マイノリティ雑貨店

自動車、発達障害などを扱うブログです。最近はQMAにはまっています。

頭の回転とアウトプットについての考察

【はじめに】

勝手に思いついたことを書いていきたいと思う。(ただし、頭の回転の話関係で結構勘違いされやすい為補足すると自分の考えている頭の回転の話は岡田斗司夫氏の「頭の回転が速い人 」という本とは考え方のベースが違います。ご了承ください。)

【読む際の注意点】

「頭の回転が速い」という言葉には、おおきくわけて2つあると個人的には考えている。なお、岡田氏の頭の回転の発想にはギアの概念があるが、自分の話はギアの切り替えではなくて個人個人が得意としやすい生まれ持った頭の回転のさせ方があるのでは?ということになります。

 

そして自分が考えている脳の持ち主は大きく分けて2つの特性があると思っている。

①低回転トルクのある脳をベースにしたもの

②高回転でパワーを発揮する脳

 

この2つを考察していきたいと思う。

まず、この図をみていただきたい。

 

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 【脳のアウトプット特性】

①の低速トルク型は一般的な会社員などに多いタイプだ。全体的にパワーの出方がフラットなのでどんな仕事も80点でこなせる。言い換ええれば合格点を安定して出せる強みがある。ただし、極端に高回転までは回せない事、まわしてもそこまでパワーが出せるわけではない。

ただ、組織の中では非常に扱いやすい特性なのだ。

ひとことでいうと①タイプの彼らは落ち着きがあり、精神年齢が高い傾向にある。

もちろん、最初からできるようなことはないが少し教えればそこそこなんでもできるような器用さを持っている。でも、極端に何かを突き詰めるタイプではないので大成功みたいな天才っぽい感じはない。

でも、安定した中程度の成功をバンバン出すには強いし、総合的な利益の総計を考えれば彼らのほうが組織としてはすごく強いのだ。

 

②の高回転型の脳は「好きなことにはものすごく強いタイプ」言い換えれば好きなことじゃないろくに頭が回らない感じである。非常にピーキーです。

端的にいえば、研究者とか哲学者、専門的な知識を必要とすることに向いている人はだいたいこういうタイプが多い。一般的にはちょっと変人だが、それくらいでないと専門的に突き詰めるという特性はややスポイルされるのではないだろうかと個人的には思っている。

だから普段の状態と、能力を発揮しているときの差がものすごくギャップがある。言い換えれば興味のないことだと結構だらしない人が多いかもしれない。

途中まではグダグダしているのだが、頭の回転数がある規定(グラフ上は数字の値が定義できないため、当人依存のパラメータ)になると急にターボまたは高回転機構がスイッチが入り、明らかにすごいものを作り出せるようなパワーがある。

ただし、気まぐれなのと会社員としてはあまりに安定性がなさ過ぎるため常識を重んじる人が彼らを扱うのには非常にストレスがたまるのではないだろうか。

高回転の特性上ムラが出やすいので、毎回やる気が出るかどうか?というのを意識しなくては本来のパフォーマンスを安定して出していけないのでそこは特に注意。

 

【アウトプット発想の違い】

気をつけなければいけないのは、双方は脳の特性だけでなくやり方の好みも間逆だったりするのだ。意外とこちらの観点を忘れると活かし方がハンパなものになりかねない。

 

【低速トルクが強い人】

①の人は基本的に規律的なやり方を好む。

目標ありきで行う「ゴール・オリエンテッド」のやり方だ。これは目標に向かってぶれないことを進めるやり方だ。逆に言えば、新しい発見とかは生まれにくいという弱点はある。

こっちのほうは一般的な会社員のやり方・教育が割と通用する。ある程度教育すれば、ほうっておいてもなんとかなる。日本人が彼らのような人を好むのは教育コストが圧倒的に低いことを評価しているのだ。

言い方を変えれば、日本の企業は決まったフォーマットの教育でしか教育しにくくなっているという点を指摘できるが総合的にこっちのほうがお得になってしまうので、組織上でそのことが指摘されることはない。社会不適合系を育てるコストは今は払えないんだろうなって気がする。

 

【高回転型の場合】

では、②の人ってどんな感じなの?というとこちらは物事をやる上での過程でブレが発生するんです。一般には

どういうことかというと、好奇心が強いから途中でいろんなものを拾おうとするためだ。そうすると本来の目的を忘れてでっかい変な塊を作りかねない。

これがうまい方向にいく場合は放って置けばいい。ただ、だいたいは変な方向に行きかねない。修正が大変なものの場合はパートナーみたいな人が修正の方向を彼らに示す必要がある。もしくは、先に決定させる必要がある。

ただ、気をつけないといけないのは「修正すべき」ということを彼らが高回転でブン回っているときに行わないこと。

高回転の状態は基本的に周りが見えていないうえにやたら頭が回っているためサポーターのパワーによっては逆に論破されかねない。もし、緊急性を要する場合は肩をたたいてでも作業を止めさせる必要があることもあるだろう。そうすると低回転気味になるので話がしやすいと思う。

逆に言えば、アイデア系の作業はいろんなものを拾ってくる必要があるのでこういうときこそグチャグチャでもいいので高回転を使わせると強い。

整理とか最終的なアウトプットの固めは①の人にやらせるとすごくきれいなものができる。

【まとめ】

どっちが使いやすいとか、優秀だというのではなくそれぞれに向いた特性があるというのが今回のお話の総論です。たしかに安定した特性の人のほうが組織では伸びやすいが、イノベーション的なものは起こしにくい。今の日本で言われる頭の回転が速いというのは、あくまで「社会の」常識的な範疇の中で安定してできることではないだろうか。