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自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

ジョブコーチの必要性

現在、Kaienなどではジョブコーチの人が間にはさまって職業指導の活動をしている。
本来、知能に問題がない人は健常者枠で上司の指示をそのまま聞いて仕事に着手する。
しかし、自閉傾向/不注意などがあるとどうしても上司の言いたいことなどを曲解したり、聞けてなかったりということが多くなる。本人はいたって大まじめにやっているのだが、上司たちにはなかなかその悩みを分かってもらえないことがほとんどだ。定型発達の人でも、仕事に悩むことがあるが悩むレベルがもっと高い。
(もちろん、おかれている環境もあるので発達障害の人のほうが仕事できる場合がある)

ただ、日本の会社はオフィスで何個も机が向き合っているような状態が一般的だ。小学校でいうなら給食を食べるときの机の組み方をさらに拡大化したような感じだ。
この環境で集中できるタイプと集中ができないタイプがいる。前者が得意な人は問題ないので、あとは仕事そのもののシステムなどを考えてもよい。
ただ、後者の人の場合はすごく集中しにくい。聴覚過敏などがあるともうそれは地獄の毎日だろう。毎日、鬼のようになる電話。仕事途中にいきなり新しい仕事に切り替わる。
まず、職場環境すら把握しにくいのに仕事どころではないのだ。だからといって、集中するために耳栓や音楽を聴いて仕事をすることは同調圧力/マナーで「なめているのか」と言われてしまう。
そういった発達障害特性で困っている部分を上手に通訳するのがジョブコーチの役割だ。
この人たちの特徴というのが、定型発達者のルールを知っていること。また、発達障害の人が抱えている問題を現場レベルで理解しているということだ。もちろん、個人によって対応を変えていく必要があるのでパターンを増やさければならない。コミュニケーションの問題を生じている時でも、「どういえばいいのか」を指導するだけでも全然変わってくる。
これを過保護ととるか、強い戦力を生み出すための仕組みととるかはその人次第だ。