日本ってアイデアマンの使い方下手じゃね?
本当はほかに書かなきゃいけない記事があるんだけど、ちょっと面白いものを見つけたので先にこっちを書くことにしましたよ。
あんまり自分はビジネス本とかの啓発系っていうジャンルは基本的に好きではない。
なんでかっていうと、良くも悪くも正論だしそのとおりにやればいける方法論が書いてあることは否定しない。だけど基本的なポテンシャルの高さが必要なので到底やりきれないことが明らかにわかるからだ。
でも、この本の紹介文はいいところをついているなと思った。
紹介文は見たけど中身は知らない。本当は中身を見てから考えるべきなんだろうけど、いいたいことが十分思いついたのでこれから話していきましょうかね。
本題の「アイデアマンの使い方が下手だ」ということについて。
まずね、この埋め込みのところにある4つのタイプの説明をしましょう。
引用をしていこう。
創造することが好きな「ダイナモ」(発電機)
このタイプの人を一言でいえば「アイデアマン」です。
新しい何かを始めて、前進させることを得意としていて、創造力に長けていますが、一方で物事を「終わらせること」や、細かい気配り、話し合いや人の気持ちを汲むことは苦手という面も。
こういう人に「気配りの大切さ」や「社交性」を説いてもあまり意味がありません。スティーブ・ジョブズや石原慎太郎といったこのタイプの成功者と同じように、人からの批判に左右されず、社交性がなくても、気配りが苦手でも気にしないことが大事だと言えます。
人とつながることが好きな「ブレイズ」(炎)
このタイプの人は社交的で、会話とコミュニケーションが得意。人脈作りやストーリーを話すことはお手のものです。このタイプの人の例としては、ビル・クリントンや松岡修造など。自分をブランド化して成功するパターンが多いようです。
ただ、分析や細かい計算が苦手という一面もあり、「自分がいなくても回るシステム」を作ろうとすると行き詰ってしまいやすいのだとか。
人の役に立つことが好きな「テンポ」
「時間内に必要なことを完成させる」ことが得意な実務家がこのタイプ。辛抱強く時機を読むことに長けていて、周囲からの推薦や紹介を受けることも得意です。
不得意なことは、計画を立てることや創造性を発揮すること。何かをゼロから作り出そうとすると失敗しがちです。このタイプの成功者としては、ウォーレン・バフェットやマハトマ・ガンディーといった政治指導者など。辛抱強さが自分の武器だと自覚すると成功しやすいかもしれません。
詳細が好きな「スチール」
物事の詳細を好み、どんなことも「全て把握する」ことを好むタイプです。
物事を冷静に処理でき、どんな時も慌てないのが武器で、システム構築能力に長けている反面、コミュニケーション能力にやや難があることも。
マーク・ザッカーバーグ(Facebook)やロバート・キヨサキといった面々がこのタイプの成功者のモデルです。
まぁ、この変な名称はともかく一番初めの「ダイナモ」の特性を持った人が割と日本の職場で扱えないことが多いんじゃないかと思う。
なぜかというと、常識的な発想と高い実務能力を持つ人たちの教育に慣れているからだ。ようするに、形にすることはうまい。
細かいところをきっちりするタイプなので、仕上げとか段取りを組ませるととても強い。これはおそらく、イメージできる人が多いかと思う。
アイデアマンというのは基本的に頭の中の思考がいろいろ飛んでいる。飛んでいるということは頭の中の整理がされていないので、実務家としてはあんまり強くない。
その代わり、スタートダッシュとしての才能は高い。大まかなフレームワークを作るという役割で使えばうまくやってくれると思うんですよ。
自分が昔書いた記事のやつを少し引用しよう。
■日本の会社は「チームワーク」が得意だと思っていましたが。
上司の号令のもと一糸乱れぬ行動をするのを日本では「チームワーク」と勘違いしています。それはグループワークであってチームワークではありません。チームワークというのは、その構成メンバーがちゃんと言うべきことは言い、疑うべきことは疑い、質問すべきときは質問して、お互い素直に話し合って議論するということです。
そのとき、メンバー同士は、年齢や性別、役職に関係なく対等でなければいけません。同じ土俵で対等に、自然に議論できなければチームワークとは言えない。本当によいチームワークの中では、メンバーそれぞれの個人の力は最大限発揮されます。
アイデアマンを使うのが下手な原因はここにあるんですよ。実務ができることはすばらしいし、なくてはならないものだとは思う。だけど、アイデアマンっていうのは特性上から考えると実務能力とは若干相性が悪くなる。
活かそうとする組織なら、「やつは起案担当に回して、他のやつらに仕上げを頼もう」という発想になる。でも、それができない組織が多くて「あいつ無能だわ」で終了するところが結構あったりするんですよ。
日本の組織はアイデアマンを評価しないわけじゃないさ。だけど、彼らが苦手とする実務をできる限り1人でとか、みんなと同じようにやらせようとするんです。それが間違ってる。
2chのまとめでなかなかいい話があったので引用させてもらおう。情報元があんまりいいものではないが、今回の話には結構向いていると思う。
これ、放置するのもったいないぜ。今回はADHDの話をしているわけじゃないけど、ある程度かぶってくる側面はあると思う。
omasoku.blog90.fc2.com
269
詳しくありがとう
口は…お喋り自体は喧しいって言われるくらいうるさいけど、話は下手くそって言われるわ…順序や組み立てが下手だから分かりにくいってよく言われる
学校の成績が良かったから、家族の誰に話しても「頭が良かったあなたが障害なんて有り得ない」「あんなに頭良かったのに仕事出来ないなんて有り得ない」って理解してくれなくてさ
今度病院行ってみようかと思う
田舎だから発達障害に詳しい医者なんて皆無だろうけど283
ADHDでも経営者とかの場合は問題ないよ。
その創造性と弁論能力をフルに使えるから。
細かいことは社員がやってくれるからね。
俺は新卒で入った銀行で大失敗したけど
父親が同族企業の経営者でほんとうに助かった。285
>>283
なるほどねえ、そりゃ運がいいな。
ADHDな人は発案者としての才能はあるがそれをやらせるとめちゃくちゃになるからね。
なるほど経営者としては素晴らしいだろうな、ただそういう運の良い境涯になる人は
極めて限られてしまうけど。 俺が見てるADHDのある経営者は非常に嗅覚が鋭い気がする
例えば最近だとCSRがブームになってるけど、ブームになる前にさっさと自社で導入してたりね。288
>>285
わかるわぁ。要はざっぱなフレームのプレゼン能力があればよくてデティールはスペシャリストのスタッフが詰めてくれるから細かい事務能力や専門性は不要。
で、俺はそれを自分自身の体験で骨身にしみてるから経営してる企業では
ピーターの法則を配慮して人事やってる。一言で言えば、実務家として優秀だからといって簡単に昇進はさせない。そのかわりお金で報いる。291
>>288
理想的に運の良い事例だなあ
特にそのフレームだけ決めて細かいところはプロに発注するってのは
極めて正しいやり方だね。かのアメリカの鉄鋼王アンドリューカーネギーも発達障害だったそうだよ。彼は別段鉄鋼について詳しくはなかったようだが人員配置が神がかかっていたらしい。今CSRで主流になってる社会貢献も彼が特に有名だね。
296>>291
カーネギーもそうだったのか。新しいモデルはやっぱ変わり者じゃないと作れないのかも。
父親もそういう傾向があったかもしれないけど、お前はサラリーマンに向いてないから俺の下で経営者の修行しろと理解を示してくれたのが救われた原因だと思う。
自分の力で生きろって言われたらマジで自殺してたと思う。本当に笑えるほど銀行では仕事できなかったしね。でも高学歴でスポーツもできたから親族や友人には
一目置かれてたし誰もそんなことになってるとは信じてくれなかった。父親だけが
性格が似てるからわかってくれてたっぽい。
298>>296
親父に感謝だな。
ADHDは最初から社長にされると効果を発揮するが
平社員だと最悪だからね。ただ大多数のADHDが平社員から這い上がるしかないのだからその後は悲惨ななことになるわけで
最初から経営者になれる場合はリアルで運のよい人だわ。才能があっても生かせないと鬱だからね。300
>>298
そうだねぇ。家に不動産があれば自分で会社始められるのでまだマシだと思うけど、
何もなくてただのAFHDだと本当に人生終わるよね。俺の会社の場合、面白いこと考えるんだけど、実務能力無い奴にいきなりプロジェクトの統括をさせたりする。っmでそいつの補佐に優秀な奴をつける。
とくに、国立、早慶、マーチ、関関同立でたけど大手で失敗してウチに流れてきた頭はいいけど平ではダメなヤツにそういうことをさせるよ。もともとそういう奴を意図的に採用してるしね。実務枠で採用した人間からは不満もでるけど、結果がそこそこでるからみんな納得してる。納得できない奴は好きに辞めてくれと言っている。
これからもADHDっぽい優秀な経営者候補の育成を通して少しでも社会に雇用のマッチングで恩返しできたらと思う。303
>>300
がんばってくださいな
305
>>303
ありがと。これも個性なんだってことを社会はわかってくれるようになると良いとおもうよ。
そもそも経済学の分業の概念からすると昇進というシステムは基本的に間違っているわけだしね。
そういうことを経営者の立場から発信していきたいと思う。
そう、こういう話を求めていたんですよ。他にそういうことを話しているところがないしそれに注目しているブログもなかったのでここで拾うことにした。
チーム内の人員が持つ得意・不得意をうまく使おうとするとこういう運用のしかたになってくるはずだよね。
「同じ特性ありき」でものを動かすのは発想としては悪くないと思うけど、プロジェクトがでかくなるとそういうゴリ押しだけでなんとかなるようなものじゃなくなるような気がする。