悶々としていた特定のファンの需要だって拾えるし、穴場にハマったコアなファンってものすごくそれに対して熱中する傾向があるから意外と話題としては悪くないと思うんです。
アイドルマスターシンデレラガールズで言うなら、高橋礼子や柊志乃といった31歳アイドルをはじめ、20歳オーバーを含めた落ち着きのある人たちを中心に動かしていくというイメージが必要だ。これをそのまま漫画にしたのがAfter20だ。
まだ単行本が出ていないので、あくまでリンク表示にしておく。
「デレマス」オトナなシンデレラたちの「After20」描く新連載、サイコミで - コミックナタリー
【あとがき】
自分が今提示している案は結構マニアックな話なので、万人受けを捨てることを含め今までのファンを振り返らないことを前提にしなくてはいけない。
あとは、どれだけ年上好きを取り込めるフェチ要素を取り込めるか。
個人的な感覚では、年上キャラは割とイロモノっぽい目で見られがちなのでその垣根をどう排除するのか。問題点は少なくないが、すごく試みとしては面白い感じになっていくのではないだろうかと考えた。