マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

はやてとゆうこ 7話

物語が分からないなら、参照。ピリリと辛くない。

(ちなみに、それぞれの話に説明用リンクをつけました。あと、説明のところの整備も終わったので、安心して読めると思います。え?こんなもん誰が読むかって? ですよねー。 でも書いとこう。)

今回、はやては研究室の休憩でトイレをすまし、研究室に戻ろうとしているところだった。

ぼーっとして歩いて、ややふらつき気味に歩くはやて。
ガン!! 廊下を急いですれ違う体格の大きい人間にぶつかった。
はやて「いってえ!この狭い廊下をそんなスピードで走るなよ・・・」
???「なんだ?てめえがこっちに向かってきたんじゃねえか!どこ見て歩いてんだよ!」
はやて「俺は前を向いて歩いていたぞ!」
???「そんなことはねえ!どうでもいいけど、急いでいるからてめえに構っている暇はねえ!」
そういうと、ぶつかった人物はどこかへいってしまった。
はやて「なんだあのゴリラみたいな男。あ〜、なぎさ先生の言われた課題やっちゃわねえとな。」
その足取りで研究室に到着する。
ゆうこ「おかえり、はやてちゃん。なんか疲れてるけどどうしたの?」
はやて「さっき、ゴリラみたいなやつとぶつかって、怒鳴られた。なんだありゃ?」
ゆうこ「怪我はないみたいでよかったわ。でも、その手に持っている本は何?」
はやて「なんだこれ!?ああ、さっきのゴリラみたいなやつが持っていた本か?知らん。」
ゆうこ「うっかりさんねぇ。ところでそのゴリラっていうのは男?女?」
はやて「ありゃ、どうみても男だよ。声ガラガラだし、口調荒っぽいし、背は185cm以上ある感じでキング○ングを彷彿・・・・


言い終わる前に天井に投げ飛ばされるはやて。
はやて「ぐわ!!ゆう!何をするんだ!」
???「お前なぁ・・・ぶつかるだけでなく、人をゴリラ扱いするとはいい度胸してんじゃねえか!ああ??」
さっきぶつかった人が、はやての胸倉をつかむ。
ゆうこ「ちょっと!!しのぶ!止めて!そんなにいきなり暴力振るうのやめてよ!」
しのぶ「おう、ゆうこ。お前、研究室ここだったの?」
ゆうこ「そうだよ?」
はやて「いたたた・・・頼む、ゆう。俺の腰をぶつけるのは勘弁・・・」
ゆうこ「私じゃないわ、あんた投げたの、しのぶよ?」
はやて「あ!さっきぶつかった男だ!」
しのぶ「私は女だ!!」
はやて「ゆう、それは本当なのか?しのぶって名前なら十分男の可能性も・・・」
ゆうこ「本当よ。あと、それ以上しゃべると多分はやてちゃんは死ぬわよ。」

はやて「すいません!どうか命だけは御助けを!」
しのぶ「べつに殺す気はない。それよりも、私の本返せ!」
はやて「はい。すまんかった。」
しのぶ「気をつけろよ?私も廊下を走っていたのが悪かったんだけどな。」
ゆうこ「しのぶ・・・あんたが走ってたのね・・・」
しのぶ「まあ、図書館に本返却しなきゃいけねえし。またあとで!」
そういうと、そそくさと去って行った。

はやて「あいつ、この学科にいたなぁ。でかい奴がいるなとは思っていたけど。」
ゆうこ「あまりにも無関心すぎるでしょ、はやてちゃん?」
はやて「それはそうかもしれない。」
ゆうこ「まぁ、今わかっただけでもよしとしましょう・・・。」
はやて「腹減った。冷蔵庫なんかなかったっけ?」
ゆうこ「氷しかないよ?食べ物は切らしちゃったね。」
はやて「しょうがない、氷食う。」
ゆうこ「せめて、砂糖くらいかけなよ・・・」
はやて「めんどうくせえ。バリバリ・・・でかいからあんまりおいしくない。」
ゆうこ「大きさでおいしさが変わるの?」
はやて「変わるよ。小さい氷ってシャリシャリしてうまいんだ。ゆう、噛み砕いてよ。」
ゆうこ「馬鹿いわないの。ところで計算の様子はどうなの?」
はやて「どうやら、処理に時間かかってるみたいだからまだできそうもない。」
ゆうこ「う〜ん、確かにこれは厳しいわね。処理落ちしないかしら?」
はやて「まあ、軌道計算はあとで考えよう。たかひさの作ったおもちゃで遊ぶかい?」
ゆうこ「なにその薄っぺらいシート?」
はやて「たかひさいわく、このシートに写真をおいて凍らせると、氷のオブジェができるみたいだ。」
ゆうこ「ロマンチックだけど、なんか微妙ね、それ。」
はやて「氷食っているし、やめた。口がつめたい。」
ゆうこ「ちょっと。溶けてる!びしょびしょじゃない・・・」
はやて「いかん・・。拭いておこう。」
ガチャ!
なぎさ「どう?計算の調子は?」
はやて「妙に時間かかっていますね。積分処理が重いのかな?」
なぎさ「ずいぶん、雑な言い方ね。」
ゆうこ「結構、実はあっているんですよね。パソコンみてください。」
なぎさ「う・・・これは重いわ。プログラム走らせすぎたでしょ?」
はやて「それ以前に、ワークステーションが厳しいんですよ、15年前の代物じゃ・・」
なぎさ「研究費取るの大変なのよ。そこらはどうにもならないわ。」
はやて「いつものように蒸留水の注射で・・・」
ゆうこ「やめなさい・・・」
なぎさ「あなたに打つ分でなくなっちゃうのよ?あるわけないじゃない♪」
はやて「俺向けしかないとかおかしいでしょ!」
ゆうこ「なぎさ先生、とりあえず、注射器をしまってください。」
なぎさ「仕方がないわね。」
ゆうこ「ところで、はやてちゃん。砂糖使う?」
はやて「おう。うまいな。冷てぇ!凝固点降下!」バリバリ
なぎさ「せめてコンビニかなんかでお菓子買ってきなさいよ・・・貧乏くさい人ね。」
はやて「ふぁっへ、へんほうふはいへふほほ。」(だって、面倒くさいですもの。)
なぎさ「あきれた。それと、口にもの入れたまま喋るな。」

はやて「そうだ、研究室配達サービスを作れば雇用増えそうだ。」
ゆうこ「安く使われておしまいね。」
なぎさ「残念だわ・・・あなたが。」
ゆうこ「ちょっとひどいなぁ、なぎさ先生。」
なぎさ「まあ、否定はしないわ・・・」
はやて「自覚しているんだ・・・」
ゆうこ「はやてちゃん、冷凍室閉めなよ・・・」
はやて「すまん、忘れてた。そうそう、先生も氷食べますか?」
なぎさ「食べるわけ無いでしょ、冷たいだけよ。」
ゆうこ「そもそも、氷って人にすすめるものじゃないわ・・・」
はやて「そうだ、たかひさに冷蔵庫作ってもらえば、いい氷できそうだ。」
ゆうこ「お願いだからメーカーの仕事を奪うのはやめてあげて。」
なぎさ「せめて、私を美しく見せる製品を作って欲しいものね。


はやて「たかひさに要求を入れるときは細かくやる必要がありますよ。」
なぎさ「そうなの、ゆうこちゃん?」
ゆうこ「ぶっちゃけ、たかひさ君は作るときにやたらいろいろ聞いてくるから面倒くさくなりました。」
なぎさ「あ、そう。じゃあ、単刀直入に綺麗にしてちょうだいと言って見ようかしら。」
はやて「たぶん、いきおくれには無理ですとか言わ・・やめていたいいたいいたい」
なぎさ「ほぉ?う?私に無理だと?」ぐりぐり
ゆうこ「こらっ。いきおくれとか言わないの! 先生は結構気にしてるのよ?」
なぎさ「ねえ、ゆうこちゃん。フォローになってないのよ・・・」
ゆうこ「それはすいません。ひとつ言えることは、かなりクセモノなので気をつけて接することですね。」
なぎさ「へぇ。まあ、話を聞いてる限りは結構変わり者って感じするわ。」

バタン!!!
なぎさ「ちょっと?他の研究室の人が入るときはノックしなさい。」
しのぶ「すいません、なぎさ先生。それよりもだ!!はやて! お前の弟は何を考えているんだ!!」
はやて「なんだ!?とりあえず、たかひさを干した昆布みたいに持つのはやめてくれ。」
ゆうこ「しのぶ!? いったい何事なの?」
しのぶ「こいつ、とんでもねえ暴言をいいやがる!」
たかひさ「離せ!キングコング!お前は本当に女なのか!?」
はやて「たかひさ、理由は後で話すからとりあえず今は黙っていろ。」
たかひさ「ちぃ、なにか作戦があるようだな。そうしよう。」
ゆうこ「しのぶ、落ち着いて。なんというか、いつかこうなりそうな気がしたけど・・どうしたの?」
しのぶ「ぶつかっといて、何も言わないのもそうだが、それどころか実験の邪魔っていうのはねえだろ?」
ゆうこ「ちょっと、たかひさ君?まずはしのぶに謝りなさいよ?反省しないならしぃちゃんにお説教を頼んでもいいのよ?」
たかひさ「ごめんなさい、しのぶさん。ちなみに、実験は自動モップの独立操縦だ。モップが自分で立って動く様子を観測したが、バランスが取れない。そして、ぶつかったことで装置が崩壊した。」
しのぶ「お前な、廊下でやってたらアブねえだろ。もう少し機嫌が悪かったらそのモップでお前を殴っていたかもしれないぞ?」
たかひさ「廊下における検証をしていた。」
はやて「たかひさ、条件が悪いぞ。実験はゆうの家で十分だ。そうしたら、いくらでも学校で野放しにすればいい。」
たかひさ「前にやったら、怒られたゆえ場所を変更した。」
ゆうこ「はやてちゃん、それはさせないわ。ところで、自動モップってはやてちゃんが構想したわけではないよね?」
はやて「いや、今回は構想・制作ともにたかひさだ。悪くないんだけど、ゴミを捨てるところがない。足と手とゴミカゴをつけてみようか?」
たかひさ「道理で、ほこりが偏ったのか・・・押し出してしまっているだけの状態になっている。」
ゆうこ「やめて、そんな2本足のモップが歩いてるのなんか見たくないわ!」
しのぶ「なんというか、技術はあるのに肝心なことに気づいていない・・・」
はやて「悪いな、指摘が的確すぎていう言葉もない。」
ゆうこ「それ以前に、学校で機械を暴走させないで頂戴。」
たかひさ「倉庫が必要だ。だが、資金がない。しおりさんは融資してくれないだろうな。」
なぎさ「お前、彼女にお小遣いをもらっているのか?」
たかひさ「あれ?なぎさ先生。いたんですか?一応、そのような形になります。」
なぎさ「はぁ・・・ツッコむのもつかれたわ。まあいい。それと、いたんですか?みたいな、存在自体を消されたような物言いはやめなさい。とても失礼なことよ。」
たかひさ「すいません。なかなか対応が難しいです・・・」
はやて「まぁ、昔のお前ならなぎさ先生と喧嘩してたな、間違いない。」
ゆうこ「だいぶ、しぃちゃんも教えてくれたからね。」
なぎさ「そう?それはよかったわ。しかし、またすごい技術よね。なんで機械科在籍じゃないのかしら?」
たかひさ「中学の時に大学4年で学ぶ機械の知識は全部学んでいるのに、やる意味がないですよ。」
はやて「本当に、スペシャリストなんだよな・・・昔なんか、自転車にホッピング機能をつけてどこでもいけるようにしたからな。」
ゆうこ「でも、うっかりな小学生のはやてちゃんとたかひさ君が2人乗りで女湯に特攻して壊れちゃったのよね。」
はやて「たかひさが無理にホッパーレベルを上げなければ、ガラスを割らずにいけたのに・・・」
たかひさ「あの事件のときには、しおりさんに1時間正座のお説教を食らった。」
なぎさ「エロガキめ・・・」
ゆうこ「もっと言ってあげてください、先生♪」
はやて「ゆうさん、やめて。あんたは鬼かよっ!」
ゆうこ「まったく。小学生じゃなかったら完全に犯罪者よ、あんた?」
はやて「今から小学生に戻ろう・・・・」
ゆうこ「精神年齢だけは小学生だから変わってないわよ♪」
しのぶ「ゆうこ、はやては小学校のころからいろいろ面白い子だったのか?」
ゆうこ「確かにそうね。だけど多分、あなたなら殴っていると思う・・・・」
たかひさ「兄、何かいろいろ言われているな。」
はやて「いや、お前も同罪だからな!?」
しのぶ「社会性の代わりに技術を手に入れるとは・・・・極端だなぁ。」
なぎさ「たかひさ君の彼女ってゆうこちゃんのお姉さん?」
ゆうこ「そうです。1つ上ですね。もう社会人だから、あの子は実質ヒモです。」
なぎさ「そうかぁ。たかひさ君は確かに社会性が怪しいもんね。」
たかひさ「社会性は怪しくなるものなのか?」
はやて「そうじゃなくてな、お前の社会性はそんなに高いレベルじゃないから苦労するだろうってこと。」
ゆうこ「申し訳ないんだけど、はやてちゃんの社会性はそのままだと死亡フラグ確定よ?」
なぎさ「たかひさ君よりはマシだけど、どっちにしても不安ね。」
しのぶ「さて、もう帰るわ。用事も終わったし。」
ゆうこ「じゃあ、またね、しのぶ!」
はやて「まあ、気をつけて帰れよー」
なぎさ「気をつけてね。」
はやて「たかひさ、じゃあねーくらい言っとけ・・・」
たかひさ「しまった。不覚だ。」
なぎさ「では、私は自室に戻るわ。気をつけて帰りなさい。」
ゆうこ「さて、私達の実験もキリになったし、帰ろっか!」
たかひさ「しのぶ殿に首を締められた・・・あとでしおりさんに言っておこう・・・」
ゆうこ「あのね、たかひさ君。内容によっちゃ怒られるのはあんたよ?なんて言ったの?」
たかひさ「あ、全力疾走する胸なしキングコングだ・・・と言った。」
はやて「いくらなんでもそれはダメだ。暴言しか言ってねえ・・・」
ゆうこ「しぃちゃんに聞かれたら、私まで怒られちゃうよ・・・・その言葉は。」
たかひさ「暴言か。何がまずかったのか・・・」
ゆうこ「女性に向かって胸がないこと、小さいことを言わない!これはたぶん、しぃちゃんにも言われたと思うけど、もう一度いっておくね。」
はやて「キングコングはわからんでもないが、女性むけのあだ名じゃないからやめとけ。」
ゆうこ「はやてちゃんも、しのぶにゴリラとかいうのだめだよ。あんたの場合、反射的な部分が大きいんだけど・・・」
たかひさ「そうだ、言われたことだった。まずいことをしてしまったな・・・」
はやて「なんとか分かったみたいだ。しのさんに首締められたことはしおりさんには黙っとけ。」
たかひさ「分かった。」
ゆうこ「じゃあ、2人とも送って行ってあげるから、はやてちゃんはわたしの荷物を車まで持って行ってちょうだい!」
はやて「なんてこったい・・・・しかも結構重い。」
たかひさ「かたじけない、ゆうこ殿。」
3人はそのまま家まで帰った。